更新日:2023年9月8日
公開日:2016年4月19日
自動車保険の「年齢条件」とは、補償される運転者の年齢を制限して割引を受けるしくみのことです。自動車保険は、一般的に年齢が上がるほど保険料を抑えやすくなります。
運転者の年齢の変化に応じて年齢条件を上げると保険料を抑えられる可能性があるため、定期的に見直すのがおすすめです。
自動車保険の運転者年齢条件(年齢区分)や条件変更のタイミングについて説明します。自動車保険料を少しでも抑えたい方はご参考ください。
「年齢条件」とは、補償される運転者の年齢を制限して割引を受けるしくみのことです。
自動車保険は補償される運転者の年齢が上がるほど、保険料がリーズナブルになります。たとえば運転者の年齢が21歳より26歳、30歳のほうが、保険料が安くなる傾向があります。
年齢区分の適用条件は保険会社によって異なることがありますが、チューリッヒでは以下4種類に分けられます。
「21歳以上補償」に設定すると21歳以上の方が起こした事故は補償されますが、21歳未満の方が起こした事故は補償されません。「全年齢補償」を選ぶと、18〜20歳の方が起こした事故も補償対象です。補償される年齢の範囲が広いほど、保険料が高くなるしくみです。
別居している家族(子どもや親など)や友人、知人が運転する場合は、年齢条件が適用されません。運転者の範囲を限定しなければ、別居の家族や他人も年齢を問わず補償の対象となります。
「記名被保険者の本人や配偶者のみ」など運転者を限定して契約している場合、補償対象となる運転者以外の方が事故を起こしたときは補償されません。たとえば補償範囲を「運転者本人とその配偶者」にしていた場合は、同居している家族(配偶者を除く)がその車を運転して事故を起こしても補償対象外となるのです。そのため、実際に運転する人と年齢の適用条件が合っていることが大切です。
運転者の範囲やその特約については、 「年齢条件とともに見直したい「運転者の範囲」」 をご確認ください。
自動車保険は、一般的に運転者の年齢が若いほど保険料が高く設定されています。年齢別に交通事故の発生率を見たとき、若年層ほど事故の確率が高くなるためです。
政府統計の総合窓口が公表している「道路の交通に関する統計/交通事故の発生状況」にて、20代の交通事故発生率の高さが確認できます。
政府統計ポータルサイト 道路の交通に関する統計 / 交通事故の発生状況
特に20歳以下の方が自動車保険に加入する場合、保険料が高額で負担が大きくなる場合もあるでしょう。それでも万が一の事故やトラブルに備えて、自動車保険(任意保険)に加入しておくのがおすすめです。
ただし自動車保険料は年齢を重ねるほど安くなるわけでもありません。70歳以上など事故率が高い年齢層になると、保険料も高くなります。実際の保険料は保険会社やプランの内容によって異なるため、申し込む前に確認してみてください。
年齢条件の変更は、保険会社に電話をすると手続きができます。契約期間中でも変更はできるため、誕生日を迎えたときなど必要に応じて早めに連絡するのがよいでしょう。現在の年齢条件は、パソコンやスマートフォンから閲覧できる契約者のページでも確認が可能です。
運転者限定・年齢条件変更の手続きを行う際は、クレジットカードや銀行口座情報を準備しておきましょう。条件の変更によって保険料が変わると、追加保険料や返還保険料が発生する可能性があるためです。
年齢条件を見直す際に、「運転者の範囲」もあわせて見直すとよいでしょう。
運転者の範囲とは、補償対象にする車の運転者のことです。保険会社によって異なる場合もありますが、一般的に以下の3パターンに分かれます。
運転者の範囲が狭くなるほど、保険料が抑えやすくなるしくみです。たとえば、車種や特約など他の条件が同じであれば、運転者の範囲を限定しないときより「運転者本人とその配偶者」のみに限定したほうが、保険料を抑えやすくなります。
運転者の範囲や年齢条件を見直すと保険料を抑えやすくなるものの、必要以上に範囲を狭めるのはおすすめしません。
運転者の範囲を設定する際は、運転する可能性がある人を考えましょう。自分だけであれば「運転者本人」を選べばよいですが、自分以外の人が運転する場合はそれに合わせて範囲を広げるほうがよいでしょう。
年齢条件は、原則として自分の年齢を設定しましょう。ただし家族も同じ車を運転するのであれば、車を運転する家族のなかで最も年齢が低い人の年齢条件を設定してください。設定されていない家族が運転した場合、補償の対象とはならないためです。年齢条件の適用範囲は、同居親族です。別居している家族や知人・友人には年齢条件が適用されません。
このとき、別居の家族や他人(友人、知人など、補償対象外の人)の年齢を考慮する必要はありません。こうした人は年齢に関係なく補償対象になります。ただし、別居の家族や他人も補償対象にしたい場合、運転範囲を「限定しない」にしておかなければなりません。
チューリッヒのウェブサイトでは、運転者補償範囲シミュレーションができます。運転者や年齢を入力するとおすすめの年齢条件や運転者限定特約がわかるため、条件を見直す際に活用してみてください。
運転者の年齢や対象が変わる場合は、年齢条件や運転者の範囲を見直すのがおすすめです。条件を見直すことで、保険料を抑えられる可能性があります。
ここでは、年齢条件を見直したい4つのタイミングを説明します。
運転者を「運転者本人とその配偶者」などに限定している場合は、運転者が誕生日を迎えて年齢条件の区分が変わるときに見直すとよいでしょう。
たとえば誕生日を迎えて25歳から26歳になったとき、年齢条件の区分がひとつ上になり、「21歳以上補償」から「26歳以上補償」に変更できます。年齢条件が上がると、保険料を抑えられる可能性があります。
年齢条件の変更は契約期間中でもできるので、誕生日を迎えたタイミングで変更手続きをするとよいでしょう。20歳から21歳になったときや、29歳から30歳になるタイミングでも都度見直してみてください。
子どもと車を共有しているときは、子どもも自動車保険の補償対象の範囲としている方が多いでしょう。しかし、子どもが自分の車を購入した場合は、子どもが自分で自動車保険に加入する必要があります。
また、子どもが自分の車を買ったことによって親だけが車を運転することになるため、運転者の範囲を最も狭い範囲に設定すると、保険料を抑えられる可能性があります。
子どもが免許を取得すると、子どもが親の車に乗ることがあるかもしれません。もし、子どもが自分の車を購入せず親の車に乗る可能性が考えられるのであれば、運転者の範囲に子どもを含める「家族限定」などに設定しましょう。
また、親のみが運転しているときは親の年齢にあわせて「30歳以上補償」に設定すればよいですが、子どもが運転する場合は子どもの年齢に応じた条件に変更する必要があります。子どもが18歳なら「全年齢補償」、現在22歳なら「21歳以上補償」など、子どもの年齢に合った条件を設定してください。
免許を取得した子どもが「普段下宿していて、帰省したときのみ運転する」という場合は、年齢条件を子どもの年齢に合わせる必要がありません。別居の場合は、年齢条件特約は適用されないためです。
ただし、運転者の範囲を「運転者本人のみ」などに限定している場合は、子どもが補償の対象外となります。別居している子どもも補償の対象にしたい場合は、運転者の範囲を「限定しない」に設定しましょう。
子どもが自分(親)の車に乗ることを想定して、運転者の範囲や年齢条件を設定していた場合、子どもが車を運転する機会がなくなったら条件を見直しましょう。
条件をそのままにしていると、保険料が高いままになっている可能性があります。不必要に範囲を広く補償していることになるため、補償内容を見直したい運転者の範囲を「運転者本人とその配偶者」などに変更するとよいでしょう。別居の未婚の子どもが親の車を運転する場合、子どもに年齢条件は適用されません。
「自動車保険料をできるだけリーズナブルに抑えたい」という方も多いでしょう。ここでは、年齢条件を軸に自動車保険料を抑える方法を2つ説明します。
誕生日を迎えたなど、年齢区分が変わったときは早めに年齢条件を変更するのがおすすめです。年齢条件は保険の契約期間中に変更手続きが可能なため、年齢が変わり次第変更するとよいでしょう。
ただし、保険期間中に年齢区分が変わることがわかっていても、最初から変更後の年齢区分は選択できません。たとえば見積り時点では29歳でも保険期間中に30歳になるからといって、見積り時に「30歳以上補償」を選ぶことはできないのです。「26歳以上補償」を選んだうえで、契約後30歳を迎えるときに「30歳以上補償」に変更するという流れになります。
保険期間中に誕生日を迎えて年齢が変わった場合は、インターネットなどから変更手続きが可能です。
自動車保険は、運転者の範囲を狭くするほど保険料を抑えやすくなります。
「ごくまれに知人や家族が運転する可能性がある」といったようなときは「本人とその配偶者」など、最も狭い範囲を選択するのがよいでしょう。「もしかしたら乗るかもしれない」という可能性を考慮することも大切ですが、自分と配偶者以外の人が運転する機会が滅多にないのであれば「運転者本人とその配偶者のみ」を選択するのもよいでしょう。
自動車保険は、年齢条件や運転者の範囲、その他補償内容を見直すと保険料を抑えられる可能性があります。まずは加入している自動車保険の契約内容を確認してみましょう。
チューリッヒにご契約いただいている方は、電話またはインターネットで変更手続きが可能です。自動車保険の切り替えを検討している方は、チューリッヒのシミュレーションを確認して、加入している自動車保険と比較してみるのがおすすめです。
まずは見積りをして、保険料を抑えられないか確認してみてください。
保険料を重視するあまり、年齢条件や家族限定を間違えると補償の対象外となってしまいますので、充分に確認してください。また高齢者が記名被保険者に含まれていると事故率の影響で保険料が高くなる場合があることも知っておきましょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
年齢条件とは、補償対象とする運転者の年齢を制限して割引を受けるしくみのことです。自分のみが運転するときは、自分自身の年齢に合った年齢条件を選ぶとよいでしょう。
配偶者や家族など自分以外の人が運転するときは、運転者のなかで最も年齢が低い人の設定にします。運転者の年齢に合わせて年齢条件を設定しなければ、条件外の方が事故を起こしたときに補償の対象となりません。
自動車保険の年齢条件は、保険の契約期間中でも変更できます。保険会社によって異なりますが、スマートフォンやパソコンで閲覧できる契約者のページ、または電話で変更可能です。
「未婚の子」は、一度も婚姻経験のない子をさします。そのため、「別居の未婚の子」は同居しておらず、かつ一度も婚姻経験のない子どものことです。一度でも婚姻経験がある場合は「未婚の子」には該当しません。
以下の理由が挙げられます。
・年齢が若いほど事故のリスクが高い
・20代で初めて自動車保険に加入する方が多い
事故のリスクが高い若年層の方は、保険料が高くなる傾向があります。また、自動車保険に加入したときは一般的に6等級からスタートするため、等級が高くなっている方と比較して割引が少なく保険料が高くなる傾向があります。
自動車保険の年齢条件を見直すと、保険料を抑えられる可能性があります。
20代前半など、若いときに自動車保険に加入したままで契約内容を見直していない場合、年齢条件が若い区分のままになっているかもしれません。たとえば26歳の方が、年齢区分を「21歳以上」のままにしている場合、「26歳以上」に設定すると保険料を抑えられる可能性があります。
まずは現在の契約内容がどのようになっているかを確認しましょう。年齢条件の他にも、車両保険の有無や補償される保険金額、補償範囲などを見直すことで、保険料を今より抑えられる可能性があります。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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