更新日:2024年6月18日
公開日:2020年9月28日
車の維持費を抑えるため、自動車保険を少しでも安い保険料に見直したいと考えられる方もいらっしゃるでしょう。
自動車保険の補償内容や特約を見直したり、保険会社の割引制度を活用したり、等級を上げることによって、自動車保険の保険料を安く抑えられる場合があります。
ただし、自動車保険の保険料を安くするために補償内容を削り過ぎると、万が一の事故の際に必要な補償が受けられなくなるため注意が必要です。
自動車保険の保険料を安く抑える方法をご説明します。
自動車保険(任意保険)の保険料は、車種や運転者の年齢、等級、車の使用目的、年間予定走行距離、車両保険の有無など、さまざまな要素により決まります。
そのため、保険料を抑える方法はひとつとは限らず、契約する保険会社や補償内容を見直すことで保険料が抑えられる可能性があります。
ただし、保険料を安くすることだけに注目して必要な補償まで外してしまうと、万が一の事故で充分な補償を受けられなくなる可能性があります。補償内容と支払える保険料のバランスを見て自分に合った保険を選ぶことが大切です。
通販型(ダイレクト型)の自動車保険は、代理店型に比べて保険料が安い傾向があります。
自動車保険には、代理店型と通販型(ダイレクト型)があります。代理店型は、店舗経費や代理店手数料が必要になり、保険料が高めになってしまいますが、通販型は代理店を通さないことで手数料を削減し、保険料が安くなるしくみです。
通販型(ダイレクト型)の自動車保険であるチューリッヒは、電話やインターネットを通じてお客さまと直接お取り引きする「ダイレクト販売」により、中間コストを軽減することで、リーズナブルな保険料を実現しています。
チューリッヒの保険料例を一部ご説明します。
契約内容・詳細条件はこちら
保険料および契約内容・条件などは、保険始期日により異なります。
※2024年6月現在
チューリッヒでは、車の使用目的や走行距離、年齢、お住まいの地域、免許証の色などお客さま(記名被保険者)ご自身の情報により、リスクを細分化し、一人ひとりにあわせた補償内容を提案します。
また、インターネット割引や早期契約割引、新車割引など、さまざまな割引も用意しているので、まずはお見積りをお試しください。
自動車保険(任意保険)の保険料は、以下のように、さまざまな要素から決まります。それぞれの要素の特長を理解しておくことで、保険料を安く抑えるための判断がつきやすくなるでしょう。
それぞれの要素における保険料の決め方は、保険会社によって異なりますが、ここではチューリッヒの場合を例にご説明します。
自動車保険(任意保険)の保険料を決める要素である運転者の条件には、年齢や補償の範囲、免許証の色、住んでいる地域が含まれます。それぞれのリスクの大きさによって保険料が算出されます。
たとえば、40代や50代に比べて、10代〜20代、30代前半の交通事故リスクが高い傾向があります。運転者の年齢が若いほど事故率が高くなるため、保険料が高くなります。
運転者の年齢 | 全年齢補償、21歳以上補償、26歳以上補償、30歳以上補償の4つの区分がある 事故の補償が受けられる運転者の年齢を制限するほど保険料が割安になる |
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運転者の範囲 | 運転者本人・配偶者限定、運転者家族限定、限定なしの3つの区分を設けている 事故の補償が受けられる運転者の範囲が狭いほど保険料が割安になる |
運転者の免許証の色 | ゴールド免許の場合、保険料が「ブルー」の場合に対して保険料が割引(ご契約中にゴールド免許になられた場合は、次回継続契約から) |
運転者が住んでいる地域 | 交通量や運転環境による事故発生頻度の違いから、全国を7つのエリア(北海道、東北、関東・甲信越、北陸・東海、近畿・中国、四国、九州)に分け、合理的な保険料が算出される |
自動車保険(任意保険)の保険料を決める要素である車の条件には、使用目的や年間予定走行距離、車の種類が含まれます。
日常・レジャー使用、通勤・通学使用、業務使用の3つの区分を設けています。日常・レジャー使用は事故の発生率が低いため保険料が割安になります。
日常・レジャー使用 | 通勤・通学使用 | 業務使用 |
---|---|---|
近所への買い物や休日のレジャーに使用する場合 | 年間を平均して月15日以上通勤・通学に使用する場合 | 年間を平均して月15日以上業務に使用する場合 |
チューリッヒの場合、年間予定走行距離は、3,000km以下、3,000km超5,000km以下、5,000km超10,000km以下、10,000km超15,000km以下、15,000km超の5つの区分を設けています。
買い物など日常の使用は、年間予定走行距離が短く事故の発生率が低いため、ほぼ毎日、長距離で使用する方と比較して保険料が安くなります。
3,000km以下 | 3,000km超 5,000km以下 |
5,000km超 10,000km以下 |
10,000km超 15,000km以下 |
15,000km超 |
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買い物など日常の使用。 | 買い物やレジャーなど休日の使用。 | 買い物など日常の使用に加え、休日の使用。 | 買い物・休日の使用に加え、帰省などのロングドライブも。 | ほぼ毎日、長距離で使用。 |
車の種類によって事故の頻度や規模は異なるため、型式ごとに保険料を算出しています。
ノンフリート等級とは、契約している自動車の事故(保険金が支払われる事故)の有無によって、保険料の割引率、または割増率を定めるための区分です。
チューリッヒでは1等級から20等級までの等級区分を採用しています。事故を起こさなければ、毎年1等級ずつ上がり、等級に応じて保険料が割り引かれます。反対に、事故により保険を使い、保険金を受け取ると等級は下がり、保険料の割引率が下がることで保険料は高くなります。
原則として、自動車保険に初めて加入する場合は6等級(契約条件によっては7等級)がスタートです。
交通事故を起こさないよう法令を遵守した運転をしていると、等級は自然と上がっていきます。また、車のメンテナンスを怠らないことや、自然災害時の運転をなるべく避けることも事故防止につながります。自動車保険の保険料を安く抑えるためにも、安全運転を心がけましょう。
型式別料率クラスは、車の型式ごとにリスクを数字で表現したものです。事故が多く発生している車種は料率クラスで大きい数字が設定され、保険料が高くなる傾向にあります。
損害保険料率算出機構の「型式別料率クラス検索」では、ご自身の車の料率クラスを調べることが可能です。
これから車の購入や買い替えを検討する方は、型式別料率クラスで小さな数字が設定されている型式を選べば、自動車保険料が安く抑えられる可能性があります。
自動車保険は、基本補償をベースに必要な特約をオプションで追加する形で構成されています。そのため、それぞれの補償内容に設定する保険金額や、付帯する特約によって保険料が異なります。
特約の多くは、補償を充実させるためのものです。しかし、補償を充実させようと、あれもこれもと特約を付けてしまうと保険料も高くなるため、自分に適した補償内容かを見極めることが大切です。
自動車保険の保険料を安く抑えるためには、補償内容の見直しが大切です。
ただし、保険料が安くても補償内容が不充分であれば、万が一の事故の際の負担が大きくなるため注意が必要です。
チューリッヒの場合を例に、標準プランとリーズナブルなプランを比較しながら、保険料を安くするための基本補償のプランの立て方や、補償を充実させるために選んでおきたいおすすめの補償をご説明します。自動車保険の補償の選び方に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
なお、ここでは保険料を安く抑えるプランをご説明していきますが、事故によって高額な賠償額となり得る「対人賠償保険」と「対物賠償保険」は「無制限」に設定することをおすすめします。相手方への補償は、自己資金で充分な賠償をできないリスクが高いです。万が一の事故に、しっかり備えておきましょう。
対物超過特約とは、対物賠償保険で補償する事故で、相手方の車に時価額を超える修理費用が発生したときの補償のことです。
対物賠償を「無制限」に設定していても、相手の車の時価額(車の価値)を超えた場合は対物賠償で補償されないため注意が必要です。超過分の修理費用で相手方とトラブルに発展することもあるため、付帯をおすすめします。保険料を抑えるために付帯しない選択もできますが、その場合は、高額な修理費用を自己負担しなければなりません。
チューリッヒでは基本補償となっていませんが、特約として付加できます。対物超過特約の支払限度額は「50万円」または「無制限」からお選びいただけます。
充実の補償プラン | 付帯・無制限 |
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リーズナブルなプラン | 付帯しない |
人身傷害保険とは、契約する車に搭乗中に自動車事故にあい、ケガ・死亡した場合に保険金が支払われる保険のことです。対人賠償保険は事故の相手を補償するものであり、同乗者が家族の場合は補償されません。そのため、自分や家族が補償を受けるには人身傷害保険が必要です。
チューリッヒでは、人身傷害保険は基本補償となっており、「車内・車外補償」「車内のみ補償」の2種類から補償タイプを選べます。
充実の補償プラン |
「車内・車外補償」 保険金額1億円 |
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リーズナブルなプラン |
「車内のみ補償」 保険金額3,000万円 |
保険金額は、3,000万円〜1億円(1,000万円刻み)または無制限で付帯できます。
※2024年6月現在
車両保険とは、車の修理代などの損害を補償する保険のことです。
チューリッヒでは車両保険は、オプション補償(自由に選べる補償)として付加できます。ほとんどの事故が補償される「ワイドカバー型(一般条件)」、限定された事故のみ補償される「限定カバー型」、全損のみ補償される「全損のみカバー型」の3種類を用意しています。
「限定カバー型」は、単独の事故を補償しないなど補償内容を限定するかわりに、ワイドカバー型と比べて保険料が安くなる条件です。
「全損のみカバー型」は、補償される事故の種類は「ワイドカバー型(一般条件)」と同様ですが、「全損」の事故のみ保険金が支払われます。「全損」とみなされない「分損」の場合は保険金が支払われないため、「ワイドカバー型(一般条件)」や「限定カバー型」と比較すると、保険料が最も安くなる条件です。
また、車両保険では、免責金額(自己負担額)を設定することで、保険料が抑えられる可能性があります。事故が起こった際は、保険金額から免責金額を差し引いた金額が支払われます。
なお保険会社によって名称が異なり、エコノミー型や一般型と呼ばれることもあります。
充実の補償プラン | ワイドカバー型(一般条件) |
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リーズナブルなプラン |
車両保険の付帯なし または「限定カバー型」、「全損のみカバー型」 |
ここからは、自動車保険(任意保険)の保険料を安くするための方法を6つご説明します。
自動車保険の特約には、補償の範囲を限定することによって割引になるものがあります。補償の範囲を限定するほど保険料が抑えられるため、積極的に活用しましょう。チューリッヒの場合を例にご説明します。
運転者の範囲とは、補償の対象とする運転者のことです。チューリッヒでは、「運転者本人・配偶者限定」、「運転者家族限定」「限定しない」のいずれかから選択可能です。
保険料 | 保険料が割引になる特約 | 補償の範囲 |
---|---|---|
高い | 限定しない | 記名被保険者とその配偶者だけでなく、同・別居問わず親族・友人・知人なども含まれる |
↑ ↓ |
運転者家族限定 |
※未婚とは婚姻歴がないことをいいます。 |
安い | 運転者本人・配偶者限定 |
|
運転する方の年齢を全年齢、21歳以上、26歳以上、30歳以上に限定することにより保険料が割引になる特約です。
保険料 | 保険料が割引になる特約 | 補償の範囲 |
---|---|---|
高い | 全年齢補償 | 運転する人の年齢に関係なく補償 |
↑ ↓ |
21歳以上補償 | 21歳以上の人が運転中の事故を補償 |
26歳以上補償 | 26歳以上の人が運転中の事故を補償 | |
安い | 30歳以上補償 | 30歳以上の人が運転中の事故を補償 |
運転者の範囲や、運転者の年齢を限定する特約は定期的な 見直しが有効 です。
たとえば、20歳から21歳や25歳から26歳、29歳から30歳の誕生日を迎えた場合や、同居していた子どもが結婚を機に別居した場合は、上記の特約を付けることで保険料が抑えられます。
車の状態によって、車両保険の補償内容を絞る・免責金額を高くする・車両保険の付帯をはずすことで、保険料が安く抑えられます。
特に、中古車などの初度登録年月が古い車に乗っている場合は、車両保険の付帯有無を見直すことが有効です。
車両保険の付帯有無を検討する際は、万が一の事故の際に車両保険によって受けられるメリットと車両保険を付帯したまま支払う保険料をよく比較するようにしましょう。
保険料の支払いは、一括払いと月払い(分割払い)から選べます。一括払いと月払い(分割払い)を比較すると、一括払いの方が年間の支払総額が抑えられるのが一般的です。
保険会社によって、一定の要件を満たせば保険料が割引されるサービスがあります。
チューリッヒでは、以下のようにさまざまな保険料の割引を用意しているため、補償を充実させながら保険料を抑えることが可能です。
チューリッヒの割引 | 概要 |
---|---|
インターネット割引 | インターネットで新規または継続契約手続きを行い・更新手続で最大20,000円割引 |
e証券割引(e割) | 保険証券、異動・解約承認書および領収証が不要の場合に500円割引※ |
早期割引契約 | 保険開始日の45日前までにご契約申込みをされた場合、年間保険料が500円割引※ |
新車割引 | 自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車に限り、新車の場合に割引(保険始期日が2022年1月1日以降の場合) |
エコカー割引 | 当社の認定する低公害車を対象に保険料割引 |
自動ブレーキ割引 | 前方の障害物との衝突を避けたり、衝突時の速度を落としたりするための「自動ブレーキ装置」を装備する車両に対して割引 |
※ クレジット分割払い(当社11回払い)でご契約の場合は年間で480円割引となります。
家族間で等級を引き継ぐことで、保険料を抑えられる場合があります。
たとえば、親に適用されている20等級を同居の子どもに引き継ぐと、子どもは20等級からスタートできます。この場合は、親から子へ名義変更を行い、親は新規加入という形となります。
チューリッヒの場合、通常、記名被保険者が変更になった場合は、等級の引き継ぎはできませんが、記名被保険者の変更が以下の場合にかぎり、等級引き継ぎが可能となります。
複数の保険契約で同じ事故を補償する状態では、保険料を二重に支払っていることになるため、重複している特約を外すと保険料が抑えられます。
重複する可能性がある特約の例
これらの特約や保険は、1つの契約で記名被保険者またはそのご家族が補償されます。そのため、車を2台以上保有している方や、ご家族で自動車保険をそれぞれ契約している方は、契約している自動車保険が異なる場合でも補償が重複している可能性があります。
補償が重複していても、保険金を双方から受け取れるわけではないため、よく確認しましょう。
保険料を安く抑えるには、車両保険や特約の見直し、通販型(ダイレクト型)自動車保険への切り替え、インターネット割引などの割引を活用するなどの方法があります。
ただし、自動車保険料を安くしたいからといって補償内容を削りすぎてしまうと、万が一の事故の際に必要な補償を受けられなくなるため注意が必要です。
また、確実にノンフリート等級をあげたり、ゴールド免許を取得したりすることも、保険料を抑えるために有効です。保険料をできるだけ抑えるためにも、法令を遵守し、事故を起こさないよう安全運転を心がけましょう。日頃から車のメンテナンスを怠らず、自然災害時の運転をなるべく避けることも重要です。
チューリッヒの自動車保険では、お車の使用目的や走行距離、年齢、お住まいの地域、免許証の色など、個人にあわせた補償内容をご提案可能です。
チューリッヒの自動車保険の見積りはこちら自動車保険料を安く抑えたい方は、どの補償を付加すべきか自身で優先順位をつけなければならない場合があります。万が一の事故が起きたときに後悔しないよう、優先順位をつける際は各特約や補償内容を十分理解しておくことが大切です。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
通販型(ダイレクト型)の自動車保険では、店舗がなく代理店手数料などがかからないため、その分保険料を安く設定できます。
ほとんどの車両事故が補償の対象とする 「ワイドカバー型(一般条件)」から、補償内容が限定される「限定カバー型」へ変更することで、保険料が安くなります。
また、免責金額(自己負担額)を設定することも、保険料を安くする方法のひとつです。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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