更新日2023年3月10日
公開日2019年2月28日
自動車保険は1年単位で契約する商品が多いため、1年ごとに更新をむかえることになります。
うっかり更新手続きを忘れてしまい、満期日を過ぎてしまった場合、これまでの等級を引き継いで契約することができるのでしょうか。
自動車保険の満期日と満期日を過ぎた場合の更新手続きについてご説明します。
自動車保険の場合、補償が終了する日(保険契約終了日)が満期日ということになります。
一般的な自動車保険の保険期間(保険会社が補償の責任を負う期間のこと)は原則として1年間で、初日の時間は特に指定がないかぎり、保険契約開始日の午後4時から始まり、保険契約終了日の午後4時に終了となります。
これを保険期間といいます。
この期間内に事故が発生した場合にのみ保険会社は保険金の支払義務を負います。
ただし保険によっては複数年契約のものもあり、その場合は契約年数により満期日が到来します。
保険会社が保険契約により補償の責任を負う期間のことです。
保険期間 | 1年間 |
---|---|
補償の開始 | 始期日の午後4時(これと異なる時刻が契約申込書に記載されている場合は、その時刻) |
補償の終了 | 満期日の午後4時 |
保険会社は通常満期日の近づいた加入者には事前にメールや郵送などでその旨通知を行います。
人によっては仕事が忙しすぎたりしてうっかり見落としてしまうことがあるかもしれません。
更新を忘れ、自動車保険の満期を過ぎた車は自動車保険の補償を受けられない状態です。満期のお知らせがきたら早めに手続きを行いましょう。
保険会社や代理店から更新のお知らせは2ヵ月前くらいに届くのが一般的です。更新は早めに済ませましょう!
自動車保険の満期日を過ぎてしまったことに気づいたら、すぐに保険会社へ連絡しましょう。保険会社が設定する猶予期間内であれば更新手続きをすることができます。
自動車保険の更新期限は、原則保険の満期日までですが、多くの保険会社で満期日が過ぎた後の猶予期間を設定しています。
満期日の翌日から「7日以内」の猶予期間が多いようです。
更新期限 | 満期日の翌日から7日以内 ※猶予期間は保険会社によって異なります。 |
---|
なお満期日を過ぎてからの猶予期間が「1ヵ月以内」の会社もあるなど、保険会社によって違うので注意が必要です。
また補償が開始されるのは、ダイレクト型の場合、更新手続きが完了した日の翌日からが一般的です。
自動車保険は「満期日を過ぎていても猶予期間がある」と油断するのは危険です。
たとえば満期日を過ぎてから、上記の日程で更新手続きを行ったとしましょう。
自動車保険の満期の時刻は満期日の午後4時と記載されています。
現在加入している自動車保険の満期日 | 1月1日午後4時まで |
---|---|
更新の申し込み手続き完了日時 | 1月3日午前11時 |
補償開始日時 | 1月4日午前0時 |
1月1日午後4時から次の保険契約を開始する1月4日午前0時までの間に起こった事故に関しては、一切の補償はされません。
特に自動車で仕事をしている人は、いつ事故にあうかわかりません。うっかりしていて補償が切れた状態で運転することは大変危険です。
猶予期間があると油断せずに必ず満期日までに更新手続きをするよう心がけましょう。
満期日を過ぎてしまっても、保険会社の設定している猶予期間「7日以内※」に更新手続きを行えば、これまでの等級を引き継いで契約することが可能です。
※保険会社によって異なります。
満期日の翌日から8日以上が過ぎるなど保険会社が設定している猶予期間が過ぎてしまった場合は、7等級から20等級までの等級は原則として引き継ぐことができずに、あらためて6等級からのスタートということになります。
ただし、保険会社によっては自動継続特約が付いている場合もあります。
猶予期間が過ぎた後でも必ず保険会社に問い合わせをして確認するようにしましょう。
自動車保険に新規加入するときは原則として6等級からのスタートで、無事故であれば毎年1等級ずつ等級があがるしくみになっています。
しかし前契約が「1等級から5等級」に該当する場合や「事故あり係数の適用がある」場合は、猶予期間を過ぎたとしても、等級はリセットされません。
自動車保険の満期日から13ヵ月間は「1等級から5等級」や「事故あり係数」が次の契約に適用されます。
これは自動車保険の13ヵ月ルールと呼ばれています。
満期日から13ヵ月以内 | 1等級から5等級の低い等級を引き継ぐ |
---|---|
満期日から13ヵ月超 | 等級がリセットされ、6等級で加入できる |
自動車保険の満期日を過ぎてしまっても保険会社が設定する猶予期間内であれば更新手続きすることができます。満期日を過ぎたことに気づいたら、すぐに保険会社へ連絡しましょう。
ただし、満期日から経過した日数によって、ウェブサイトからの手続きができず、電話のみになったり、インターネット割引が適用されなくなったりします。
チューリッヒの場合、満期日の翌日より起算して7日以内に継続手続きをすれば、等級の引継ぎが可能です。
また、保険期間内に保険金請求を行っておらず、満期日以降30日以内であれば、インターネットで継続の手続きができる場合があります。
お客さま専用ページ(My Zurich)にログインして、手続きの可否を確認します。
※継続の手続きができない場合や、等級継承ができない場合もあります。
保険開始予定日が他社の前契約の満期日翌日から13ヵ月以内であれば、インターネットで契約が可能です。
見積り開始画面から「お見積りするお車の満期日が過ぎている場合」に進み、手続きします。
13ヵ月を過ぎている場合でも、インターネットで契約することが可能ですが、この場合は、お見積り開始画面においては、「初めて加入するお車」や「現在自動車保険に加入していないお車」と同一の扱いとなります
運転免許証のうっかり失効と同じく、せっかく等級を高めた保険を継続できなくなるのは大きな損失です。基本的には毎年のことなので、習慣付けて更新を忘れないようにしましょう。
満期日を過ぎ、更新手続きをしていない無保険期間に事故を起こした場合、他人を死亡させたり、ケガをさせたりした「人身事故」については自賠責保険でまかなえます。しかし、自賠責保険の上限額を超える人身傷害や単独事故、車の修理代などについては自己負担となります。
うっかりして更新手続きを忘れないように、満期日前に更新手続きを済ませておきましょう。
保険会社によっては、早目に更新手続きをすることで早期契約割引が受けられます。
チューリッヒの場合は、保険契約始期日より45日以上前に契約すると早期契約割引があります。早期契約割引のある保険会社と契約している場合は、早めに更新手続きをするようにしましょう。
満期日は保険会社を乗り換えるタイミングともいえます。
しかし、他の保険会社から見積りを取って比較検討するなどの時間的余裕が必要になります。
「補償内容の見直し」「他の保険会社のサービス」を十分に検討したうえで、保険の満期日の前日までに手続きを済ませられるようにしましょう。
自動車保険の満期日はマイページや保険証券で確認することができます。
多くの保険会社では、自動車保険は満期日が過ぎても、猶予期間内であれば通常通りに契約を更新することができ、等級も引き継ぐことができます。
しかし、満期日を過ぎ「うっかり」補償をなくしてしまうことは大変危険です。保険会社から満期の通知が届いたら、できるだけ早く更新の手続きをしましょう
また、自動継続に関する特約がセットされている保険会社もあります。自動継続では、契約内容の変更や契約解除の意思を伝えない限り、原則として前契約と同じ内容で更新されます。
自動継続が可能かは保険会社によって異なるので、活用したい場合は加入する保険会社に確認しましょう。
※記載の情報は、2023年1月時点の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
インターネットから申し込むと、
初年度最大21,000円割引