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車両保険とは。車両保険金額の目安や決め方

更新日:2024年3月25日

公開日:2019年12月27日

車両保険とは。車両保険金額の目安や決め方

自動車保険の車両保険は、自分の車の損害を補償するための保険です。車両保険なしで事故を起こした場合は自分の車の修理は自己負担となるため、万が一に備えて車両保険に加入しておくのが安心です。

しかし、車両保険に加入すると保険料が高くなります。車の状態などによっては車両保険に加入しなくてもよいケースもあるため、車両保険の要・不要は車の状態から見極めることが大切です。

車両保険の補償内容や、車両保険の保険金額の計算方法、加入すべきかの判断基準をご説明しています。車両保険の加入に悩んでいる方は、確認してください。

ポイント

  • 車両保険は、自分の車の損害を補償するための保険です。
  • 車両保険の選び方によっては、保険料を抑えられる場合があります。
  • 車両保険の有無は車や自分の状態から見極めることが大切です。
  • 車両保険金額の目安は「自動車の本体価格+付属品」で決まる

車両保険とは自分の車の損害を補償するための保険

自動車保険の車両保険は、自分の車の損害を補償するための保険です。たとえば以下のような事故やトラブルの際に、保険金が支払われます。

  • 人や車と衝突したときの修理(相手のいる事故)
  • モノに衝突したときの修理(自損事故)
  • 事故やトラブルで廃車になったときの買い替え費用
  • 当て逃げ
  • 火災・爆発・台風・洪水・高潮被害
  • 盗難、飛び石、いたずら

車両保険は、自動車保険(任意保険)の補償の一種です。契約者は、車両保険に加入するかしないかを選択できます。ただし、対人対物などの基本補償なしで「車両保険だけ加入する」ことはできません。

自動車保険の契約時に車両保険に加入していなくても、あとから加入することもできます。また、加入したあとに車両保険だけ解約することも可能です。

自動車保険の車両保険

車両保険の加入率は約5割

チューリッヒでは、契約者のうち半分以上の方が車両保険に加入されています。2人に1人が車両保険に入っているとことから、万が一に備え、ご加入いただくことをおすすめします。

車両保険の加入率は約5割

※2022年11月当社調べ

チューリッヒの場合、継続手続きの際に車両保険を追加で付帯するには、カスタマーケアセンターへの連絡が必要となります。インターネットからは受け付けていません。

車両保険なしで事故を起こすと自分の車の修理は自己負担になる

車両保険への加入は任意であるため、「加入しない」という選択も可能です。しかし、加入しない場合は自分の車の修理代や買い替え費用が自己負担となります。相手がいる事故の場合は、自分の過失割合分が自己負担になります。

破損の具合や車種によって異なりますが、車の修理費用は高額になりやすく、車の買い替えとなれば、数百万円以上になることもあります。全額自分で支払うのは負担が大きいでしょう。

修理や買い替え費用の支払いができる状況であれば問題ありませんが、車両保険に加入していれば予期しない大きな出費に備えられるため「車両保険があってよかった」と感じられるでしょう。

車両保険(ワイドカバー型・限定カバー型)の補償範囲・内容

車両保険の種類は保険会社によって名称が異なり、チューリッヒの車両保険では「ワイドカバー型(一般条件)」と「限定カバー型」の2つのタイプにわかれています。
タイプによって補償内容が異なるため、「どれくらいの補償が必要か」「保険料はいくらになるか」を考えながら選択するとよいでしょう。

車両損傷や被害の原因 ワイドカバー型
(一般条件)
限定カバー型
台風・竜巻・洪水・高潮
火災・爆発
飛来物・落下物の接触 ※1
盗難
いたずら ※2・落書き・窓ガラスの破損
他の車 ※3との接触で相手がわかる場合
他の車 ※3との接触で相手がわからない場合(当て逃げ) ×
車以外の物・動物・人との接触 ×
自転車との接触 ×
墜落・転覆 ×
地震、噴火、それらによる津波 × ※4 ×

※1 雹(ひょう)や霰(あられ)などによる自然災害を含みます。
※2 ご契約のお車の運行中の損害や、他の自動車との衝突・接触による損害を除きます。
※3 他の車は二輪自動車および原付自転車含みます。
※4 「地震等による車両全損一時金特約」を付帯いただくと、「全損」となった場合に一時金をお支払いします。ワイドカバー型(一般条件)に付帯いただけます。

車両保険の盗難補償について、ご契約のお車本体の補償はもちろん、定着されているカーナビ(据え置き型)や、タイヤやカーステレオなどの付属品の盗難も補償の対象です。また、車体やガラスに施されているコーディングも補償期限内かつ必要なメンテナンスが実施されている場合は補償対象となります。

チューリッヒの場合、「全損のみカバー型」といって、「全損」の事故のみ保険金が支払われるタイプもあります。全損とは、次のいずれかの場合をいいます。

  • 車の修理費が保険金額以上となる場合
  • 盗難により車が発見されない場合
  • 車が修理不可能の状態まで損傷してしまった場合

「全損のみカバー型」に加入している方は、上記以外の「分損」の場合は保険金を受け取れません。

ワイドカバー型は補償が充実していて多くの車両事故に備えられる

ワイドカバー型(一般条件)は、幅広い事故に対応したタイプです。チューリッヒの場合、車両保険を付帯されている方のうち7割を超えるご契約者さまがワイドカバー型(一般条件)を選択されています。

ワイドカバー型は補償が充実していて多くの車両事故に備えられる

※2022年11月当社調べ

ワイドカバー型(一般条件)の保険料は限定カバー型と比較すると高めになりますが、補償を充実させたい方におすすめです。チューリッヒでは、地震や噴火・津波による損害以外のほとんどの損害が補償対象となります。限定カバー型では補償されない当て逃げやガードレールなど車以外の物との接触事故にも備えられます。

限定カバー型は補償内容が限定的だが保険料を抑えられる

限定カバー型は、補償内容を限定的にしたタイプです。補償範囲は狭まりますが、ワイドカバー型(一般条件)と比較すると保険料を抑えやすくなります。「車両保険に加入したいけど、保険料を抑えたい」という方におすすめです。

限定カバー型では、たとえば「台風で車が水没してしまった」「物が落下して車が壊れた」といった場合に補償されます。当て逃げやモノとの衝突、相手のいない単独事故は補償されません。

車両保険にさらに充実した補償を付けたいという方は、特約を付けることもおすすめです。チューリッヒの場合、たとえば以下のような特約があります。

免責ゼロ特約
免責ゼロ特約
車両保険には、免責金額(自己負担金)が設定されています。「免責ゼロ特約」を付帯することで、ご契約期間中1回目の事故に限り、免責金額をゼロにすることができます。
車内身の回り品特約
車内身の回り品特約
車両保険の補償対象とならない、車内やトランクに積んでいた身の回り品への損害を補償する特約です。
代車提供特約
代車提供特約
事故により生じたお車の修理や買い替え期間中に使う代車を、チューリッヒがご手配・ご提供する特約です。

車両保険で補償されないおもな範囲

車両保険で補償されない主な範囲

「車を他人にぶつけられた」「自然災害にあって車が故障した」といった場合でも、すべての事故やトラブルが車両保険で補償されるわけではありません。車両保険が適用されない例もあるので、車両保険に加入する前に把握しておきましょう。

チューリッヒの場合、以下のような場合は車両保険で補償されません。

ワイドカバー型の場合
  • 保険契約者、被保険者または保険金を受け取る方の故意または重大な過失によって生じた損害
  • 地震、噴火、津波によって生じた損害
  • 無免許運転、麻薬などの影響で正常な運転ができないおそれがある状態での運転、酒気を帯びた状態での運転の場合に生じた損害
  • 被保険自動車に存在する欠陥、腐食その他自然の消耗による損害
  • 故障損害
  • タイヤ(チューブを含む)に生じた単独損害(ただし、火災・盗難による場合を除く)
限定カバー型の場合
  • 1〜6. 上記「ワイドカバー型の場合」に同じ
  • 7. 車庫入れの失敗などによる損傷
  • 8. 転落・転覆
  • 9. 自転車との事故
  • 10. 相手はあるが、相手とは接触せずに電柱などに衝突した事故
  • 11. 電柱、ガードレールに衝突した場合(相手のいない単独事故)
  • 12. 当て逃げ(相手を特定できない事故)
全損のみカバー型の場合
  • 1〜6. 上記「ワイドカバー型の場合」に同じ
  • 7. 全損とならず、分損となった事故

チューリッヒの場合、タイヤ(チューブを含む)に生じた損害は補償対象外となります。ただし、被保険自動車の他の部分と同時に損害を被った場合や、火災もしくは盗難によって損害が生じた場合は補償の対象となります。

車両保険に加入する前に、補償範囲を確認しておきましょう。

車両保険に加入できない車と理由

車の状態や契約条件によっては、車両保険に加入できないこともあるかもしれません。

車両保険の見積りは、車名や型式といった車の情報などをもとに判断されています。車両保険に加入できない条件や理由は、開示されていないケースもあります。

たとえばチューリッヒの場合、以下の場合は車両保険を付けられません。

  • 一部メーカ―のスポーツカータイプのお車
  • 発売されたばかりのお車
  • 車両保険金額が1,500万円 ※1を超えるお車
  • 初度登録年からの年月の経過によって市場販売価格相当額が算出できないお車
  • 3等級以下で契約する場合
  • 初めて契約される場合などに適用される6等級で、年齢条件を限定せず契約するとき(6A等級でのご契約) ※2

※1.用途車種が自家用普通乗用車および自家用小型乗用車の場合となります。上記2車種以外の場合は1,000万円を超えるお車とします。
※2.初度登録年月から保険始期が1ヵ月以内の場合など例外的に付帯可能な場合があります。

その他にも車両保険を付けられない規定があるため、申し込む前に確認するとよいでしょう。

車両保険の保険金額の計算方法

車両保険の保険金額は、以下の要素から決まります。

  • 自動車の本体価格
  • 自動車の付属品
  • 自動車の型式

車両保険に加入していて事故にあった際に支払われる保険金を、「車両保険金額」といいます。車両保険金額は市場販売価格相当額での設定となります。設定できる金額は、車種や型式、年式などによって決まっており、基本的にはその金額の範囲内で設定します。
これは、購入から1年未満の新車でも中古車でも同様です。
新車購入から年月が経過している車は時価額が下がっているため、車両保険金額が抑えられる傾向があります。

車両保険金額の決め方

車両保険に加入するにあたって、どのくらいの保険金額が妥当なのかと悩む方もいるかもしれません。現在自動車保険にご契約のお車の場合、保険証券に記載された車両保険金額の90%を目安に設定することをおすすめします。これはお車の時価が年月の経過で下がっていくためで、1年で10%ほど下がることを考慮しています。

購入したばかりの車で初めて保険を契約する場合は、カーナビなどの車両に固定されるオプションも含めた新車購入時の金額を目安に設定するとよいでしょう。

チューリッヒの場合、見積りの際は、画面で選択できる範囲で車両保険金額の変更が可能です。車両保険金額を下げたとしても、保険料算出基準の変更や型式・項目別の料率クラスの見直しによっては保険料が上がる場合があることを認識しておきましょう。

【普通車】車両保険を付けたときの保険料の例

ここでは、実際に車両保険を付けたときの保険料例を見てみましょう。

トヨタ プリウス

  • 保険料例(車両保険あり)
    31,010
  • 保険料例(車両保険なし)
    16,820
  • 年齢
    45歳
  • 等級
    20等級

車両保険の保険料は、車種や付帯される特約などによって異なります。目安として参考にしてください。

車両保険を付けて保険料を抑える方法はある?

車両保険に加入すると、保険料が高くなります。特に新車など時価額が高い車の場合は、想像以上の保険料になることもあるかもしれません。

一方で「車両保険に加入しない」という選択肢では、万が一の事故が起きたときに充分な補償を受けられないことから、不安になる方もいるでしょう。ここでは、車両保険を付けたうえでできるだけ保険料を抑えるための手段を説明します。

補償範囲を「限定カバー型」にする

チューリッヒの場合、車両保険には「ワイドカバー型(一般条件)」と「限定カバー型」の2タイプがあります。

限定カバー型は補償範囲が狭まりますが、ワイドカバー型(一般条件)と比較して保険料を抑えやすくなります。
必要な補償を受けられることを確認したうえで、限定カバー型を選ぶのもよいでしょう。

免責金額(自己負担の金額)を増やす

保険料を抑えたい場合は、免責金額(自己負担の金額)を増やす方法があります。

免責金額は、車の修理代を始めとした、損害額の総額のうち自己負担する金額のことです。免責金額5万円、10万円などと設定でき、免責金額なしの設定も可能です。たとえば40万円の修理代が発生したとき、免責金額を10万円に設定していたら10万円は自己負担、残りの30万円が保険金として支払われます。

チューリッヒでは、以下のように適用の等級と事故の回数によって免責金額(自己負担額)の設定が異なります。

等級 事故の回数 免責金額
(自己負担額)
免責ゼロ特約
付帯の可否
7〜20等級 1回目の車両事故 5万円
2回目以降の車両事故 10万円 ×
1〜6等級 1回目の車両事故 7万円 ×
2回目以降の車両事故 10万円 ×

免責金額(自己負担の金額)が多いほど、自動車保険料は安く抑えられます。保険金額は損害額から免責金額を差し引いて支払われるため、免責金額が大きい分保険料が抑えられるしくみです。月々の保険料を抑えたい方は、免責金額を増やすことも考えてみましょう。

万が一事故にあって免責金額を払う際は、修理工場などに支払い先を確認して支払います。

車両保険を使うと等級が下がるケース

車両保険を使うことで、等級が下がる場合があります。

等級は、事故の有無によって保険料の割引率や割増率を定めるための区分です。初めて自動車保険に加入する場合は6等級(もしくは7等級)から始まります。事故を起こさなければ毎年1等級ずつ上がり、等級に応じて保険料が割り引かれるしくみです。

事故にあい、車両保険を使って車を修理したり買い替えたりした場合は、翌年度の契約から等級が下がるケースがあります。等級が下がるケースには「3等級ダウン」と「1等級ダウン」の2種類があり、等級が下がると保険料が割増になります。

自動車保険の等級制度(ノンフリート等級)とは

3等級ダウン事故

3等級ダウン事故は、1件の事故で翌年度の等級が3等級下がる事故のことです。たとえば12等級の方が3等級ダウンの事故を起こすと、9等級になります。

3等級ダウン事故

3等級ダウンの事故の例には、以下のようなものがあります。

  • 他人の車との衝突により、自分の車を修理する場合
  • 電柱に車をぶつけてしまい自分の車を修理する場合
  • 当て逃げにあい自分の車を修理する場合
  • 通行人にケガをさせてしまった場合

1等級ダウン事故

1等級ダウン事故は、1件の事故で翌年度の等級が3等級下がる事故のことです。たとえば12等級の方が1等級ダウンの事故を起こすと、11等級になります。

1等級ダウン事故

1等級ダウンの事故の例には、以下のようなものがあります。

  • 台風や竜巻、洪水、高潮で水災にあい、自分の車を修理する場合
  • 火災や爆発に巻き込まれた場合
  • 台風で飛んできた物に当たり、車が壊れて車両保険金が支払われる場合
  • 車にいたずらされ、車両保険金が支払われる場合
  • 盗難によって車両保険金が支払われる場合

1等級ダウンには、いたずらや自然災害など「自分では防げないトラブル」もあることが特徴です。

事故を起こして車を修理しても等級が下がらないケース

事故を起こしても「等級が下がらないケース」もしくは「車両保険を使わず等級を下げないケース」があります。

ノーカウント事故

ノーカウント事故は、保険を使っても等級が変わらない事故のことです。1年間ノーカウント事故以外に事故を起こしていなければ、翌年度の等級は通常どおり上がります。

ノーカウント事故の例には、以下のようなものがあります。

  • ご家族が自動車事故でケガをされ、「人身傷害保険金」が支払われる場合
  • 原付で歩行者と接触し、「原付特約」の保険金が支払われる場合
  • もらい事故で保険会社が示談交渉できず、「弁護士等補償特約」を利用した場合
  • 自転車に乗って対人事故を起こし、「個人賠償補償特約」を利用した場合

車両保険を使わず自己負担で修理すれば等級は下がらない

等級は、一般的に事故やトラブルで保険を利用すると下がります。「等級が下がって保険料が高くなるのを避けたい」という場合は、車両保険を利用せず費用を自己負担で車を修理するという手段もあります。

保険を使うか、自己負担にするかは、ディーラーなど車を修理してくれる方と相談して決めるのがおすすめです。たとえば修理費用が数千円から数万円程度なら、車両保険を使わないという考え方もあるでしょう。

車両保険に加入すべきか判断する基準

「補償は充実させたいけれど、保険料が高くなる」「車両保険の必要性がわからない」などの理由で、車両保険に加入すべきかどうか悩む方もいるでしょう。ここでは、車両保険に「加入する/しない」を判断するためのポイントを説明します。

車両保険に加入すべきか判断する基準

時価額が高い「新車」・修理代が高い「高級車」であるか

新車や高級車の場合は買い替え費用や修理費が高額になる傾向があるため、車両保険に加入しておくのがおすすめです。

万が一の事故やトラブルの際に、買い替え費用や修理費用が高ければ支払いが難しくなる場合があります。事故の内容によっては、車両保険で修理費用が補償されます。

車の時価額・減価償却について

時価額は、その車の現在の価値のことです。保険に加入している車と同じ車種や型式、年式など同程度の条件の車はどのくらいの価値があるかを判断するものです。事故やトラブルで車両保険を利用する際に支払われる保険金額は、時価額によって決まります。

車の値段(価値)は、1年ごとに下がるしくみです。これを「減価償却」といいます。減価償却によって時価額が低くなった車の場合、保険金額が充分にならない可能性があるため「車両保険に加入しない」という選択肢も考えられるでしょう。

減価償却

車の修理代を支払える蓄えはあるか

車の修理や買い替えにかかる費用をすぐに用意できない場合、車両保険に加入するのがおすすめです。

車の修理代に備えた蓄えが充分であれば、万が一の事故やトラブルの際にも修理費用を支払えます。しかし、充分でなければ修理や買い替えができないため、車両保険に加入するのが安心です。

車に乗る頻度はどれくらいか

車両保険に加入するか否かは、車に乗る頻度を目安に考えるのもよいでしょう。車に乗る頻度が高いほど、事故にあう可能性は高くなります。

「事故で修理に出す」「買い替えまで時間を要する」など、車に乗れない期間により不便になるのであれば、車両保険に加入しておくのがよいでしょう。金銭面的な問題ですぐに修理や買い替えができなければ、車のない生活が不便になるためです。

「車に乗る頻度が低い」「車がなくても困らない」という場合であれば、車両保険には加入しないという判断もできます。

車に乗り慣れているか

免許を取得したばかりの方やペーパードライバーの方など運転が不安な方は、車両保険に加入することをおすすめします。車に乗り慣れている方と比較すると、事故にあう可能性が高いためです。

車両保険は途中で外すこともできるため、車に乗り慣れたなど不安を解消できたタイミングで車両保険を外すという選択も可能です。

車のローン残高はいくらか

車をローンで購入し、ローン残高が多く残っている場合は車両保険に加入しておくとよいでしょう。

車の買い替えが必要になるような事故にあった場合、ローンの支払いと新たな車の購入が必要になり負担がかかりやすくなります。ローンの支払いと車の購入が発生した場合、車両保険に加入していなければ自己負担が大きくなるでしょう。

仮に事故にあった車を廃車にするだけにして買い替えをしないとしても、ローンの支払いは必要です。いずれにしても負担が大きいため、ローン残高が多い場合は車両保険に加入しておくのが安心です。

一方「ローン残高がほとんどない」「ローンを完済した」という方は、車両保険に加入しないという手段もあります。ローン完済のタイミングで車両保険を外す(それまでは加入しておく)という方法もあるでしょう。

車両保険に加入したほうがよいケース

ここでは「車両保険は必要なのか」と悩む方のために、車両保険に加入したほうがよいケースをご説明します。ご自身の例と照らし合わせて、車両保険の加入を検討してください。

ケース1. 通勤や送迎で毎日運転する

年齢・性別・職業 女性、30歳
パートタイマー
乗っている車 国産の乗用車(購入後、数年経っている)
運転の慣れ具合 運転自体は慣れている
運転頻度 通勤と子どもの送迎、買い物などでほぼ毎日運転する。
運転する時間帯 朝夕の交通量が多い時間帯がメイン

この例の場合、運転される方は車の運転自体は慣れていますが、ほぼ毎日車に乗っています。車に乗る頻度が高いほど事故にあう可能性は高いといえるため、車両保険に加入したほうがよいと考えられます。

ケース2.新車をローンで購入した

年齢・性別・職業 男性、45歳
会社員
乗っている車 ハイクラスの新車(ローンで購入)
運転の慣れ具合 運転自体は慣れている。
何台か乗った後に、憧れの新車を購入したばかりなので、大事に乗ってきれいに保ちたい。
運転頻度 通勤で週5回程度、週末はショッピングや郊外の観光地へ遊びに行くこともあるため、ほぼ毎日乗る。
運転する時間帯 朝夕の交通量が多い時間帯がメイン

この例の男性は、通勤だけではなくショッピングモールや観光地などさまざまな場所に行くときに車を使っています。車を使う機会が多いほど、運転中の事故だけではなく「駐車中にぶつけられる」「当て逃げされる」などのトラブルが発生しやすいと考えられるでしょう。

また新車をローンで購入したばかりであるため、時価額が高いと考えられます。万が一事故にあったときの修理費用が高くなる可能性があるため、車両保険に加入しておいたほうがよいでしょう。

ケース3. 免許をとったばかり

年齢・性別・職業 男性、22歳
この春から新社会人
乗っている車 国産のコンパクトカー(新車)
運転の慣れ具合 親から新社会人になったお祝いで通勤用の車をプレゼントしてもらった。
最近免許を取ったばかりで、親や友人と近所をドライブして、少しずつ車の運転に慣れているところである。
運転頻度 週5日の通勤で使用
運転する時間帯 朝夕の交通量が多い時間帯

この例の男性は毎日運転すれば慣れると思われるものの、免許を取得してから時間が経っていないため運転に不安がある時期だと考えられます。運転に不慣れな方は、慣れている方と比べると事故にあう可能性が高いため、車両保険に加入するほうが安心でしょう。

また新車であるため、車の時価額が高いと考えられます。事故にあったときの修理費用が高くなる可能性を見越して、車両保険に加入しておくと安心です。

車両保険に加入しなくてもよいケース

「車両保険は絶対必要ない」というケースはありません。しかし、状況によっては加入しないという選択肢もあります。ここでは、車両保険に加入しなくてもよいケースを説明します。

ケース1. 少しでも自動車保険料を抑えたい

年齢・性別・職業 女性、26歳
会社員(7年目)で一人暮らし
乗っている車 中古の軽自動車(車に対して特別なこだわりがあるわけではない)
運転の慣れ具合 運転には慣れている。
節約のため、できるだけ自動車保険など車に関する費用は抑えたい。
運転頻度 以前まで通勤で週5日は車に乗っていたが、リモートワークに変わったことで週2回程度しか車に乗らなくなった。
週1回の出勤と週末の買い物や遊びにしか利用しないときもある。
運転する時間帯 朝夕の交通量が多い時間帯か、休日の日中

この例の場合、「運転される方が車の運転に慣れてきたこと」「中古車であること(時価額が低くなっている)」「節約したい」という点から、車両保険をなしにするという考えもあります。

今後車を買い替えたときは、買い替えた車の状態によって車両保険に加入するのを判断するのもよいでしょう。

ケース2. 15年以上同じ車に乗り続けている

年齢・性別・職業 男性、38歳
会社員
乗っている車 国産の乗用車(購入後15年ほど経過)
そろそろ買い替えもしたいが車への愛着があるので迷っている。
運転の慣れ具合 運転には慣れている
運転頻度 週5日の通勤で使用
運転する時間帯 朝夕の交通量が多い時間帯

車の購入後年数が経っているため、時価額は低くなっています。もし事故にあっても車両保険で支払われるお金では、実際の修理費用よりも低い可能性もあります。

そのため、この例の場合は万が一事故やトラブルで修理が必要になったときに「車両保険をつかって修理する」だけでなく「車両保険に加入せず、車も修理せず買い替える」という選択肢も考えられます。

「修理してでも乗り続けたい」というより「よい車が見つかるなどチャンスがあれば、買い替えたい」という気持ちがあることから、今の車には車両保険に加入しないことも考え方のひとつです。

車両保険の付帯の有無は車や自分の状態から見極める

車両保険は、自分の車の損害を補償するための保険です。車両保険に加入すると補償が手厚くなりますが、保険料が高くなるという側面もあります。保険料を抑えたい方は、車や自分の状態から車両保険の加入を見極めるとよいでしょう。

頻繁に車を運転する方や免許を取ったばかりで運転に慣れていない方、時価額の高い新車を運転する方は車両保険に加入するとよいでしょう。「車両保険に加入したいが保険料を抑えたい」という方は、「限定カバー型を選ぶ」「免責金額を増やす」といったことを検討してください。

金子 賢司

運転に自信がある方でも、事故に巻き込まれる可能性があります。また突然の事故で走行不能になるなど、修理せざるを得ない損害を被ることもあるため、一時的な出費を避けたい方は、車両保険に加入しておくことをおすすめします。

車両保険についてのよくあるご質問

Q車両保険はどのような事故のときに利用できますか?
A

車両保険は、以下のような事故において利用できます。

・人や車と衝突したときの修理(相手のいる事故)
・モノに衝突したときの修理(自損事故)
・事故やトラブルで廃車になったときの買い替え費用
・当て逃げ
・火災・爆発・台風・洪水・高潮被害
・盗難、飛び石、いたずら

補償内容の詳細は「車両保険(ワイドカバー型・限定カバー型)の補償範囲・内容」をご確認ください。

Q車両保険が必要であるか迷っています。何を基準に判断すればよいですか?
A

車両保険に加入するかの判断基準として、以下のような観点があります。

・新車または高級車か
・修理代を支払えるか
・車に乗る頻度
・運転の慣れ具合
・車のローン残高

詳細は「車両保険に加入すべきか判断する基準」をご確認ください。

Q車両保険に入っていない状態で事故を起こすとどうなりますか?
A

自損事故の場合、自分の車の修理費用や買い替え費用は全額自己負担となります。
相手がある事故では、自分の過失割合の分は自己負担になります。たとえば「自分3:相手7」の事故であれば、3割は自己負担です。

※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。

※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。

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