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車両保険とは。車両保険金額の計算方法(決め方)

更新日:2023年8月23日

公開日:2019年12月27日

車両保険は必要?補償範囲や保険金額の計算方法

自動車保険の車両保険は、車の事故やトラブルにあったときに自分の車の損害を補償するための保険です。事故による自分の車の修理費や、廃車になった場合の買い替え費用が補償されます。

車両保険への加入は必須ではありません。しかし、車種や運転者によっては車両保険に加入しておいたほうがよいパターンもあります。
車両保険の必要性や加入の判断基準、補償範囲と内容の違い、車両保険金額の計算方法(決め方)についてご説明します。

ポイント

  • 車両保険は、車の事故やトラブルにあったときに車の損害を補償します。
  • 車両保険は任意保険です。
  • 車両保険金額は被保険者が決められません。時価額(車種・年式・グレード・初度登録年月、型式など)によって算出されます。
  • 車両保険を使うと等級が下がり、翌年度以降の保険料が高くなる可能性があります。

自動車保険の「車両保険」とは

車両保険は、車の事故やトラブルにあったときに、自分の車の損害を補償するための保険です。たとえば、以下のような事故やトラブルが保険金額を限度に補償対象となります。

  • 事故による自分の車の修理費
  • 廃車(全損)になった場合の買い替え費
  • 当て逃げなどの修理費(プランにより補償可能)
  • 火災・爆発・台風・洪水・高潮などによる車の損害
  • 契約車両の盗難
  • 飛び石など、車以外の他物との衝突・接触
  • いたずら

車両保険は任意保険のひとつです。基本の補償に加えて、車両保険を付ける・付けないということを契約者が選択します。基本の補償を受けず、車両保険だけに加入することはできません。
また車両保険は、自動車保険の加入後にも付けられます。

自動車保険の車両保険とは

車両保険の必要性

車両保険への加入は必須ではありません。しかし、想定される事故によっては車両保険に加入していたほうがよいケースも多くあります。

自分の過失割合が高い事故や、相手がいない事故(当て逃げやいたずらを含む)に備え、自分の車を修理する費用を補償してほしい場合は、車両保険の必要性が高くなります。

たとえば以下のような方は、車両保険に加入しておいたほうがよいでしょう。

  • これから新車を購入して保険に加入する方
  • 新車を納車したばかりの方
  • お金をかけてでも修理して、その車に乗りたいという方
  • 運転技術が未熟な方

車同士の事故にあった場合、相手が任意保険に加入していれば保険金は支払われますが、以下のケースの場合は補償されません。

  • 相手に過失がない(過失割合がすべて自分)
  • 相手のいない単独事故、当て逃げ、いたずらなど

上記のような事故にあった場合、車両保険に入っていなければ、自分のお金で車を修理または買い替えしなければなりません。

事故にあったときの補償を受けたい方は、車両保険を付けておくと安心です。車両保険を付けていれば、自分の過失割合分の保険金額が支払われます。

反対に「万が一の事故があっても、お金をかけて修理するつもりはない」という方にとっては、車両保険の必要性は低いといえるでしょう。

車両保険は必要?いらないケースは?

車両保険なしで事故を起こすとどうなるのか

車両保険なしで事故をした場合において自分の車の修理費用は、自分の過失割合分については自己負担、相手の過失割合分は相手の対物賠償保険にて負担となります。相手の車やケガ、ガードレールや電柱などのものへの補償は対人・対物賠償保険で補償されます。

車種や破損の具合にもよりますが、車の修理費用は高額なためすべて自分で支払うのは負担が大きいでしょう。

たとえばバンパーを傷つけた場合の修理費用は、一般的には2〜7万円が相場です。ディーラーを通した場合は仲介手数料が必要となるため、さらに費用がかかる可能性があります。
車の買い換えが必要なほど大きな事故になれば、車を購入する費用もかかります。

支払いが無理なくできる資産の状況であれば問題ありませんが、余裕がない方にとってはすぐに修理や買い替えができない可能性もあるでしょう。

車両保険の付帯率(加入率)

実際にどのくらいの方が車両保険に付帯(加入)しているか、気になる方もいるかもしれません。チューリッヒを例に、自動車保険(任意保険)に加入している方のなかで、車両保険を付帯している方の割合を見てみましょう。

チューリッヒでの車両保険の付帯率(2022年11月当社調べ)

※チューリッヒでの車両保険の付帯率(2022年11月当社調べ)

チューリッヒでは車両保険を付帯している方が52%、付帯していない方が48%です。2人に1人は車両保険をセットで付帯していることになります。

車両保険の補償範囲・内容

車両保険は、多くの車両事故に対応した「ワイドカバー型(一般条件)」と、補償の範囲を絞ることで保険金額が少しリーズナブルな「限定カバー型」の2種類に分けられることが多くあります。

チューリッヒでは「ワイドカバー型(一般条件)」と「限定カバー型」と呼んでおり、それぞれの補償範囲は以下の通りです。

車両保険の補償範囲・内容

※1 ご契約の車の運行中の損害や、他の自動車との衝突・接触による損害を除きます。
※2 「地震等による車両全損一時金特約」を付帯いただくと、「全損」となった場合に一時金をお支払いします。ワイドカバー型(一般条件)に付帯いただけます。

チューリッヒの場合、ワイドカバー型(一般条件)では「地震・噴火・津波による損害」以外は、ほとんどの損害が補償対象となります。
限定カバー型は、「地震・噴火・津波」に加えて、当て逃げや単独の自損事故なども補償対象外です。

車両保険の補償範囲や内容は、保険会社によって異なります。加入を検討している保険会社のウェブサイトで確認してみてください。

ワイドカバー型の補償内容

「ワイドカバー型(一般条件)」は、幅広い事故に対応したタイプです。チューリッヒで付帯されている車両保険のタイプの割合は以下のようになっています。

車両保険のタイプ別付帯率(2022年11月当社調べ)

※チューリッヒでの車両保険のタイプ別付帯率(2022年11月当社調べ)

チューリッヒの車両保険に加入されている方のうち、約70%の方がワイドカバー型を選択していることがわかります。

ワイドカバー型は、限定カバー型と比較すると保険料は高めに設定されています。万が一事故にあったときを想定して、補償を充実させたい方向けの車両保険です。

限定カバー型では補償されないような走行時や駐車時の当て逃げ、電柱など車以外のものとの衝突においても補償されるといった特長があります。

免責を0円にする特約や、車内の身の回り品を補償する特約を付けることで、より受けたい補償に合った内容にできます。

限定カバー型の補償内容

車両保険の「限定カバー型」は、ワイドカバー型のなかからいくつかの事故に絞ったタイプです。

限定カバー型はワイドカバー型と比較すると、保険料を抑えやすくなります。そのため、保険料を節約したい方に向いているといえるでしょう。

ワイドカバー型とは異なり、走行時・駐車時の当て逃げや、車以外のものと衝突が発生したときは補償されません。相手のわかる車との事故や、いたずらは補償されます。

車両保険のエコノミー型と一般型の違い|補償内容と保険料を抑えるポイントとは

車両保険の適用外となる事故・トラブル

車両保険の適用外となる事故・トラブル

車両保険に加入していても、以下のようなケースでは補償されません。

  • 地震、噴火、津波による損害
  • 無免許運転
  • 麻薬や飲酒により正常な運転ができないおそれがある状態で事故を起こしたときの損害

地震、噴火、津波といった自然災害による損害は、「特約」を付帯することで補償される場合があります。実際の補償範囲や内容は保険会社により異なるため、車両保険に加入する際に確認してください。

車両保険に加入すべきか判断する基準

車両保険に加入すべきか判断する基準

「補償を充実させたいが、車両保険を付けたときの保険料が気になる」という方もいるかもしれません。ここでは、車両保険に加入するべきかの判断基準の例を説明します。

新車や高級車は加入がおすすめ

新車は時価額が高く、高級車は修理代が高くなる傾向があるため、事故にあったときのために車両保険に加入するのがおすすめです。

反対に、年式の古い車は時価額が下がり充分な補償が受けられない可能性があります。そのため、車両保険を付けず保険料を抑えるという考え方もあります。

車両保険いつまでつける?外すタイミングについて

車の修理代を支払える預貯金はあるか

修理代や車の買い替え費用に使える資金を用意するのが難しい場合や、急な出費に対応できそうにないときは、車両保険を付けるのがおすすめです。

事故にあって車を修理することになった場合、数万円から数十万円といった大きな出費になる可能性があります。破損の度合いによってかかる費用は異なりますが、修理費を出せるかどうかが判断基準のひとつになるでしょう。

車に乗る頻度はどれくらいか

通勤や送迎などで車を利用する頻度が高い方は、車両保険を付けるのがおすすめです。車に乗る頻度が高いほど、交通事故にあう可能性が高くなるためです。

車に乗れない期間が長くなると不便になる場合は、車両保険を付けておくのがよいでしょう。

車に乗る頻度が低い、車がなくても公共交通機関を利用して通勤できるなど、車がなくても生活に困らない方であれば車両保険を付けなくてもよいという考え方もあります。

車に乗り慣れているか

免許を取得したばかりの方やペーパードライバー、車の運転に自信がない方は、万が一のために車両保険を付けておくのがおすすめです。乗り慣れている方と比べると、事故にあう可能性が高いと考えられるためです。

車両保険は加入後に外せるため、数年後に外すという選択をしてもよいでしょう。

ローン残高はどれくらいか

ローン残高が多い場合は、車両保険を付けるのがおすすめです。

車の買い替えが必要になるような事故をしたとき、ローンの支払いに加えて新しい車の購入費用が必要になります。車両保険に加入していれば、支払われた保険金をローン残高の返済に充てられるため、未加入よりは負担を減らせる可能性があります。

たとえ新しい車を購入しない(購入費用が必要なく、ローンの返済のみがある状態)の場合でも、「廃車になって車に乗れないにもかかわらず、ローン残高が残る」という状況を防げます。

一方で、ローン残高が0円またはほぼない車で、近いうちに買い替えを検討しているなど、万が一のことが起きても修理しない可能性が高い方は、車両保険の必要性は低いでしょう。

車両保険を付けると保険料はいくら?

車両保険を付けると、保険料は上がります。
車両保険の付帯の有無による保険料の差を、同じ車種の型式の保険料例でご紹介します。以下はチューリッヒでプリウス(ZVW55)の保険料を試算した場合の保険料例ですのでご参考にしてください。

車両保険の付帯の有無以外にも、運転者の年齢、等級、走行距離、免許証の色、補償内容、特約などさまざまな要素で保険料は変わります。車両保険を付帯した場合の実際の保険料をご確認いただく際は、ご自身の条件に合わせてお見積りすることをおすすめします。

プリウス(ZVW55)車両保険の付帯の有無による保険料例

  • 車両保険なしの年間保険料例
    14,390
  • 車両保険(ワイドカバー型)ありの年間保険料例
    28,600
  • 年齢
    45歳
  • お住まい
    福岡
  • 走行距離
    3,000km超
    5,000km以下
  • 等級
    20等級

車両保険の免責とは

車両保険は事故にあった際に補償を受けられますが、損害の内容によっては免責に該当して補償されないケースがあります。

免責とは、損害が発生しても保険会社が保険金を支払う責任を負わないことです。また、その際に被保険者が負担する金額を免責金額といいます。

免責金額によって支払われる保険金額が変わるだけでなく、事故時に自己負担する金額が大きいほど、負担する保険料が抑えられます。

車両保険金額の計算方法(決め方)や相場

例 例

車両保険に加入した車が事故にあったときに支払われる保険金を車両保険金額といいます。

車両保険金額は被保険者が決められません。時価額(車種・年式・グレード・初度登録年月、型式など)によって算出されます。時価額は、新車購入時から年月が経つにつれてさがるしくみです。

車の本体価格が高く新しいものほど、車両保険金額は高くなります。また、保険料算出基準の変更や型式・項目別の料率クラスの見直しにより保険料が高くなる場合もあります。

新車の車両保険金額

新車(購入から1年未満)の場合、「車両の本体価格+付属品」で車両保険金額が決まります。

「付属品」は、エアコン、カーナビ、ETC車載器など「定着されているもの」もあれば、フロアマットやスペアタイヤなど「装備されているもの」も含みます。

車に関する保険料や税金、検査や登録にかかる費用、装備以外のインテリア品は付属品に含まれません。

中古車の車両保険金額

中古車の車両保険金額も、新車と同様の計算方法で求められます。ただし、登録から年月が経過している中古車は車の価値が下がっているため、車両保険金額が抑えられる傾向があります。

中古車に車両保険はいらない?必要性と保険料を安くする方法を解説

車両保険を使うと等級が下がるケースについて

事故にあい、自分の車を修理する際に車両保険を使い修理代を補償してもらうと、等級が下がります。ここでは等級が下がるケースをご説明します。

自動車保険の等級とは

等級は、自動車保険(任意保険)の保険料を決定するときに利用される要素です。過去に事故を起こしたか、また契約者の事故を起こすリスクなどから「等級」が決まります。

等級は1等級から20等級まであります。通常は6等級からスタートし、無事故で保険を利用しなければ翌年からひとつ等級が上がっていくしくみです。

等級が上がるごとに保険料が割引になるため、無事故を維持しつつ等級を上げていくことが望ましいです。

自動車保険の等級とは。ノンフリート等級について

等級がダウンする交通事故

事故の内容によっては、等級がダウンする可能性があります。「等級がダウンする交通事故」は、交通事故にあい損害を補償する際に車両保険を使うことで、等級が下がる事故内容をさします。

等級がダウンする事故には「1等級ダウン事故」「3等級ダウン事故」の2種類があり、他には等級が下がらない「ノーカウント事故」があります。それぞれの事故の例は、以下の通りです。

3等級ダウン事故

車両保険を使った1件の事故で、翌年度から3等級ダウンする事故
例:他人の車との衝突により、自分の車を修理する場合

1等級ダウン事故

車両保険を使った1件の事故で、翌年度から1等級ダウンする事故
例:盗難によって車両保険金が支払われる場合

ノーカウント事故

自動車保険を使っても、等級に影響がない事故
例:事故で契約車に乗っていた人が死傷し人身傷害保険や搭乗者傷害保険を使用した場合

「等級を下げたくない」という理由から、事故にあった際に車両保険を使わず、自己負担で車を修理する選択肢もあります。また、車両保険を使うほどの修理費用ではない場合、車両保険は使わないという選択をする方もいます。

車両保険を使うと等級は下がる?

車両保険を付けても保険料を抑える方法はある?

「車両保険を付けるものの保険料は抑えたい」と考える方もいるかもしれません。ここでは、車両保険を抑えるポイントを説明します。

補償範囲を「限定カバー型」にする

車両保険の補償範囲を限定カバー型にすることで、少し保険料を抑えられます。「限定カバー型」と「ワイドカバー型」を比較すると、限定カバー型は補償範囲が狭くなる分、保険料がリーズナブルになります。

「車両保険を付けて補償を充実させたいけれど、できるだけ保険料を抑えたい」という方は限定カバー型がおすすめです。

免責金額(自己負担の金額)を増やす

免責金額(自己負担分)が多いほど、車両保険の保険料が下がります。保険金は損害額から免責金額を差し引いて支払われるため、免責金額が高くなるほど保険料が抑えられるしくみです。

チューリッヒの場合はご契約期間中の1回目の事故に限り、自己負担額を0円にする免責ゼロ特約を付帯することができます。自動車保険に加入する際に、免責金額を確認してみてください。

金子 賢司

車両保険は免責があると保険料が下がるため、契約時は魅力的に見えます。しかし実際に事故にあって保険を使ったとき、免責額があると意外に痛い出費に感じます。保険の契約時に免責を選ぶ場合は慎重にご検討ください。

車両保険に関するよくあるご質問

Q車両保険はどのような事故のときに利用できますか?
A

車両保険は、事故やトラブルがあった際に「自分の車を修理する」ための修理費用を補償する保険です。たとえば以下のような費用を補償できます。

・人や車両と衝突した際の車の修理費用
・ものに衝突した際の車の修理費用
・廃車になったときの買い替え費用など

プランによっては、当て逃げの修理費用もカバーできます。

Q車両保険が必要であるか迷っています。何を基準に判断すればよいですか?
A

車両保険の必要性を判断する基準には、以下のようなものがあります。

・新車もしくは高級車か
・車の修理代や買い替え費用といった急な出費に対応できる余裕があるか
・車に乗る頻度はどれくらいか
・車に乗り慣れているか
・ローン残高はどれくらいか

新車や高級車は、車両保険を付けるのがおすすめです。新車は価値が高いため車両保険金額が高く、万が一のときに車両保険で充分な補償を受けられるでしょう。また高級車は修理費用が高くなる傾向があります。

車に乗る頻度が高い人、乗り慣れていない人は、そうではない人と比較して事故にあう可能性が高いと考えられます。
ローンが残っている場合は、万が一の事故で車の買い換えが必要になったとき、ローン残高に加えて買い替え費用を負担しなければなりません。

車両保険に加入していない場合、大きな負担がかかる場合があります。これらの判断基準から、車両保険を付けるかを検討しましょう。

Q車両保険に入っていない状態で事故を起こすとどうなりますか?
A

自分の車の修理費用や買い替え費用について、自分の過失割合の分は自己負担することになります。

車両保険に加入していない場合、自分の過失分は補償されません。自分に過失割合が大きいほど、負担する保険金額が大きくなります。

※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。

※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。

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