事故によって車が破損し、修理を行う際には車両保険を使ったほうがよい場合と、車両保険を使わないほうがよい場合があります。
車両保険は修理でどこまで使えるのか、車両保険の補償範囲と使い方、全損時に買い替えできるのかなどご説明します。
※2024年9月現在
車両保険が適応される車の修理の範囲は、付帯している車両保険のタイプによって異なります。
補償範囲の広い一般型(ワイドカバー型)の場合は、当て逃げや単独事故による車の修理にも車両保険を使うことができます。
一方、補償範囲の狭い限定型(限定カバー型)では、当て逃げや単独事故による損害の修理は車両保険の補償対象外となります。
また、チューリッヒでは以下のようなケースは、車両保険のタイプにかかわらず補償の対象となっていません。
車の修理は保険会社の指定修理工場、またはお客さまが希望する工場のいずれかを選ぶこととなります。
損害状況の確認が必要となるため、修理を開始する前に必ず保険会社の専任スタッフまで、お客さまから連絡を入れていただくようになります。
チューリッヒのスーパー自動車保険の場合、指定修理工場を選択された場合には、移動距離にかかわらずレッカーサービスが無料となる他、事故による修理箇所の永久保証、代車無料サービス、引取・納車無料サービスなどのきめ細かいサービスを提供しています。
事故などにより車両に損害が生じた場合は、まず保険会社の事故・故障受付専用ダイヤルまで連絡を入れます。
緊急時でない場合は、インターネットからも受付が可能な場合があります。
契約内容の確認後、担当者から保険金請求の流れや必要書類ついての説明が行われます。契約者から必要書類を受領し、保険会社による損害の調査が完了すると保険金が支払われます。
車両保険を利用すると原則として翌年度以降の等級が下がり、保険料が高くなります。
そのため、車の修理が必要になった場合であっても、すべてのケースにおいて車両保険を利用したほうがお得になるのではなく、場合によっては自費で修理を行ったほうが賢明な判断となるケースもあります。
では、どのような場合に車両保険を使うとよいのでしょうか。
車に傷がついたなど事故の程度が軽く、損害がそれほど大きくない場合には修理費用はそれほど高額となりません。
このような場合は、車両保険を使うと翌年度以降の保険料の増額分のほうが修理代金よりも高くなってしまうこともあるため、車両保険の利用は慎重に検討したほうがよいでしょう。
しかし、損傷の大きな事故の場合には修理費用も高額になるため、車両保険を使うことをおすすめします。
車の修理に車両保険を使うかどうかは、修理費用と翌年度の保険料の増額分を比較しながら判断するようにしましょう。
自分の運転ミスでガレージに駐車する際に車をぶつけてしまった場合や、ガードレールに衝突してしまった場合など、相手が存在しない自損事故は、付帯している車両保険の種類によって補償の対象となるかどうかが分かれます。
チューリッヒの場合、補償範囲が広いワイドカバー型の車両保険は自損事故による損害も補償対象となります。
しかし、補償範囲を限定している分、保険料を割安に抑えている限定カバー型の車両保険では、自損事故は補償の対象外となっています。
車両保険では、全損に該当する損害も補償の対象となります。
ただし、限定カバー型の車両保険で自損事故によって全損となった場合や、運転者に重大な過失がある場合、地震や噴火などによって全損となった場合などは、補償の対象とはなりません。
チューリッヒの場合、全損時には契約している車両保険金額の全額と、契約した車両保険金額の5%(上限10万円)が「車両全損臨時費用」として支払われます。
車両保険で扱う全損には、2つの意味合いがあります。
1つは、車の修理が不可能な状態まで破損した、文字通り全損の状態です。もう1つは、車両の時価額よりも修理費用のほうが高額となる状態です。
車両保険は時価額に応じて支払われるものであるため、修理をする、しないにかかわらず保険金を受け取ることができます。
全損と判断された場合であっても、修理をすることが可能で、修理をしてその車に乗り続けたいと考える際には保険金を修理代に充てることもできます。
ただし、古い年式の車の場合は修理費用をすべて保険金で賄うことは難しいと考えられるため、不足分は自費で補うことになります。
支払われた保険金を使って、車を買い替えることも可能です。
新車に近い車で、購入金額に近い車両保険金額を設定できていれば、買い替えにも十分な保険金を受け取ることができます。
しかし、古い年式の場合は支払われる保険金も買い替え費用には十分といえないことが多いため、不足分は自費で補う必要があります。
チューリッヒでは、全損した場合のみを補償の対象とする「車両危険限定補償特約(全損のみ補償型)」を用意しています。
衝突・接触・墜落・転覆・物の飛来、物の落下・火災・爆発・盗難・台風・こう水・高潮その他偶然な事故によって車が全損となった場合に、保険金が支払われる特約です。
車の一部が損害を受ける分損ではなく、全損となった場合のみの補償を考えている方を対象とした特約です。
また、地震や噴火などによって車が全損となった場合に50万円を上限に保険金を支払う「地震等による車両全損一時金特約」も付帯することが可能です。
車両保険は、事故などによって車両に損害を受けた場合に備えた保険です。
しかし、付帯する車両保険の種類によって、補償の範囲には違いがあります。
また、補償の対象となる損害であっても修理費用の額によって、車両保険を利用したほうがよい場合と利用しないほうがよい場合があります。
車両保険を修理でどこまで使えるかは、翌年度以降の保険料も考えたうえで判断することをおすすめします。
車両保険を付帯する際には補償内容や補償範囲をしっかりと確認し、自分の目的に合った保険を選ぶようにしましょう。
最後に車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2024年9月時点の内容です。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランナー技能士
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