更新日:2022年9月9日
公開日:2019年7月19日
中古車を購入したときに「車両保険」の加入について悩んでいる方は少なくありません。「中古車だから車両保険はいらない」ということはなく、状況によっては車両保険を付けたほうがよいケースがあります。
月々の保険料にも影響があるからこそ「どのようなケースであれば加入したほうがよいか」を知っておくことが大切です。
中古車で車両保険を加入したほうがよいか判断するポイントや注意点などを詳しくご説明します。ご自身やお車の状況と照らし合わせながら、車両保険の加入を検討していきましょう。
中古車に対して車両保険に加入したほうがよいかは状況によって異なります。おもに車両保険を付けたほうがよいケースとしては、以下の3つがあげられます。
それぞれについて詳しくご説明します。
中古車をローンで購入した場合は、車両保険の加入をおすすめします。全損事故を起こしてしまった場合、車が廃車になってもローンだけが残ってしまうケースがあります。車両保険に加入していた場合、保険金を車のローン返済に充てることが可能です。
特に、日常生活で車が必須の方は、ローンの返済を続けながら、次の車の購入費用も用意する必要があるかもしれません。全損事故が起きた際の家計への負担を少しでも軽減させるためにも、車両保険に加入しておくと安心です。
車の修理には数十万円以上の費用が必要になることが多いです。事故の際に車の修理費や、新しい車の再購入費を準備できない場合も、車両保険の加入を検討したほうがよいケースです。
特に、外国車や販売が終了している中古車などは、修理費が高額になる可能性があります。事故の際にどれくらいの修理費がかかるのか、事前に調べておくことも重要です。調べてみた結果、修理費や再購入費を自分で準備できない可能性があれば、車両保険の加入を検討してみましょう。
車両保険では、台風や洪水などによる車への損害が補償対象になります。たとえば、台風や洪水などにより車が浸水したり、飛来物で車が使えなくなってしまったりしたときも補償されます。災害リスクが高い地域に住んでいる場合は、リスクに備えて車両保険への加入を検討してみましょう。
ただし、地震や地震が原因で発生する損害は原則として車両保険の補償対象外になるため、注意が必要です。チューリッヒの場合は、ワイドカバー型の車両保険に付けられる「地震等による車両全損一時金特約」で地震による損害に備えられます。
ここまでは「中古車に車両保険を付けたほうがよいケース」をご説明しました。つづいて「中古車に車両保険が必要ないケース」も確認しておきましょう。
それぞれ詳しくご説明します。
中古車で事故を起こしてしまった際に、車の修理や再購入費を自分で準備できる状況であれば、車両保険に加入する必要がないかもしれません。
車両保険を付けると保険料が高くなるうえ、車両保険の補償を受けると等級が下がり、翌年度の保険料が上がります。事故に対応できる資金力がある場合は、あえて保険で備える必要はないといえるでしょう。
車両保険の保険金額は、契約時や継続手続き時の車両価額で決まります。中古車は車両価格が低く、事故の際の保険金が少ないケースがあります。
たとえば、事故の際に受け取れる保険金額が少なく、自己資金で賄えるのであれば、加入する必要がないこともあります。
ご自身の経済状況と車両保険の保険料、受け取れる保険金を照らし合わせて、バランスをみて判断することが大切です。
実際に車両保険に加入している人はどのくらいいるのでしょうか。チューリッヒの自動車保険をご契約されているお客さまの車両保険付帯率を見ていきましょう。
※当社での車両保険の加入率(2023年12月当社調べ)
※全損のみカバー型は0.4%
上図のとおり、チューリッヒの自動車保険をご契約のお客さまの半数以上の方が車両保険に加入しています。多くの人が、車の事故・故障・トラブルに備えて、車両保険を活用していることがわかります。
中古車に車両保険を付ける際には、以下の2点に注意が必要です。
それぞれ詳しくご説明します。
車両保険は加入できない条件があり、保険会社によって条件は異なります。チューリッヒの場合は以下のとおりです。
保険会社によっては「年式の古い車」や「高級車」「スポーツカー」などに車両保険を付けられない場合もあります。購入する中古車に車両保険を付けられるかどうか、保険会社に確認してみましょう。
「中古車に車両保険が必要ないケース」の章でもご説明したように、中古車の場合、車両保険の保険金額が低くなる可能性があります。しかし「保険金額が低いから保険料が安い」ということはありません。型式や項目別の料率クラスの見直しによって月々の保険料が高くなる可能性があります。
たとえば、5年落ちや、10年落ちの中古車は、車両保険金額の上限が数万円単位になることもあります。事故後の車の状況によっては「保険金額が修理費を大きく下回る可能性がある」ということを理解しておきましょう。
中古車で車両保険に加入した場合の保険金額は、車両価格によって決まります。車両価格が低くなっている場合は、車両保険に加入しても保険金額が修理費用を下回ってしまう可能性があります。
修理費全額を保険金で賄うことは難しくても、一部を保険金で賄えるだけでも安心できるかもしれません。ご自身の状況を踏まえて「保険で備えたほうがよいか」「貯金で備えたほうがよいか」を慎重に検討することが大切です。
車両保険についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
自損事故だけではなく、相手のある事故でも自分の所有する自動車が損害を受ける可能性もあります。そのため、中古車であっても車両保険への加入が必要なケースは多いと言えるでしょう。車両保険は極力つけておくことをおすすめします。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
車両保険の金額が減額となった場合でも、保険料算出基準の変更や型式・項目別の料率クラスの見直しにより保険料が高くなる場合があります。
補償できます。ただし、全損のみカバー型の場合は、お車が全損になった場合のみ補償されます。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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