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台風や地震の被害は車両保険(自動車保険)で補償される?

更新日:2025年11月4日

公開日:2017年9月5日

台風や地震の被害は車両保険(自動車保険)で補償される?

毎年発生する台風は、強風や大雨によって大きな被害をもたらす可能性があります。強風による他の車との衝突や土砂災害で車が被害を受けた場合でも、自動車保険の車両保険に加入していれば補償の対象となる場合があります。

一方、地震によって被害を受けた場合は一般的に自動車保険では補償されません。
地震による被害の補償を受けるには特約を付ける必要があります。チューリッヒの場合は「地震等による車両全損一時金特約(正式名称:地震・噴火・津波による車両全損時一時金支払特約)」が該当します。 
台風や地震による被害を補償したいのであれば、自動車保険の車両保険や特約の契約内容に必要な補償が含まれているかを確認しておくことが大切です。
台風や地震によって被害を受けた車が、自動車保険(車両保険)でどこまで補償されるのかご説明します。

ポイント

  • 自動車保険の車両保険には「ワイドカバー型(一般条件)」と「限定カバー型」があり、いずれも台風による車の被害は補償の対象です。
  • 台風の被害を受けても、車両保険の種類によっては、分損の場合に補償を受けられない点に注意しましょう。
  • 地震による被害は自動車保険のみでは補償されないため、特約を付帯する必要があります。

目次

台風の被害は自動車保険で補償される?

台風によって被害を受けた車は、自動車保険の車両保険で補償されます。車両保険とは、車が損害を受けたときの修理費用などを補償する保険です。

車両保険は、車同士の事故や単独事故で車が破損したときの修理費用だけではなく、台風や洪水などの自然災害によって車が損害を受けたときも、補償対象になることがあります。
チューリッヒの車両保険では、自然災害の補償対象は以下の通りです。

限定カバー型 ワイドカバー型
(一般条件)
台風
洪水
地震 × ×

地震の被害は補償される?

地震や噴火、津波などの災害による被害は、車両保険では補償されません。チューリッヒの場合、これらの被害に備えるには「地震等による車両全損一時金特約」を付帯する必要があります。

「地震等による車両全損一時金特約」では、地震や噴火、津波によって車が全損した場合に一時金が支払われます。全損とは、「運転席の座面を超える浸水を被った」「車の損傷を修理できず、廃車になった」など、車両が完全に滅失したり修理費用が保険価額を超えたりする状態のことです。

車両保険について、詳しくはこちらをご確認ください。

車両保険は2種類ある

車両保険には、「ワイドカバー型(一般条件)」と「限定カバー型」の2種類があります。
ワイドカバー型・限定カバー型は、いずれも台風による被害は補償対象となっています。両タイプの主な違いは、補償内容です。
以下のような場合は、限定カバー型の補償対象外となります。

  • 他の車との接触で相手がわからない場合(当て逃げ)
  • 車以外の物・動物・人との接触
  • 自転車との接触
  • 墜落・転覆

チューリッヒの場合は台風などに備える特約として「車内身の回り品特約」があります。台風などの事故によって車内やトランクに積んでいた身の回り品に生じた損害は、車内身の回り品特約で補償することができます。

台風で起こりうる自動車の被害の例

台風で起こりうる自動車の被害には、以下のようなものがあります。
チューリッヒの場合、台風によるこれらの被害は自動車保険の補償対象となります。

  • 冠水による故障
  • 洪水による水没
  • 倒木による損傷
  • 飛来物による損傷
  • 強風による横転
  • 土砂崩れによる損傷
台風で起こりうる自動車の被害の例

自動車保険で台風の被害が補償される例

台風で受けた車の被害を自動車保険で補償するためには、前提として自動車保険の車両保険に加入している必要があります。
車両保険に加入していれば、以下の例に該当する場合に車の修理費用が補償されます。

  • 洪水による水没
  • 強風で他の車との衝突
  • 土砂災害
  • 飛来してきたものによる損傷
自動車保険で台風の被害が補償される例

自動車保険で台風の被害が補償されない例

自動車保険に加入している状態で台風による被害を受けたとしても、以下の場合は補償されません。

  • 保険契約者、被保険者または保険金を受け取る方の故意または重大な過失によって生じた損害
  • 無免許運転、麻薬などの影響で正常な運転ができないおそれがある状態での運転、酒気を帯びた状態での運転の場合に生じた損害
  • 被保険自動車に存在する欠陥、腐食その他自然の消耗による損害
  • 故障損害
  • タイヤ(チューブを含む)に生じた単独損害(ただし、火災・盗難による場合を除く)

また車両保険には、いくつかの補償タイプがあり、そのなかに車両が修理できず全損とみなされた場合のみ補償する「全損のみカバー型」があります。
「全損のみカバー型」の場合は台風による事故も補償対象ですが、「全損」とみなされた場合にしか補償を受けることができません。修理可能かつ修理費が時価額・保険価額を下回る「分損」の場合は、「全損のみカバー型」では補償対象外となります。

自分が加入している保険、またはこれから加入する保険が、受けたい補償を含んでいるか確認しましょう。

台風で自動車が被害にあった後の対処法と保険金請求手続き

自動車が台風被害にあって保険金を請求する際は、以下の流れで手続きを行います。

  • 可能であれば被害状況を写真に収めておく
  • すみやかに保険会社に連絡する
  • 保険会社から必要書類や被害状況を収めた写真データの送信を求められたら提出する
  • 手続きが完了したら、保険金を受け取る

保険会社に被害状況を伝えるとき、写真があればスムーズです。可能であれば被害の状況を写真に収めておきましょう。

台風被害でいくら保険金が支払われる?

自動車が台風被害にあったときの保険金は、自動車保険金額を上限として支払われます。

なお免責金額を設定している場合、免責金額を差し引いた金額から修理費用が支払われます。たとえば修理費用が40万円、免責金額が5万円の場合、免責金額を差し引いた35万円が保険金として支払われます。

台風による被害で自動車保険を使うと等級はどうなるのか

台風による被害で自動車保険(車両保険)を使用した場合、翌年度のノンフリート等級が1等級ダウンします。加えて、保険料の割引率が下がる「事故有係数」が1年間適用されます。
これは台風の他、竜巻や洪水、高潮などの自然災害による損害で保険を使った場合も同様です。

等級が下がり、さらに事故有係数が適用されると翌年度の保険料が高くなるため、保険を使用するかどうかは慎重に検討しましょう。

台風発生時の注意点

台風が発生した場合、以下の点に注意してください。

台風発生時の注意点

車を利用しての避難は状況を見て判断する

台風によって避難が必要な場合、車を利用しないほうがよい場合もあります。車を利用することで渋滞や事故が発生し、逃げ遅れてしまう可能性があるためです。

また、車で避難すると緊急車両の通行の妨げになる可能性もあるため、車を利用するかどうかは状況に応じた判断が必要です。自分と家族の安全を優先しつつ、状況をよく見て判断しましょう。

水害のおそれがあるときは安全なうちに高台へ避難する

台風による川の氾濫や津波といった水害の可能性が高い場合は、できるだけ早く高台へ避難しましょう。
車で避難する際、浸水・水没で車が動かなくなるリスクあります。車を利用するかどうかは状況に応じた判断が必要です。
やむを得ず車を利用するときは、道路の損壊や信号機の作動停止、道路上の障害物などに充分注意しながら運転することが大切です。

車が水に浸かるときはすぐに避難する

万が一、運転中に車内に水が入りそうになったときは、車を置いて避難することが大切です。その際は、車を道路の左側に寄せてエンジンを止めましょう。

車が水没したときは水圧でドアが開かないため、両サイドの窓ガラスを割って脱出することになります。ゲリラ豪雨のような大雨が急に降ってきたときはアンダーパスや川辺、橋、海沿いなどの危険な場所を避け、安全な場所に避難しましょう。

※出典:JAF「自動車が冠水路や高潮で浸水してしまったら?」

車が浸水・水没したときはエンジンをかけない

車が浸水・水没したときは、エンジンをかけないでください。浸水した車はエンジンの吸気系に水が入っている可能性があり、その状態でエンジンをかけると故障するリスクがあるためです。

海水に浸かった場合、海水は電気をよく通すため、電気系統がショートして火災につながるリスクもあります。
また、水深10cmから30cmくらいになるとブレーキ性能が低下するため、運転はおすすめできません。駐車場などにある縁石が約20cmであるため、縁石が見えなくなったときは運転を避けたほうがよいと判断しましょう。

地震発生時の注意点

地震が発生した場合は、以下の点に注意してください。

地震発生時の注意点

運転中に地震が発生したら安全な方法で道路の左側へ停車させる

運転中に地震が発生したときは急ハンドル・急ブレーキを避け、できるだけ安全な方法で道路の左側に停止させてください。

停止後はカーラジオなどにより地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動しましょう。引き続き運転するときは、道路の損壊や信号機の作動停止、道路上の障害物などに注意してください。
やむを得ず車を道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車してエンジンを止め、エンジンキーは付けたままにするか、運転席など車内のわかりやすい場所に置いておきましょう。窓を閉め、ドアはロックしないでください。

車を止めるときは、避難する方の通行や災害応急対策の実施の妨げにならないような位置に止めましょう。
※出典:警察庁「大地震が発生したときに運転者がとるべき措置」

自動車保険(車両保険)で台風・地震による被害に備えよう

台風による車の被害を補償したいのであれば、自動車保険の車両保険への加入が必要です。まずは自動車保険に加入しているかを確認し、そのうえで補償内容を把握することをおすすめします。

実際に、2023年度の車両保険支払件数(台風・竜巻・洪水・高潮によるもの)は、以下のように報告されています。

県名 支払件数
1 愛知県 2,506件
2 沖縄県 1,602件
3 千葉県 1,592件
4 秋田県 1,538件
5 福岡県 1,158件

※出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況 2024年度(2023年度統計) 第26表 任意自動車保険 車両保険都道府県別 事故形態別支払統計表」より表作成

地震による被害にも備えたい場合は、自動車保険の加入だけでなく特約も付ける必要があります。補償を受けるための条件を確認したうえで、特約の付帯を検討してください。

「自動車保険に加入していれば安心」とは限りません。台風や地震による被害の補償を受けたいときは、「自宅で車両を保管しているときの被害は補償対象か」など補償範囲を確認しましょう。

金子 賢司
金子 賢司

近年、自身の車が自然災害によって損害を受ける可能性は決してないとは言えません。万が一の事態を想定して、自動車保険の車両保険で備えましょう。

台風や地震による被害の車両保険の補償についてよくあるご質問

Q車両保険は台風や洪水でも補償されますか?
A

車が台風や洪水によって被害を受けた場合、自動車保険の車両保険に加入していれば補償されます。

Q車両保険は地震も補償しますか?
A

車両保険では、地震や噴火、津波による被害は補償されません。チューリッヒの場合は「地震等による車両全損一時金特約」を付帯する必要があります。この特約を付けていれば、地震・噴火・津波によって車が全損した際に一時金が支払われます。

Q台風による被害で自動車保険を使用すると等級はダウンしますか?
A

台風による被害で自動車保険を使用すると、1等級ダウンします。

※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。

※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。

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