更新日:2024年9月11日
公開日:2017年9月5日
台風、地震、洪水など自然災害の種類によって補償される自動車保険が異なることを、正確に理解されている方は少ないかもしれません。
たとえば、台風による被害は自動車保険の車両保険で補償されますが、地震や津波に備えるためには特約の加入が必要です。
台風や地震、洪水などの水害に備えるために必要な保険をご説明します。自然災害により生じる車への被害や、補償・特約の内容を理解したうえで、必要な補償を受けられる保険に加入しましょう。
台風や地震が発生すると、自分や自宅だけでなく、所有している車が被害にあう可能性があります。ここでは、自然災害で起こりうる車の被害の例を見ていきましょう。
台風の場合、大雨や強風を伴い、以下のような被害が起こる可能性があります。
チューリッヒでは、台風によるこれらの被害は、車両保険の支払い対象となります。
地震の場合、地割れや噴火、津波により以下のような被害が生じる可能性があります。
原則として、車両保険のみでは地震・噴火・津波による車への被害が補償されません。チューリッヒの場合、地震等による車両全損一時金特約(※正式名称:地震・噴火・津波による車両全損時一時金支払特約)に加入すると、これらの被害でも保険の支払い対象となります。
自動車保険の任意保険では、車両保険を付帯していれば台風や地震による車への被害が補償されます。ただし、地震の場合は別途特約への加入が必要であり、一部の保険会社では特約自体がないケースもあります。
チューリッヒには「地震による被害を補償する特約」があるので、地震による車への被害の一部を補償対象とすることが可能です。
なお、車ではなく、車に乗っていた人のケガの補償を受けるには、車両保険ではなく、人身傷害保険と人身傷害定額払保険となります。
台風により車が壊れたときは、自動車保険の「車両保険」で補償されます。車両保険とは、車の事故や災害による被害を補償するものです。
自動車保険に車両保険を付けるかどうか、またその補償内容は契約者が選択でき、保険の契約期間中でも変更可能です。
車両保険を付帯すると車の損害に対して補償を受けられますが、そのぶん保険料が高くなります。そのため、補償内容と保険料のバランスを見て加入を検討することが大切です。
車両保険には「一般型」と「限定型(エコノミー型)」2つの種類があり、契約者はどちらかを選択できます。名称は保険会社によって異なり、チューリッヒでは「ワイドカバー型(一般条件)」「限定カバー型」と呼んでいます。
ワイドカバー型は、ほとんどの車両事故が補償の対象になり、保険料は最も高くなります。一方で、限定カバー型は、補償内容を限定することで、ワイドカバー型と比べて保険料を抑えられます。
車両保険の補償内容は台風などの自然災害だけでなく、他の種類の事故やトラブルも考慮する必要があります。どのような事故のリスクがあるかを想定したうえで、車両保険への加入を検討してみましょう。
台風被害で車が壊れて修理をした場合、修理代に対して「車両保険金額」を上限として補償を受けられます。車両保険金額とは、車両保険で支払われる保険金額の上限のことです。車両保険金額は契約している車の車種や年式などによって異なります。
一般的には、新しい車ほど価値が高く、古い車ほど価値が下がり、相応の車両保険金額が適用されます。車両保険に加入していても、修理費用や買い替えにかかる費用が全額補償されるとは限りません。
さらに、車両保険で支払われる保険金は、損害額(修理や買い替えにかかる費用)から免責金額を差引いて支払われます。免責金額とは、自己負担金額のことであり、等級により金額が異なります。
保険会社によっては、地震に関する補償を「特約」で提供していることがあります。特約とは、自動車保険の基本補償にオプションとして追加できる補償のことです。
チューリッヒでは、地震に関する被害は、車両保険だけでは補償を受けることができません。ワイドカバー型、限定カバー型といった車両保険の種類に関係なく、地震被害は補償対象外となります。
しかし、地震被害を補償する特約に加入することで、補償を受けられる場合があります。地震等による車両全損一時金特約が該当します。
地震等による車両全損一時金特約は、車両保険のワイドカバー型をご契約の場合に付帯できる特約です。車両保険で補償される火災、盗難、洪水などの車両事故の他に、「地震・噴火・津波」まで補償の対象となります。
地震等による車両全損一時金特約で補償されるケース例
車が以下の状態になったとき
流失または埋没し、発見されなかった時
運転者席の座面を超える浸水を被ったとき
全焼したとき
損害を修理できず、廃車になったとき
地震の被害を補償する特約に加入していても、修理費や買い替えの費用を全額補償してくれるわけではありません。保険会社によっては、「全損の場合50万円」など、決まった金額の補償となります。
「全損」とは、一般的に、車の修理費用が車の価値を上回ってしまう状態を指します。車両保険金額の全額の支払いを要するような損害を「全損」と呼びます。
チューリッヒの「地震等による車両全損一時金特約」では、地震や噴火、津波により車に損害が発生し、全損となった場合に、50万円が車両全損時一時金として支払われます。(※)
※車両保険金額が50万円未満の場合は車両保険金額と同額をお支払いします。
※この特約における「全損」とは、運転者席の座面を超える浸水を被った場合など、ご契約のお車の損害の状態が約款に定める基準に該当する場合をいいます。
分損とは、保険の対象となる車両の損害が修理可能な状態で、かつ修理費が時価額もしくは保険価額を下回る場合をいいます。
なお、チューリッヒの地震等による車両全損一時金特約では、分損の場合は補償対象となりません。
自動車事故により運転者や同乗者がケガをした場合、自動車保険の基本補償に含まれる人身傷害保険と人身傷害定額払保険で補償されます。
ただし、これらの保険では、地震・噴火・津波によって被保険者が亡くなった場合は補償の対象とならないため、別途特約への加入が必要です。
チューリッヒでは「地震・噴火・津波による被保険者死亡一時金支払特約(地震等による死亡一時金特約)」があります。加入することで、地震・噴火・津波によって被保険者が亡くなった場合に、被保険者1名につき300万円を被保険者の法定相続人にお支払いします。
台風や地震は自動車保険で備えることができますが、被害を防ぐために自動車の利用や避難に関する注意点を知っておくことが大切です。具体的には、以下3つの注意点を押さえておきましょう。
台風や地震などの自然災害により避難が必要な場合、車を利用しないほうがよいこともあります。車を利用することにより渋滞や事故が発生し、逃げ遅れてしまう可能性があるためです。
他にも、緊急車両の通行の妨げになる可能性があるので、車を利用するかどうかは状況に応じた判断が必要です。
川の氾濫や津波といった水害の可能性が高い場合は、できるだけ早めに高台へ避難しましょう。水害により避難する際、やむを得ない場合でなければ、車を利用せずに徒歩で移動します。
やむを得ず車を使用するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに充分注意しながら運転することが大切です。
車に水が入ってきそうなときは、無理に運転して進もうとせずに、すぐに避難をしましょう。万が一、運転中に車内に水が入りそうになったときは、車を置いて逃げることが優先です。道路の左側に寄せてエンジンを停車させ、必要ならキーを差し込んだまま避難しましょう。
車が水没したときは、水圧でドアが開かないので両サイドの窓ガラスを割って脱出することになります。ゲリラ豪雨など急な雨が降ってきたときは、アンダーパスや川辺、橋、海沿いなど危険な場所を避け、安全な場所に避難しましょう。
自然災害によって車が壊れたときや、ケガをしたときに補償を受けたい場合は、以下4つのポイントを押さえた自動車保険への加入を検討してみましょう。
台風に関連する被害に対して、車両保険で補償を受けられるかを確認してみましょう。
地震に備えたい場合は、地震の特約がなければ補償を受けられないので、保険会社の見直しや特約の有無をチェックすることが大切です。
また、自然災害は地震や台風以外にも、ゲリラ豪雨、竜巻や突風、強風、ひょう、大雪、落雷などが存在します。これらの自然災害も車両保険などで補償できるか確かめておきましょう。
自然災害で車が壊れたときに使える保険や、自然災害が起きた際にサポートを受けられる特約やサービスが付帯していると、万が一の際に心強い存在になります。
たとえば、チューリッヒの場合は、「地震等による死亡一時金特約」を付帯すると、地震や噴火、津波による傷害が原因で、被保険者が事故の日を含め180日以内に亡くなった場合、被保険者1名につき300万円を被保険者の法定相続人が支払われます。
このように、被害時だけでなく被害後のサポートにも注目して、自動車保険を選んでみましょう。
チューリッヒの「地震等による死亡一時金特約」について詳しくはこちら
前述したように、台風や洪水などの自然災害による被害は、車両保険で備えられます。車両保険だけでは地震の被害が対象となりませんが、車両保険のワイドカバー型(一般条件)を付帯し、かつ「地震等による車両全損一時金特約」を付帯する、「全損」となった場合に一時金が支払われます。
ただし、車両保険や特約を付帯すると、そのぶん保険料が高くなることも知っておくことが大切です。車両保険や特約を付帯した場合に、保険料の負担が大きくなりすぎないか確認しておきましょう。
台風や地震などの自然災害による車の被害は車両保険で補償されますが、地震に関しては別途特約への加入が必要になることが多いです。そのため、契約している保険内容を確認し、必要な補償が含まれるか確認することが大切です。
チューリッヒでは、車両保険に「地震等による車両全損一時金特約」を付帯することで、地震や噴火、津波による車の損害に対して補償を受けられます。地震により車が全損になった場合に50万円が支払われるだけでなく、保険を利用しても等級への影響はありません。
さらに、「地震等による死亡一時金特約」を付帯すると、地震、噴火、津波による傷害が原因で、被保険者が事故の日を含め180日以内に亡くなった場合、被保険者1名につき300万円を被保険者の法定相続人に支払われます。
台風も地震も補償対象にしたい方は、チューリッヒの自動車保険で、車両保険+地震等による車両全損一時金特約をセットで付帯することを検討してみましょう。
自動車保険は車同士の事故だけではなく、台風・地震などの自然災害で車や、運転者・同乗者がケガをしたときも補償される場合があります。自動車保険加入の際は、大規模な台風や地震といった自然災害にあった場合リスクも考えておくと良いでしょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
台風は自動車保険の車両保険で補償してくれることがあります。具体的な補償内容は、保険会社により異なることがあるので確認が必要です。
地震は車両保険では補償対象外ですが、全損の場合、一定金額を補償してくれる特約を提供する保険会社もあります。
地震に関する特約の有無は保険会社により異なるので、地震による被害で補償を希望するのなら、特約のある保険会社を選択しましょう。
津波や噴火で車が損傷した場合、車両保険は使えません。ただし、地震に関する特約に加入していれば、津波や噴火も補償対象になることがあります。
全額補償というわけではありませんが、全損の場合50万円補償してくれる「特約」があるので、確認してみましょう。
洪水による車の被害は車両保険での補償となります。車両保険の場合、台風や洪水以外にも、高潮の被害にも対応しています。ただし、地震による津波の被害は、車両保険では対象外となるので認識しておきましょう。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
インターネットから申し込むと、
初年度最大21,000円割引