更新日:2022年9月5日
公開日:2022年6月1日
事故で他人を死傷させた場合に備える保険に、「対人賠償保険」があります。
対人賠償保険は、ご契約のお車を運転中に「他人にケガをさせてしまった」「他人を死亡させてしまった」という法律上の損害賠償責任を負った場合に、相手方の治療費や慰謝料などを補償する保険です。
自動車保険の対人賠償保険についてご説明します。
対人賠償保険は、契約した車両の運転時に起きた事故により他人にケガをさせてしまった場合、他人を死亡させてしまった場合に備えた保険です。
他人を死傷させた場合、法律上の損害賠償責任を負うことになります。そのような場合、自賠責保険の支払額では賠償額をカバーできないこともあり、対人賠償保険は自賠責保険の支払額を超える部分について保険金額に応じた補償を行います。
チューリッヒの場合、対人賠償保険は基本補償で、保険金が支払われるのは以下のような場合です。
対人賠償保険は、このような場合に自賠責保険によって支払われる金額を超える部分についての補償を行います。
対人賠償保険は、事故により「他人」を死傷させてしまったときに法律上の損害賠償責任を負った場合に補償する保険です。そのためチューリッヒの場合、対人賠償保険では以下に該当する方への賠償責任は補償していません。
事故の際、同乗者の補償は人によって補償の有無が変わります。同乗者が他人なら対人賠償保険が対象ですが、家族なら対象外となるため人身傷害保険の補償が必要です。
対人賠償保険では、交通事故による精神的・肉体的な苦痛に対する補償である慰謝料も保険金の支払い対象となります。
チューリッヒの対人賠償保険で補償される主な費用は、以下の通りです。
事故によって相手に後遺障害が残るほどのケガをさせてしまった場合や死亡させてしまった場合などは、損害額が高額になる可能性があります。
自賠責保険で補償される額には限度があり、チューリッヒでは万が一の際に備えて対人賠償保険の金額は無制限に設定することをおすすめします。
過去の高額損害事例では、死亡や高度障害で数億円の賠償額が認定され、自賠責保険の補償だけでは到底カバーできない金額です。対人賠償保険はぜひ無制限補償で!
対人賠償保険と同じく、人に対する損害に備える保険に人身傷害保険があります。対人賠償保険と人身傷害保険には、どのような違いがあるのでしょうか。
記名保険者や家族が、契約中の車両や他人の車に搭乗中の事故、歩行中の自動車事故によってケガをしたり、死亡したりした場合などに支払われる保険です。
また保険金については、ご自身の過失にかかわらず、ご契約の保険金額の範囲で実際の損害額が全額支払われます。
チューリッヒでは契約の保険始期日が2022年1月1日以降、人身傷害保険の補償範囲が変わり、「車内・車外補償」「車内のみ補償」の2種類より選択できます。
「人身傷害(搭乗中のみ補償)特約」の付帯がない場合は、記名被保険者やその家族が契約中の車両に搭乗中の事故、他人の車に搭乗中の事故、歩行中の自動車との事故によってケガをした場合や死亡した場合に補償されます。
「人身傷害(搭乗中のみ補償)特約」を付帯した場合には、契約中の車両に搭乗中の事故によるケガや死亡した場合のみに限定されます。
「車内・車外補償」タイプの場合は、記名被保険者やその家族が契約中の車両に搭乗中の事故、他人の車に搭乗中の事故、歩行中の自動車との事故によってケガをした場合や死亡した場合に補償されます。
「車内のみ補償」タイプの場合は、契約中の車両に搭乗中の事故によるケガや死亡した場合のみに限定されます。
対人賠償保険は、契約中の車両に搭乗中に発生した事故により「他人」にケガをさせてしまったり、死亡させてしまったりといった法律上の賠償責任が生じた場合に備えた保険です。
つまり、対人賠償保険は事故の相手の方への補償です。
一方、人身傷害保険は記名被保険者とその家族が事故によりケガをしてしまったり、死亡してしまったりした場合に備えた保険であり、自分と家族のための補償となります。
対人賠償保険と人身傷害保険の主な違いを、表にまとめました。
また、人身傷害保険のみを使用した場合は、等級に影響を与えることはありません。
人身傷害保険の車外補償に加入している場合、補償範囲は本人だけでなく、同居の親族や別居の未婚の子まで対象です。また車の搭乗中や歩行中、自転車運転中と幅が広いです。
対人賠償保険 | 人身傷害保険 | |
---|---|---|
事故の相手の補償 | 〇 | × |
同乗者の補償(家族以外) | 〇 | 〇 |
自分の補償 | × | 〇 |
家族の補償 | × | 〇 |
等級への影響 | あり | なし |
支払われる主な保険金 |
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対人賠償保険とは、契約した車両を運転中に起きた事故により他人にケガをさせてしまった場合、他人を死亡させてしまった場合に備えた保険です。
対人賠償保険では同乗者が死傷した場合も補償対象となりますが、家族の場合は補償対象とならないため注意が必要です。
一方、人身傷害保険は対人賠償保険と異なり、記名被保険者やその家族が事故により死傷した場合に備えた保険です。
必要な補償は何かを考慮したうえで、適切な保険選びをしましょう。
※記載の情報は、2022年6月1日時点の内容です。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランナー技能士
対人賠償保険は、事故により「他人」を死傷させてしまったときに法律上の損害賠償責任を負った場合に補償する保険です。
チューリッヒの場合、対人賠償保険では以下に該当する方への賠償責任は補償していません。
配偶者や両親、子どもなど、運転中に家族にケガをさせた場合は、補償の対象外です。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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