車両保険の付帯の有無は、保険料に直接かかわってきます。新車のときに付帯した車両保険は、いつまでつけ続けるのがよいのでしょうか。
一般的に新車で購入して10年経つと、車両保険を外す方が増えているといいます。車両保険をいつまでつけるのか、また車両保険を外すタイミングについてご説明します。
※2021年10月執筆現在
新車を購入してから車両保険を付帯している方は、いつまでつければよいのでしょうか。
車両保険を外すタイミングが、悩みどころとなっているのではないでしょうか。
結論からいうと、新車購入から「車両保険をいつまでつければよいのか、どのくらい経てば外してよいのか」という問いに対する明確な答えがあるわけではありません。
補償の上限となる車両保険の金額は、契約する車の年式や種類によって異なり、その時期の車の市場流通価格を目安にして決定されます。
また、新車の場合の車両保険の金額は、車両本体の価格に加えて車に装備されているカーナビやオーディオシステム、ETC車載器、フロアマットなどの付属品やオプション品の金額の合計となります。
そのため、新車の場合は、車両保険によって購入金額と同等程度の補償を受けることができます。
しかし、新車の購入から時間が経過するとともに車の価値は下がっていくため、年式が古くなるほど車両保険金額も下がっていきます。
では、車両保険を付けている方は、新車の購入から何年目くらいで車両保険を外すことが多いのでしょうか。
そこで、例として、ホンダフィットでチューリッヒにご契約いただいている方のデータをご説明します。車両保険の付帯をいつまで続けるべきか悩んでいる方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
ホンダフィットの新車時の車両保険付帯率は80.6%であり、車齢9年までは半数を超える52.9%の方が車両保険を付帯されています。しかし車齢13年からは、付帯率は33.4%と大きく低下しています(2018年1月現在)。
初年度登録から13年を経過したハイブリッド車以外のガソリン車の場合、自動車税や軽自動車税、自動車重量税が高くなります。
そのため、車齢13年を目処に買い替えを検討する方が増えるため、車両保険を外す方が多くなるのではと推測することができます。
初年度登録から10年が経過した10年落ちの車の場合、車種によっては補償金額の上限が数万円単位となる可能性もあります。
また、車両保険では被保険者が修理費用の一部を負担する免責金額を設定しているため、10年落ちの車では免責金額を差し引くと、車両保険を付けても十分な補償を受けられない場合があります。
そのため、10年落ちの車であれば補償金額の上限を確認したうえで、車両保険を付帯せずに自費での修理や買い替えも検討してみたほうがよい場合もあるでしょう。
車両保険に設定することができる補償金額の上限は、車両の年式が古くなるほど下がっていきます。
そのため、車両年数が古くなってきた際には、車両保険を外してしまってもよいかもしれません。
ただし、新車購入からある程度の時間が経過しても、ローンの返済が残っている場合は注意が必要です。
ローン返済中に大きな事故を起こしてしまい、修理や買い替えが必要になった場合には、ローンの返済に加えて多額の修理費用や買い替え費用が発生します。
車両年数にかかわらず、ローンの返済期間中は車両保険を付けておいたほうが安心です。
これまで新車を対象に、車両保険をいつまでつけたほうがよいのかという点について述べてきました。
では、中古車を購入した場合は車両保険を付けたほうがよいのでしょうか。
中古車の車両保険の補償金額は、車種や年式、グレードによる市場流通価格を参考に設定されます。
したがって、年式の古い中古車や価格の安い中古車の場合には補償上限金額と保険料が見合わず、事故による損害を受けた場合でも自費で修理費用を負担したほうがよいケースがあります。
また、中古車の場合は年式によっても、あと何年乗る予定なのかによっても、車両保険の必要性は変わってくるでしょう。
あまり長く乗る予定はなく、修理が必要になった場合には買い替えたほうがよいと考えている場合には、車両保険を付帯しないほうが保険料を安く抑えることができます。
中古車であっても以下のようなケースに該当する場合は、事故などで高額な修理費用が必要となったときに備えて車両保険をつけることをおすすめします。
新車で購入した車に車両保険を付けている方は、いつまで車両保険をつけておくべきか、車両保険を外すタイミングに悩むことがあるかもしれません。
車の価値は年式が古くなるほど低下するため、車両保険の補償金額も年式が古くなるほど低くなります。
また、車齢が13年を超えた車は自動車税や自動車重量税が高くなることもあり、当社にご加入いただいている契約者様の例を見ると、新車から13年が経過したことを期に車両保険を外す方が多いようです。
最後に車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランナー技能士
※記載の情報は、2021年10月時点の内容です。
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