更新日:2025年1月22日
公開日:2020年5月5日
20代の方は、一般的に自動車保険料が高くなる傾向があります。なぜなら、20代は事故の発生率が高く、等級による割引が少ないためです。
20代の方が少しでも自動車保険料を抑えたい場合は、契約内容を見直すと節約できる可能性があります。年に1回契約内容を見直して、必要に応じて年齢条件や運転者の範囲を変更するとよいでしょう。
20代の自動車保険料の相場や、月額平均の保険料はいくらか確認できるかもご説明します。
20代で自動車保険料に悩んでいる方に、保険料を抑えるコツもご紹介しますのでご参考にしてください。
自動車保険料はリスク条件や補償内容によって異なるため、自動車保険料はリスク条件や補償内容によって異なります。そのため、月額平均は提示できません。
保険料の月額平均の相場をご紹介はできませんが、チューリッヒの場合を例に、20代の自動車保険料の一例をご説明しますのでご参考にしてください。
29歳の方が、ワゴンRででチューリッヒに切り替えた場合の保険料例は以下の通りです。
契約内容・詳細条件はこちら
保険料および契約内容・条件などは、保険始期日により異なります。
同じ20代といっても年齢や等級、特約の有無など条件が異なるために自動車保険料が変わります。あくまで目安としてとらえましょう。
20代のなかでも、若いほど保険料は高くなる傾向があります。10代や20代は、30代以上と比較して事故率が高いためです。
運転経験の少ない若年層は交通事故のリスクが高いため、どの保険会社や自動車保険でも若いほど保険料が高く設定されているのです。
政府統計の総合窓口が公表している「道路の交通に関する統計/交通事故の発生状況」にて、詳しい交通事故発生率を確認できます。
政府統計ポータルサイト 道路の交通に関する統計 / 交通事故の発生状況
2024年6月18日現在
自動車保険料を抑えるためにも、保険料が決まる要素を把握しておきましょう。自動車保険料が決まる要素は大きく4つあります。ここでは、それぞれの要素を説明します。保険料を抑える方法が知りたい方は「20代が自動車保険料を安くする6つのコツ」を参照ください。
車の条件とは、車種や年式、グレードなどのことです。
車の料率を知る手段として、「型式別料率クラス」という型式ごとの保険実績に応じて分けた保険料の区分があります。型式別料率クラスは普通乗用車、小型乗用車、軽自動車(1〜3まで3段階)に分かれています。型式別料率クラスの数字が大きいほど保険料が高くなるしくみです。
言い換えれば、型式別料率クラスの数字が小さい車は保険料を抑えやすくなります。たとえば車の購入時や切り替え時に軽自動車を選ぶと、保険料を抑えられる可能性があります。
型式別料率は損害保険料率算出機構のウェブサイトで確認が可能です。
自動車保険料は、契約者の利用状況によっても異なります。車の利用状況は、以下の情報から判断できます。
「走行距離が多い」「年齢が若い」「本人以外も運転し、自動車保険の補償対象とする」など、事故のリスクが大きくなるほど保険料が上がるしくみです。免許の色によっても保険料が変わり、ゴールド免許になると保険料が抑えられます。
自動車保険料は、等級によっても変わります。初めて自動車保険に加入するときは、通常6等級からのスタートです。1年間等級ダウンの事故を起こさなければ、翌年度は1等級アップします。等級が上がるほど、保険料の割引が高くなります。
最も高い等級は20等級です。20代と若く自動車を購入したばかりの人は、等級による割引がないことから保険料が高くなる傾向があります。
万が一20代で事故を起こすと、等級ランクダウンと事故あり係数によって保険料が割り増しとなる可能性があります。保険料を抑えるためにも、安全運転を徹底することが重要です。
自動車保険は、補償内容を手厚くするほど保険料が高くなります。自動車保険の補償内容を手厚くする方法の例は、以下の通りです。
車両保険や特約を付帯すると、補償が充実する分保険料が高くなります。特に車両保険の有無は、保険料を大きく変える要素になるため、加入前に必要性を判断することが大切です。
特に20代で中古車の初年度登録年月が古い車の場合は、車両保険の付帯を無しにすることで保険料を抑えられます。中古車は時価相当額に応じた保険金額が設定されるため、車両保険の必要性が低くなる場合があります。車の時価額や、あと何年乗るのかといったことを考慮し、車両保険の付帯の有無をご検討ください。
家族の車の等級を引き継ぐと、自動車保険料を抑えられる可能性があります。等級の引き継ぎは、20代の保険料を安くする手段として現実的で有効な手段のひとつです。
通常、自動車保険に新規加入すると6等級からスタートします。しかし、家族から等級を引き継ぐと家族の高い等級を維持したまま車に乗ることができます。
たとえば父親が乗っている20等級の車を、子どもに引き継ぐとしましょう。父親が乗っている車を子どもの名義に変更することで、等級をそのまま(20等級)引き継げます。20等級を引き継ぐと、自動車保険を新規に契約して6等級で乗るときと比べて、保険料を抑えやすくなります。
等級の引き継ぎをして保険料を抑えるためには、引き継ぎ元の家族の等級が高いことが大前提です。また父親が1台しか車を持っていない場合、父親が新たに車を購入する際は等級が6または7からとなります。
20代は事故率が高かったり等級が低かったりするため、保険料が高くなるのは仕方がない面もあります。
少しでも保険料を安くしたい方は、契約内容を見直すと節約できる可能性があるため、必要に応じて見直してみるのもよいでしょう。ただし、保険料を安くしたいあまり、充分に補償されない範囲で契約するのは避けるようにしましょう。
自動車保険に加入する際に通販型(ダイレクト型)を選ぶと、保険料を抑えやすくなります。通販型自動車保険は、電話やインターネットで契約できる保険です。一方、店舗に行って直接契約する保険を「代理店型」といいます。
通販型は、代理店型に必要な人件費などの費用を抑えられることから保険料が安くなるというメリットがあります。「店舗でしっかりと話を聞いてから決めたい」という方は代理店型のほうがよいですが、保険料を抑えることを重視したいなら通販型を選択するのがおすすめです。
年齢条件とは、補償対象とする運転者の年齢を制限して割引を受けるしくみです。年齢条件を見直すと、自動車保険料を抑えられる可能性があります。
年齢条件の区分は保険会社によって異なりますが、以下のような分け方になっていることが多いです。たとえば年齢条件が21歳以上の補償を選ぶと、21歳未満の人が事故を起こした場合は保険金が支払われません。
年齢条件は、年齢が高いものを選ぶと保険料が安くなるしくみです。たとえば20歳のときに自動車保険に加入して「全年齢補償」になっている場合、21歳を迎えたときに年齢条件を変えると、保険料が安くなる可能性があります。
運転者の範囲を見直すと、自動車保険料を抑えられる可能性があります。運転者の範囲は、自動車保険の補償対象にする運転者のことです。
運転者の区分は保険会社によって異なりますが、以下のパターンに分かれるのが一般的です。
運転者の範囲が狭いほど、補償対象の人が減るため保険料がリーズナブルになります。自分以外の人が運転する機会がないのであれば「運転者本人のみ」を選ぶなど、最も狭い範囲を選択するとよいでしょう。
車両保険の有無は、自動車保険料を大きく変える要素のひとつです。車両保険は、事故によって被害を受けた自分の車を補償するための保険です。自動車保険(任意保険)のなかにある補償内容の一種で、あり・なしを選択できます。
車両保険を付帯すれば、万が一の事故の際に車の買い替えや修理の費用が補償されます。預貯金が充分にあれば問題ありませんが、車両保険を付帯しておらず買い替えや修理の費用がすべて自費になるのは、大きな負担となるでしょう。
一方で、車の条件などによって異なるものの、車両保険を「あり」にすると「なし」と比較して保険料が2倍近くになる可能性があります。車両保険の有無は、車の状態や保険料の予算などから、充分考えたうえで選択することをおすすめします。
自動車保険の保険料は、月払いと年払いが選択できます。月払い(分割払い)にすると、手数料がかかるため、年払いのほうが保険料を抑えやすくなります。
少しでも保険料を抑えたいのであれば、年払いを選ぶのがおすすめです。ただし、年払いにすると1回あたりの支払額が大きくなります。20代の方にとって保険料の負担は大きいため、安くしたいからと無理に年払いする必要はないといえるでしょう。
自動車保険にはさまざまな割引制度があるため、うまく活用すると保険料を抑えやすくなります。割引やキャンペーンの制度は保険会社によって異なりますが、たとえば以下のような制度があります。
インターネット割引 | インターネットから申し込むと割引が適用される |
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早期契約割引 | 保険開始日から所定日数より前までに申し込むと割引が適用される |
新車割引 | 新車の場合に割引が適用される |
エコカー割引 | 保険会社が認定する低公害車に割引が適用される |
割引やキャンペーンは、保険会社のウェブサイトなどで確認しましょう。
すでに自動車保険に加入していて「自動車保険料を抑えるために保険を切り替えたい」という場合、以下の点に注意しましょう。
「保険料を安くしたい」という理由だけで補償内容を少なくしたり、範囲を狭くしたりするのは避けましょう。
たとえば、自分以外の人(友人、知人、配偶者)が車を運転する機会が多いにもかかわらず、運転者範囲を本人のみにするなど虚偽の内容で申し込むと、自分以外の人が運転中に事故を起こしても補償されなくなってしまうためです。
まずは充分な補償内容であるかを考え、必要な補償を受ける前提で他に保険料を抑えるポイントがないかを検討してみましょう。
通常、等級は1年に1回1等級ずつアップします。しかし、自動車保険を切り替えるタイミングによっては、等級が上がるタイミングが遅くなる可能性があります。
以下の条件の場合を例に見てみましょう。
上記の条件の場合、保険を切り替えずに1年間等級ダウンの事故を起こさなければ、2023年5月に等級が8になります。しかし切り替えをすると、2024年3月1日にならなければ等級は8になりません。タイミングによっては、1年近く等級アップが遅れるというデメリットがあります。
保険を切り替えるタイミングを考慮すれば、デメリットを小さくできます。切り替えを検討する場合は、等級アップができるだけ遅れないタイミングを意識するとよいでしょう。
20代は「事故のリスクが高い」「等級による割引がない」といった理由から、30代以上の方と比較して保険料が高くなる傾向があります。
しかし、20代の方でも補償内容を見直すことで保険料を抑えられる可能性があります。自動車保険が自動的に更新されたとしても、今の自分に合う補償内容であるかを確認するために1年に1回以上は契約内容を見直すのがおすすめです。
「保険料を安く抑えたい」という方は、まずはチューリッヒの自動車保険でお見積りをしてください。
全年齢補償にすると保険料がかなり割高になるため、つい補償を落としたくなりがちです。しかし若い人の保険料が高額なのは、事故のリスクが高いことが要因なので、補償は極力削らず、家族の等級を引き継げないか相談してみましょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
自動車保険料はリスク条件や補償内容によって異なるため、平均額を出せません。
20代の事故率が高く、等級による割引が少ないために高額になる傾向があります。
以下の方法で、自動車保険料を抑えられる可能性があります。
・家族の車の等級を引き継ぐ
・通販型(ダイレクト型)自動車保険にする
・年齢条件を見直す
・運転者の範囲を見直す
・車両保険の有無を見直す
・保険料を一括払い(年払い)する
・割引・キャンペーンを利用する
若いときは保険料が高くなりがちですが、契約内容を見直すことで保険料を安くできる可能性があります。1年に1回は契約内容を見直し、今の自分に合う補償内容を選択するのがおすすめです。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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