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車の走行距離の調べ方。オドメーターの見方

更新日:2023年3月23日

公開日:2021年4月12日

車に乗る頻度や走る距離によって事故にあうリスクは変動します。そのため、ほとんどの自動車保険の申込み時に「年間走行距離」の申告が必要とされています。

自動車保険の申込み時に必要となる年間走行距離の調べ方についてご説明します。

ポイント

  • 保険料の算出要素として、自動車保険申込み時に年間走行距離の申告が必要となる場合があります。
  • 年間走行距離は過去1年間(前年度)に走った距離の実績を申告する場合や、今後1年間どれくらい走行するか予測して年間予定走行距離を申告する場合があります。
  • 年間予定走行距離を申告する場合は、保険会社が提示している利用状況などを確認しましょう。
  • 走行距離を計測するための計器には「オドメーター」と「トリップメーター」があります。いずれも年間走行距離自体を計測できるわけではありませんが、年間走行距離の目安を計測することが可能です。

自動車保険の申込み時に申告する年間走行距離

自動車保険の中には、契約者が申告する契約車両の走行距離(年間走行距離)に応じて保険料が変わるものがあります。それは、年間の走行距離が長ければ長いほど、車を運転する時間も長く、事故にあうリスクが高いと判断されるためです。

年間走行距離が少ない = 事故にあう可能性が低い 保険料が安い 年間走行距離が多い = 事故にあう可能性が高い 保険料が高い
モータージャーナリスト 高根 英幸

年間走行距離が長ければ、それだけ他の交通と接する機会も多くなるので、事故のリスクは高まります。それ以外にも運転経験の長さなどの関係で年齢や運転免許証の色、さらには車種などで事故リスクを判断するのが、リスク細分型自動車保険と称される自動車保険なのです。

年間走行距離の申告方法

一般的には以下の2パターンの、どちらかで申告することが多いです。

@過去1年間の走行距離を申告

申込み時に後述するオドメーターを確認するなどして、過去1年間に走行した距離を申告し、前年度の走行距離の実績に応じて保険料が決定します。

保険期間の途中で走行距離を超えてしまっても保険料は変わりません。

A年間の走行距離を、現在の生活状況から予測して申告する

今後1年間どれくらい走行するかを予測して申告する方法です。走行距離ごとに一定の区分を設けて保険料を設定している保険会社がこの申告方法になります。普段の運転頻度や過去の走行実績を参考に区分選択します。

チューリッヒの場合は1年間にどのくらい距離を走るのか予測して申告する方法です。以下に平均的な車の用途と走行距離の関係の一例を示すので参考にしてください。

年間走行距離区分と目安

チューリッヒの場合、年間予定走行距離は「〜3,000km以下」「3,000km超〜5,000km以下」「5,000km超〜10,000km以下」「10,000km超〜15,000km以下」「15,000km超〜」の5区分から選ぶようになっています。

走行距離区分と目安 走行距離区分が少ないほど保険料は安くなり、走行距離区分が多いほど保険料は高くなります。使用・用途例として、あまり使用しない(休日の買い物など)場合の走行距離区分は〜3,000km以下、休日の使用(買い物やレジャーなど)の場合の走行距離区分は3,000km超〜5,000km以下、休日の使用(時々ロングドライブ)毎日の使用(近距離の通勤など)の場合の走行距離区分は5,000km超〜10,000km以下、ほぼ毎日の使用の場合の走行距離区分は10,000km超〜15,000km以下、ほぼ毎日、長距離で使用の場合の走行距離区分は15,000km超〜となります。
自動車保険の年間走行距離と保険料。申告よりオーバーするとどうなる?

年間走行距離が実際とかけはなれてしまった場合

保険契約期間中に、申込み時に申告した走行距離区分を超えてしまった場合、原則として保険会社に連絡を入れ、走行距離区分を変更する手続きをとります。

チューリッヒでは、走行距離区分の変更はインターネットでもお手続きが可能です。

申告した走行距離を超えてしまったからといって、ただちに補償がされなくなるということはありませんが、年間予定走行距離の変更に伴って、追加の保険料が発生することもありますのでご留意ください。

また、チューリッヒでは保険契約期間中にも走行距離区分を変更することができます。

申込みをする時点では「目安」の走行距離を選択し、実際に走行してから、実態に近い走行距離を選択し直すことが可能です。

走行距離を測定する(調べる)方法(計器)

車には距離をリセットできない「オドメーター」と自分でリセットできるトリップメーターと呼ばれる計器があらかじめ備え付けられています。

総走行距離はオド(ODO)メーター、区間走行距離はトリップメーターと呼ばれる計器でそれぞれ測定可能です。
しかし、自動車保険の申込み時に申告する「年間走行距離」についてはすぐに計測できません。

オドメーター

総走行距離を表すためのメーターです。
車が完成したときから走行した累計の距離を計測し続けている計器です。

オドメーターは数値をリセットすることができないため、通常は表示されている数値がそのまま総走行距離です。

自動車保険の開始時にオドメーターの数値をメモしておけば、1年後にどれくらい走行距離が増えているかを計算し、年間走行距離を把握することができます。

過去1年間の走行距離を保険申込み時に申告する自動車保険の場合、このオドメーターの数値を申告します。

一方の年間の予定走行距離区分を選択するタイプの自動車保険でも、「走る分だけの保険料」を提供している商品の場合、事後的にオドメーターの走行距離との差をチェックすることになります。
あまりにも実態とかけ離れた回答をしないよう注意してください。

また「過去にオドメーターが故障したことがあり、メーター自体を新しいものに取り替えた」といった場合、表示されている数値と実際の総走行距離が違っている可能性があるので注意しましょう。

トリップメーター

トリップメーターは車の区間走行距離を計測するメーターです。こちらはオドメーターとは異なり、いつでも任意のタイミングでリセットできます。

出発前にトリップメーターをリセットし、目的地についた時点で走行距離を確認すれば、目的地までの距離を確かめることができます。

たとえば、通勤通学などで毎日同じ区間を走行するというような場合は、トリップメーターを使って自宅から目的地までの走行距離を測定し、1ヵ月あたりの走行距離、そして年間走行距離を予測することが可能です。

モータージャーナリスト 高根 英幸

トリップメーターやオドメーターなどで距離を計算できなければ、車検証に記載される走行距離で判断する方法もあります。車検時にオドメーターの表示値を記録しているので、それを前回の車検期間で割れば、年間の走行距離が計算できます。

また、トリップメーターを利用すれば、車の「実際の燃費」を計算することも可能です。

車の燃費計算

  • @まずはガソリンを満タンにする
  • Aトリップメーターをリセットする
  • Bなるべく長い距離を走行し、再度ガソリンを満タンにする
  • C給油時のレシートで、給油量を確認する
  • D実燃費を計算する

トリップメーターの走行距離(km)÷給油したガソリンの量(L)=燃費(km/L)走行距離が500km、給油量が50Lだとすれば、500km÷50L=10km/Lが満タン法による実燃費です。

まとめ

自動車保険の申込時に申告する必要がある「走行距離」とその調べ方についてご説明しました。

走行距離の申告方法は保険会社によって異なりますが、年間走行距離の参考値としてオドメーターの数値の入力を求められることがあります。

また、年間予定走行距離を申告する場合、日常に通勤・通学地までの距離を「トリップメーター」で計測し、年間予定走行距離を算出することも可能です。

年間予定走行距離を申告する際は、「オドメーター」や「トリップメーター」の計器を使って、実態に合った申告をするようにしましょう。

※記載の情報は、2023年2月時点の内容です。

走行距離についてのよくあるご質問

Q自動車保険は走行距離によって保険料が変わるのですか?
A走行距離が長いほど保険料は高くなり、逆に走行距離が短ければ保険料は安くなります。それは年間の走行距離が長ければ車を運転する時間が長く、事故にあう可能性が高いと判断されるためです。
Qオドメーターの値を誤って入力してしまいました。どうすればいいですか?
Aオドメーターの値を間違えて入力した場合は、保険会社に連絡して訂正することになります。連絡方法は各保険会社によって異なります。

※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。

※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。

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