更新日:2022年12月20日
公開日:2021年4月19日
自動車保険(任意保険)は運転中の思わぬ事故によって発生した損害を補償してくれる保険です。
初めて自動車保険に加入する際に知っておきたい保険料に影響する要素・注意点など、自動車保険の基礎知識をご説明します。
自動車保険には、大きく分けて「強制保険」と「任意保険」の2種類があります。強制保険とは「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」のことで、車の所有者は必ず加入することが法律で義務付けられています。
一方、任意保険は、加入する・加入しないを個人が自由に決められる保険です。
加入が任意とはいっても、任意保険に加入するのは被害者のみならず、自分を守ることにもなります。
自賠責保険では、傷害には120万円、後遺障害には4,000万円、死亡には3,000万円を上限とした保険金しか支払われないので、相手方への高額な賠償金を賄うことができません。
自賠責保険で賄えない賠償金をカバーしてくれるのが任意保険なのです。
自動車保険は複数の補償内容を組み合わせ、一人ひとりが自分に必要な補償を選んで契約します。
自動車保険は「相手方への補償」、「自分と搭乗者の補償」、「自分の車の補償」の3つにわけることができます。
任意保険のメインとなるのが、事故を起こしてしまったときの「相手方」への補償です。相手の車に乗っている人や歩行者などのケガ、死亡に対する損害を補償するのが「対人賠償保険」です。
そして「対人賠償保険」と同じくらい重要なのが「対物賠償保険」です。相手側の自動車だけでなく、電柱やガードレール、信号機、電車などに対しての損害も補償します。
「対人賠償保険」「対物賠償保険」これら2つの保険の加入者は自動車所有者の7割以上となっています。
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交通事故で相手の方を死亡、重度の後遺障害にさせてしまった場合の賠償額は過去判例からも高額であり、自賠責保険の支払い額だけでは不十分です。そのため任意保険の「対人賠償」、「対物賠償」の支払限度額は“無制限”とされるのが一般的です。
チューリッヒの自動車保険では、自動車事故で自身や搭乗者がケガをした場合の補償として「人身傷害保険」、「人身傷害定額払保険」、「搭乗者傷害保険」「保険に入っていない車等との事故のための補償(無保険車傷害保険)」の4つを用意しています。
「人身傷害保険」と「人身傷害定額保険払保険」、「搭乗者傷害保険」は、契約車に搭乗中の事故で契約者や搭乗者がケガをした場合や死亡した場合に、保険金が支払われます。
「保険に入っていない車等との事故のための補償(無保険車傷害保険)」は、無保険車との事故で相手側から十分な補償が得られない場合に備えるものです。
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自分の車の損害を補償するのが「車両保険」です。
補償の対象が広く、ほとんどの事故が補償対象となる「ワイドカバー型(一般型)」と補償範囲を限定して保険料を割安に抑えた「限定カバー型(エコノミー型)」があります。
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自動車保険に加入するときに気になるのが、どのくらい保険料がかかるのかということではないでしょうか?
自動車保険は、保険料に影響を与える要素が多く存在し、その要素と補償内容の組み合わせによって保険料が変わります。
ここでは、保険料に影響を与える要素を簡単にご説明します。
保険料を左右する要素に「型式別料率クラス」というものがあり、用途車種が「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「軽自動車」に適用されています。
車両の型式ごとに「1〜17」の数字でリスクの大きさを表し、リスクが大きいほど保険料は高くなります。
「型式別料率クラス」は損害保険料率算出機構が決定しており、同機構のウェブサイト内「型式別料率クラス検索」でメーカーと車名、または型式を入力すると料率クラスを調べることができます。
車の使用目的や想定する走行距離によって、保険料は変わります。車を使う頻度、走行距離が長いほど事故を起こす確率は上がります。
年齢については、若い人と高齢者が事故を起こしやすいと判断され、保険料は高くなります。またこれまでに事故がなくゴールド免許になっていると保険料が安くなります。
このように事故のリスクが保険料に影響します。
初めて自動車保険に加入するときは、一般的に6等級からスタートします。
1年間事故を起こさなかった場合、翌年度は1等級上がって7等級になります。等級が上がれば上がるほど、割引率も上がるため、保険料は安くなります。
当然のことながら、手厚い補償を付ければ保険料は高くなります。
例)車両保険の付帯
車両保険は車の価値がその補償対象なので、高級車であれば保険料が高くなります。
保険の契約方法には「代理店型」と「ダイレクト型(通販型)」の2つがあります。
一般的に「代理店型」よりも「ダイレクト型(通販型)」のほうが、保険料は安くなります。
保険料の支払い方法は保険会社によって異なりますが、分割で支払う方法や一括で支払う方法があります。
分割払いにも対応している保険会社の場合、保険料は分割払いよりも一括払いのほうが安くなります。
自動車保険は自動車を購入し、納車日が決まったら、その日程までに間に合うように契約手続きを完了させておく必要があります。
自動車保険の契約が遅れ、万が一事故を起こせば、自賠責保険のみの補償となり、非常にリスクが高いです。そのため、特別な理由がない限り「保険始期日」は「納車日」と同日に設定するのが一般的です。
「保険始期日」とは、自動車保険の補償が始まる日のことです。
原則としてディーラーや代理店から契約した場合は最速で申込当日、ダイレクト型(通販型)から契約した場合には、申込の翌日を保険始期日に設定することが可能です。
ただし、保険会社や保険料の支払い方法によって保険開始までにかかる時間は異なりますので、自動車保険契約の申し込み手続きは早めにしておきましょう。
自動車保険の申込みには「車検証」が必要になりますので、自動車販売店から事前に車検証のコピーをもらっておきましょう。
初めて自動車保険を契約するというときは、車を購入した自動車ディーラーなどの紹介で契約する場合もあるでしょう。
自動車ディーラーの担当者に相談したり、ネット上の一括見積りサイトを利用したりして自分に合った保険選びをすることが大切です。
自動車を購入するときは、多くの方がディーラーやその他の自動車販売業者を利用することでしょう。自動車ディーラーは自動車販売だけでなく保険も取り扱っているため、購入に合わせて保険契約を行うことができます。
メリットとしては、自動車購入時の担当者が相談しながらプランを決められる点が挙げられます。自動車を購入してくれたお客さまということもあり、親身に対応してくれることでしょう。
しかし、ディーラーによっては取扱いを行っていなかったりといった場合もあります。
また、コスト面で見ると、ディーラー経由で契約すると代理店手数料が上乗せされるため、後にご説明するダイレクト型(通販型)と比較すると保険料はやや高くなってしまうことが多いです。
代理店で自動車保険を契約する場合には、担当者、しかも自動車保険の専門家が直接相談に乗ってくれるという点が大きなメリットです。
保険のプロがそれぞれにふさわしい保険をていねいに提案してくれるため、疑問が解消され、納得して保険を契約することができます。
また、事故で保険を使うことになった際も、担当者が責任をもってサポートしてくれます。「保険を使うべきかどうか」といった相談も可能です。
デメリットとしては、ダイレクト型(通販型)の自動車保険と比べ、店舗運営費、代理店手数料、人件費などのコストがかかっているため、割高であることなどが挙げられます。
ダイレクト型(通販型)とは、ネット上にある保険会社の専用ページを通じて保険会社に直接保険契約を申し込む方法のことです。
保険会社ごとに手続きの方法は異なりますが、契約する自動車の種別や年間走行距離、主な利用目的などの情報を申込者自身が入力して、自分に合った保険プランの見積りを確認し、支払い方法を選べば手続きは完了です。
ネット上での契約手続きのため、24時間いつでも申し込みができるのが魅力です。遅くとも申込の翌日には、契約が完了します。
そして、代理店型に比べ店舗運営費や人件費などのコストが抑えられているため、保険料が割安になります。
このように自動車保険の保険料は、車の条件、契約する人の条件、利用状況、契約方法や支払い方法など、さまざまな要素が影響します。
特に契約方法についてはそれぞれ、メリット、デメリットがあります。自分に適した方法を選択してください。
インターネットで見積りをとってみようという方は、免許証、車検証の準備をしてから始めましょう 。
免許証は帯の色、免許の有効期限、車検証は車の型式やナンバー、初年度登録年月などの入力に必要になります。すでに自動車保険に加入している人は、「保険証券」も出しておくとスムーズです。
初めての自動車保険の加入は、通常6等級からスタートします。
新規6等級の保険料の相場や、新規加入は安いのか、こちらの記事でもご案内しております。
チューリッヒの自動車保険のお見積りはこちらから簡単に作成することができます。
自動車保険は、思わぬ事故によって発生した損害を補償してくれる保険です。
高額な賠償を請求されるケースもあり、自動車を所有する際には自動車保険に加入することをおすすめします。
自動車保険には、代理店型とダイレクト型(通販型)の2つがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
初めて自動車保険に加入する際には、一括見積りサイトなども活用しながら自分に適した保険を選びましょう。
初めて自動車保険を選ぶときはいろいろと迷うことも多いですが、見積りを数社取り、比較するとよいかと思います。その際に補償内容もさまざまありますが、保険料を確認しながら優先順位を決めて選んでいきましょう。
※記載の情報は、2022年10月20日時点の内容です。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランナー技能士
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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