更新日:2023年11月10日
公開日:2016年3月19日
ドライブレコーダーは、運転中の映像や音声を記録する車載機器です。
ドライブレコーダーを取り付けている場合、万が一、事故が発生したときにも事故の状況が記録されるため、事故後の対応や示談の資料としても活用できるというメリットがあります。
ドライブレコーダーのメリットや取り付けの位置、ドライブレコーダーを装着していると割引になる自動車保険があるかなどについてご説明します。
ドライブレコーダー(ドラレコ)は、運転中の映像・音声を記録する車載機器です。
ドライブレコーダーの主な機能には、運転中の映像の録画・録音機能、駐車録画機能、GPS受信・データ記録機能などがあります。
ドライブレコーダーの搭載によって交通事故などの状況確認がしやすくなります。
ドライブレコーダー導入によるメリットは、以下のとおりです。
ドライブレコーダーの最大のメリットが事故発生時の記録を映像として残せることです。交通事故の状況を客観的に記録したものとして事故後の手続きがスムーズになります。
ドライブレコーダーはあおり運転や危険運転発生時の状況や運転行為が記録されるため、ドライブレコーダーを搭載していることで、あおり運転などの悪質な運転を抑止することになります。
高齢になると運転能力が衰えますが、自覚せずに運転を続けているケースがあります。
ドライブレコーダーの映像で自身の運転技術を見直すことができます。また、ドラレコ付き自動車保険では高齢運転者の見守りとしても活用されています。
ドライブレコーダーで録画した映像は、見直すことが可能です。ドライバーがヒヤリとしたりハッとしたりする、いわゆる「ヒヤリ・ハット」な状況が発生したときの映像を見直すことで自分の運転の癖などを客観的に確認でき、安全運転に対する意識が向上するのです。
ドライブレコーダーの導入が進む物流業界では、ドライブレコーダーに記録された映像をもとに運転教育を実施し、安全教育に活用している企業もあるようです。
参照:国土交通省 ドライブレコーダーは真実を語る目撃者です!
危険なあおり運転から自分の身を守る抑止力として、ドライブレコーダーの普及が進んでいます。その半面、プライバシーの侵害が気になったり、視界の妨げになる可能性があったり、費用面で負担がかかったりするデメリットもあります。
ドライブレコーダーは多くの種類・機能があるため、どれを選んだらよいか迷ってしまうでしょう。以下のポイントを押さえて比較検討しましょう。
ドライブレコーダーは、「一体型」と「分離型」の2つに大別されます。
一体型 | カメラと映像を記録する本体が一体になったタイプ ルームミラー本体に固定する「ミラー型」は視界を妨げず、取り付けも簡単です。 |
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分離型 | カメラと映像を記録する本体が分離したタイプ カメラが小さいため、視界を妨げにくいです。 |
前方録画タイプ | 前方のカメラのみのドライブレコーダー |
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前方・後方録画タイプ | 前方、後方の2つカメラがついているタイプ |
360°録画タイプ | 全方位+室内も録画できるタイプ |
常時録画タイプ | 車両の動作に関係なく、エンジン始動に連動して録画されるタイプ |
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イベント記録タイプ | 車が事故の衝撃や急ブレーキ、急ハンドルなどの動きを検知すると録画されるタイプ |
できるだけ画素数の多い、高画質に撮影できる装置を選ぶようにしましょう。ドライブレコーダーが記録した映像が鮮明でないと客観的な証拠として使うことは難しくなります。近年のモデルはフルハイビジョンに対応していますので、相手ナンバーの記録、事故状況の確認には十分な機能が備わっています。
GPSが搭載されていると、録画データとともに走行速度や位置情報が記録されます。また日時情報も自動で補正されるため、設定を行う必要がありません。正確な日時が特定できるため、事故が発生した際の証拠としての信頼性が高まります。
ドライブレコーダーのなかには、録画中の映像をもとに安全運転のサポートをする機能を備えたものもあります。設定した速度以上で走行時、車線を逸脱すると警告する機能、後車が接近すると警告する機能などです。
ドライブレコーダーを自分で取り付けることも可能です。その場合は、取り付ける位置などに注意が必要になります。
ドライブレコーダーの正しい取り付け位置は、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示に定められています。
ドライブレコーダーはフロントガラスの上部から20%以内の範囲で、運転時に視界を妨げない位置に取り付けなければなりません。
自分で取り付けることに不安がある場合は、ディーラーやカー用品店などにドライブレコーダーを持ち込み、取り付けを依頼することも可能です。
ディーラーやカー用品店などに依頼するメリットは、取り付けの手間がかからず、保安基準で定められた適切な位置に取り付けをしてもらえる点です。ドライブレコーダー取り付け時に必要な配線の処理も、車の内装に傷をつける心配もなく、きれいに仕上げてもらえます。
ディーラーやカー用品店などにドライブレコーダーの取り付けを依頼するデメリットは、取付工賃が発生する点です。また、持ち込みのドライブレコーダーの取り付けには対応できないケースもあります。
あらかじめ、対応可能かどうか、また工賃はどのくらいになるかを確認しておきましょう。
ドライブレコーダーは、運転中の映像や音声を記録する車載機器です。ではドライブレコーダーの装着で保険料は割引になるのでしょうか。
2023年8月現在、ドライブレコーダーを装着しているだけで割引になる自動車保険はありません。
いくつかの保険会社では、割引ではなく自動車保険の特約としてドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)を用意しています。(チューリッヒではドライブレコーダー特約はありません。)
保険会社から専用のドライブレコーダーをレンタルし、専用ドライブレコーダーが一定以上の衝撃を検知すると、事故の発生が保険会社に送られたり、事故につながるおそれがある運転動作に対してアラートを出したりするサポートを受けられるサービスです。
保険会社専用のドライブレコーダーを活用した安全運転特性に応じて、継続契約時に割引を適用する保険もあります。
ドライブレコーダーの映像を事故解決に活用している保険会社もあります。
自衛のためにも、自身が求める機能を備えたドライブレコーダーを装着することをおすすめします。
※記載の情報は、2023年9月14日時点の内容です。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランナー技能士
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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