更新日:2024年4月19日
公開日:2018年5月5日
自動車取得税は2019年に廃止され、新しく燃費性能によって税率が変わる環境性能割が導入されました。
自動車取得税の概要と環境性能割との違いなどについてご説明します。
自動車取得税は廃止になり、購入時の新たな税金として環境性能割が導入されました。
自動車取得税は消費税が10%への引き上げに伴い、2019年10月に廃止されました。
2019年10月1日以降、自動車取得税に代わって導入された環境性能割は、燃費性能などに応じて課税される税金です。
環境性能割は燃費のよい車ほど税が軽減されるしくみになっているため、燃費性能のよい車は従来の自動車取得税に比べ軽減されます。
たとえば電気自動車は、環境性能割が非課税となります。
自動車取得税 | 環境性能割 | |
---|---|---|
登録車 | 3% | 0〜3% |
軽自動車 | 2% | 0〜2% |
参照元:経済産業省「自動車取得税」と「環境性能割」って何?
※2023年6月執筆現在
車を購入する際、価格に対して税額も高くなりがちでした。環境性能割に代わったことで、環境に配慮した一定の条件に合った車両の場合には、負担が少なくなるのがメリットです。
廃止になった自動車取得税は、50万円を超える車を購入または譲り受けた際に課せられる税金でした。
個人・法人問わず、三輪以上の軽自動車、小型自動車、普通自動車(ただし、特殊自動車を除く)を取得した方が対象でした。
自動車取得税の税額は、次のような税率でした。
車種区分 | 自家用普通自動車 | 営業用自動車/軽自動車 |
---|---|---|
税率 | 取得価額×3% | 取得価額×2% |
自動車取得税の代わりに導入されたのが、「環境性能割」です。
自動車を購入もしくは譲り受けた場合に、自動車の燃費性能に応じて課税される税金です。
以下の期間中にこれらの車両を取得した場合に、その車両取得価格に対して、環境性能に応じた税率を課税します。
乗用車(登録車)の環境性能割は、以下の通りです。
適用期間によって環境性能割は異なるため、注意が必要です。
対象・要件など | 自家用・営業用別 | 特例措置の内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
自家用 および 営業用 | 非課税 | ||||
排出ガス性能/燃費性能 | 令和12年度燃費基準 | |||||
60% | 70% | 80% | 85% | |||
ガソリン車・LPG車 (ハイブリッド車を含む) | 平成17年排出ガス規制75%低減また は 平成30年排出ガス規制50%低減 | 自家用 | 3% | 2% | 1% | 非課税 |
営業用 | 1% | 0.5% | 非課税 |
対象・要件など | 自家用・営業用別 | 特例措置の内容 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
自家用 および 営業用 | 非課税 | ||||||
排出ガス性能/燃費性能 | 令和12年度燃費基準 | |||||||
70% | 75% | 80% | 85% | 90% | 95% | |||
ガソリン車・LPG車 (ハイブリッド車を含む) | 平成17年排出ガス規制75%低減また は 平成30年排出ガス規制50%低減 | 自家用 | 3% | 2% | 1% | 非課税 | ||
クリーンディーゼル車(ハイブリッド車を含む) | 平成21年排出ガス規制適合または 平成30年排出ガス規制適合 | 営業用 | 1% | 0.5% | 非課税 |
環境性能が高い低排出ガス車やハイブリット車などは、税金が減額できるようになっています。購入時の諸費用を抑えるだけでなく、燃費がよい車種もあるため、月々のランニングコストダウンにも繋がるメリットがあります。
軽自動車の環境性能割は、以下の通りです。
適用期間によって環境性能割は異なるため、注意が必要です。
対象・要件など | 自家用・営業用別 | 特例措置の内容 | |||
---|---|---|---|---|---|
|
自家用 および 営業用 | 非課税 | |||
排出ガス性能/燃費性能 | 令和12年度燃費基準 | ||||
60% | 70% | 75% | |||
ガソリン車(ハイブリッド車を含む) | 平成17年排出ガス規制75%低減また は 平成30年排出ガス規制50%低減 | 自家用 | 2% | 1% | 非課税 |
営業用 | 1% | 0.5% |
対象・要件など | 自家用・営業用別 | 特例措置の内容 | |||
---|---|---|---|---|---|
|
自家用 および 営業用 | 非課税 | |||
排出ガス性能/燃費性能 | 令和12年度燃費基準 | ||||
70% | 75% | 80% | |||
ガソリン車(ハイブリッド車を含む) | 平成17年排出ガス規制75%低減また は 平成30年排出ガス規制50%低減 | 自家用 | 2% | 1% | 非課税 |
営業用 | 1% | 0.5% |
2019年10月に廃止された「自動車取得税」は、50万円を超える車を購入または譲り受けた際に課せられる税金でした。廃止後に導入されたのが「環境性能割」です。
電気自動車や燃料電池車、天然ガス自動車などを購入もしくは譲り受けた場合、自動車の燃費性能に応じて課税される税金です。
「環境性能割」は適用期間によって、条件が異なる場合があります。あらかじめチェックしておきましょう。
ファイナンシャル・プランナーで一児の母。大手損害保険会社を経て2010年に独立開業。
個別相談や執筆、セミナー講師として活躍中。企業研修や女性向けに賢いお金との付き合い方を伝えている。
K'sプランニング代表/一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
CFP®、一級ファイナンシャル・プランナー技能士
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