更新日:2022年12月16日
公開日:2017年8月5日
飛び石でフロントガラスにヒビが入った、などで車の修理が必要になった経験をお持ちの方もいるでしょう。
飛び石の被害にあったとき、飛び石のキズの修理に自動車保険を使うのと自己負担にするのとどちらがよいのでしょうか。また保険を使う場合の注意点についてご説明します。
飛び石によるガラス破損の損害はどのタイプの車両保険でも補償の範囲です。
車両保険とは、事故などで被害をうけた自分の車の修理費などを補償する保険です。
補償対象となる車両保険に入っていれば、飛び石による窓ガラス破損は車両保険での補償が可能で、保険金を使って修理費用を賄うことができます。
飛び石によるフロントガラスのキズは車両保険で賄うことができますが、車両保険に免責金額を設定していれば、その金額分だけは自己負担となります。
チューリッヒの場合
チューリッヒの車両保険はノンフリート等級により免責金額(自己負担額)の設定が異なり、下表の通り2つのパターンがあります。
7等級以上であれば、保険期間中1回目の事故で5万円、2回目以降で10万円が免責金額となります。
たとえばフロントガラスの修理費用が5万円以下だった場合、1回目であれば保険では補償されず、全額自己負担になります。
1回目の修理代が10万円であれば、5万円は車両保険で補償されるものの、残りの5万円については自己負担となります。
免責金額を確認したうえで、修理費用を車両保険で賄うか、全額自己負担にするかを判断するようにしましょう。
車両保険は一定の免責がつくことが多いですが、チューリッヒでは、「免責ゼロ特約」をご用意しています。
免責ゼロ特約とは、文字通り7等級以上の契約において、保険期間中1回目の事故の場合の5万円の免責をなくすことができる特約です。つまり、自己負担なしで車の修理が可能になります。
「免責ゼロ特約」は、ノンフリート等級7〜20等級の方で、1回目の免責金額が5万円の車両保険(ワイドカバー型・限定型)にご契約いただいた方が付帯することができます。1〜6等級の方は付帯できません。
ただし、2回目以降は通常と同じく10万円免責になりますのでその点はご注意ください。
飛び石によるフロントガラスの破損事故は、かつては「等級据え置き事故」とされ、車両保険を使っても翌年度も等級が変わらなかった時期があります。
しかし、ノンフリート等級別料率制度の改定以降は1等級ダウン事故として扱われています。飛び石によるフロントガラスのヒビ割れの修理で車両保険を使うと等級がダウンしてしまうのです。
したがって、保険を使うか否かは、割引率低下による保険料負担のアップがどのくらいになるかも検討する必要があります。
飛び石の保険使用は、以前は等級ダウンの対象にならなかったため、勘違いしている方も多いと思います。保険を使うべきか、修理費用を全額自己負担するかは、翌年度の保険料を含めてトータルコストで検討しましょう。
各等級の割引率は、事故無の場合と事故有の場合との2種類に分類されており、「事故有」の等級が続く期間のことを「事故有係数適用期間」といいます。
1等級ダウンの事故にあたる飛び石などによるフロントガラスの修理で保険を使った場合、翌1年間「事故有係数」が適用され、割引率が下がってしまいます。
「事故有係数適用期間」は保険料の負担が大きくなるため、保険を使うべきかを判断する必要があるといえるでしょう。
飛び石による損害で保険を使っても1等級ダウン事故で済みますが、保険料の値上がりなどトータルでみたときに、修理金額によっては、車両保険を使わずに自費で修理した方が、結果的に金銭的な負担を抑えられることもあります。
車両保険を使うべきかどうかは、修理費用(損害額)と保険料の値上がり分を比較するとよいでしょう。
等級ダウンによる保険料の上昇 < 事故による損害額(自動車の修理費)
保険を使ったほうが金銭的負担を抑えられます
等級ダウンによる保険料の上昇 > 事故による損害額(自動車の修理費)
保険を使わずに自己負担(自費で修理)のほうが金銭的負担を抑えられます
事故を起こした時点での等級や、負担している保険料などケースバイケースですが、一般的な傾向として車の修理費用の見積りをとって20万円を超えない程度であれば、修理費用を自己負担してしまった方が出費は少なくなるといわれています。
保険を使った場合、翌年以降の保険料がどれだけ増えるのか、保険会社に相談してみることをおすすめします。
車両保険に加入していれば、走行中に飛び石でフロントガラスにキズ(ヒビ)が入った場合の損害に保険を使うことが可能です。
ただし、車両保険に免責金額を設定していれば、その金額分だけは自己負担となります。
また、飛び石によるフロントガラスのキズ(ヒビ)に車両保険を使うと、翌年度1等級ダウンします。
保険を使った場合の保険料の見積りと修理費用の見積りを比較して、保険を使った方がいいのかどうかを判断しましょう。
飛び石の事故は偶発的に起こるため、防ぎきれるものではありませんが、前を走る車両と車間距離を十分にとって、スピードを出しすぎないことでリスクを減らすことも大切です。
飛び石は、砕石を運んでいるトラックなどが落とした小石が前走車のタイヤに弾かれて飛んでくるなんていうことも多いです。交通の流れをスムーズにするためにも、適切な車間距離を取りましょう。
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、日本車・輸入車問わずカーライフを女性の視点で発信している。
現在はTV出演、ラジオ番組のパーソナリティなどを務める他、MCやレポーター、コメンテーター、イベントでのトークショーなど、多方面で活躍中。
プロダクション人力舎所属
アンガーマネージメントファシリテーター
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
国際交通安全学会(IATSS)会員
飛び石による事故は1等級ダウン事故に該当しますので、たとえば10等級だった場合 車両保険を使うと翌年度の契約は9等級(事故あり係数適用期間を含む。)での契約となり、ノンフリート等級の割引率が下がります。
飛び石による被害で保険を使うと1等級ダウンし、翌年度保険料が高くなります。修理費や設定している免責金額も考慮して保険を使うかどうか検討しましょう。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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