エコカー減税とは、排出ガス性能および燃費性能が高い自動車を購入し、新車新規登録等を行った場合に自動車重量税の免税・軽減が受けられる特例措置のことです。
エコカー減税の概要、適用期間はいつまでなのか、対象車種や自動車税(種別割)の環境性能割やグリーン化特例など減税の特例措置の内容についてご説明します。
※2024年4月現在
エコカー減税とは排出ガス性能及び燃費性能が優れた自動車に対して、それらの性能に応じて新車新規登録などの際に自動車重量税※の税率を減免するしくみです。
2023年度の税制改正によって、エコカー減税は2026年4月30日まで延長されましたが、2024年1月1日からはハイブリッド・ガソリン車の燃費基準が段階的に引き上げられ厳しくなります。
減税の割合は2030年度の燃費基準の達成度に応じて決まっています。
※自動車重量税
自動車重量税は自動車の重量に応じて課税される税金です。自動車重量税は車の新車新規登録と継続車検(新車は3年、2回目以降は2年ごと)のタイミングでまとめて納付するしくみになっています。
電気自動車などは現行の制度内容が2026年4月末まで適用されますが、2024年1月からは、電気自動車など以外のガソリン車・ハイブリッド車などの車種については燃費基準が段階的に引き上げられます。
期間 |
ハイブリッド車・ガソリン車・クリーンディーゼル車※1 (2030年度燃費基準※2) |
電気自動車等※3 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60% | 70% | 75% | 80% | 90% | 100% | 120% | 125% | ||
2024年1月〜 2025年4月末 |
軽減なし | ▲25% | ▲50% | 免税 | 免税※4 | ||||
2025年5月〜 2026年4月末 |
軽減なし | 本則税率※5 | ▲25% | ▲50% | 免税 | 免税※4 |
2023年12月31日までに新車新規登録した車については
などの次世代自動車、そして
となります。
2024年1月以降も
などの次世代車は免税措置がありますが、基準達成に応じた税率が変更されます。
クリーンディーゼル車についてはハイブリッド車・ガソリン車の扱いに準じます。
自動車税環境性能割は、自動車を取得したときに課される税金です。消費税10%増税時(2019年10月)のタイミングで、自動車取得税が廃止され、代わりに環境性能割が導入されました。
環境性能割は、燃費性能に応じて税率が変わります。新車・中古車にかかわらず、購入年度の自動車税および軽自動車税に上乗せするというもので、燃費基準の達成度によって非課税〜3%間で変化します。
乗用車(登録車)の環境性能割は、以下の通りです。
対象・要件など | 自家用・営業用別 | 特例措置の内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
自家用 および 営業用 | 非課税 | ||||
排出ガス性能/燃費性能 | 2030年度燃費基準 | |||||
60% | 70% | 80% | 85% | |||
ガソリン車・LPG車 (ハイブリッド車を含む) | 2005年排出ガス規制75%低減また は 2018年排出ガス規制50%低減 | 自家用 | 3% | 2% | 1% | 非課税 |
営業用 | 1% | 0.5% | 非課税 |
対象・要件など | 自家用・営業用別 | 特例措置の内容 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
自家用 および 営業用 | 非課税 | ||||||
排出ガス性能/燃費性能 | 2030年度燃費基準 | |||||||
70% | 75% | 80% | 85% | 90% | 95% | |||
ガソリン車・LPG車 (ハイブリッド車を含む) | 2005年排出ガス規制75%低減または2018年年排出ガス規制50%低減 | 自家用 | 3% | 2% | 1% | 非課税 | ||
クリーンディーゼル車(ハイブリッド車を含む) | 2009年排出ガス規制適合または2018年排出ガス規制適合 | 営業用 | 1% | 0.5% | 非課税 |
グリーン化特例に伴う自動車税(種別割)については、以下の適用期間中に対象となる車の新車新規登録などを行った場合に、翌年度の支払い分が減税となります。
初回新規登録:2023年4月1日から2026年3月31日
登録車 | |||
---|---|---|---|
・電気自動車 ・燃料電池車 ・プラグインハイブリッド車 ・天然ガス自動車(2009年排出ガス規制NOx10%以上低減又は2018年排出ガス規制適合) |
概ね75%軽減 | ||
2030年度燃費基準※ | 90%達成 | 自家用車は対象外 |
概ね75%軽減 (営業用乗用車のみ) |
70%達成 |
概ね50%軽減 (営業用乗用車のみ) |
軽自動車 | |||
---|---|---|---|
・電気自動車 ・燃料電池車 ・天然ガス自動車(2009年排出ガス規制NOx10%以上低減又は2018年排出ガス規制適合) |
概ね75%軽減 | ||
2030年度燃費基準※ | 90%達成 | 自家用車は対象外 |
概ね50%軽減 (営業用乗用車のみ) |
70%達成 |
概ね25%軽減 (営業用乗用車のみ) |
地球環境保全のために、環境性能に優れた車に対して税制優遇が導入されたエコカー減税。電気自動車をはじめとする次世代自動車を除くと、エコカー減税の対象となる基準が厳しくなっています。
車の購入を検討されている方は、車両の取得価額だけでなく、排出ガス・燃費などの環境性能を比較して、どれくらい減税・免税があるのかも含めて検討してみることが大切です。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2024年4月時点の内容です。
インターネットから申し込むと、
初年度最大21,000円割引
A-230630-8