更新日:2026年3月12日
公開日:2015年10月21日
車を乗り換えるときや、家族が運転するようになったとき、これまでの自動車保険の“等級”はどうなるのか気になる方も多いのではないでしょうか。自動車保険の等級は、一定の条件を満たすことで引き継ぐことが可能です。
等級を引き継ぐと保険料を抑えられたり、新規加入より早く等級を上げられたりするメリットがあります。等級を引き継ぐ際は、保険会社が指定する条件を満たしているか確認して行いましょう。
自動車保険の等級の引継ぎとは、これまで利用していた自動車保険の等級を新しい保険や家族に引き継ぐことです。新たに保険に入るときは原則として6等級から始まりますが、等級を引き継ぐことでこれまでの高い等級を維持できます。
本人以外への等級の引継ぎは、記名被保険者と以下の間柄で変更する場合に限って可能です。
等級を引き継げる条件をご説明します。
同居している場合に限り、親から子または子から親へ引継ぎが可能です。
たとえば、親の20等級を子へ引き継ぐと、子が20等級になります。子が親の等級をもらうこととなるため、親は新規契約を行い6等級からのスタートとなります。セカンドカー割引の適用条件を満たす場合は、7等級からのスタートです。
親は等級が下がって保険料が割増になるため、メリットがないように思うかもしれません。しかし、親の年齢条件や免許証の色によっては、子が6等級からスタートする場合より保険料を抑えられます。
自動車保険の等級は、配偶者間での引継ぎも可能です。配偶者間で等級を引き継ぐ際は同居の有無を問われないことが一般的で、「単身赴任中で別居している夫から、妻が等級を引き継ぐ」といったこともできます。
配偶者には法律上の配偶者の他に、婚姻の届出をしていないものの事実上婚姻関係と同様の事情がある方も含まれます。※
保険会社によっては「配偶者」に内縁や同性パートナーを含む場合があります。この場合は、同居していることが条件です。
内縁や同性パートナーに引き継ぎたい方は、加入している、もしくは検討している自動車保険の配偶者の定義を確認しておきましょう。
※婚姻関係と同様の事情がある方に等級を引き継ぐ場合には、確認事項があります。詳細は当社カスタマーケアセンターまでお問合わせください。
同居している場合に限り、親族間でも引継ぎが可能です。
同居の親族とは、同一の建物(集合住宅・共同住宅の場合は、同一の戸室)に住む「6親等内の血族」「配偶者(内縁を含む)」および「3親等内の姻族」を指します。
親族には、6親等内の血族だけでなく3親等内の姻族(配偶者の家族)も含みます。そのため、同居していれば配偶者の同居の親族にあたる甥や姪などにも引継ぎが可能です。
記名被保険者である親が亡くなった場合、引継ぎが可能です。その際は、記名被保険者を同居の子などに名義を変更する必要があります。
なお、契約者が亡くなった場合は、法定相続人の代表よりカスタマーケアセンターに速やかに連絡し、名義変更または解約の手続きをするようにしましょう。
保険会社Aから保険会社Bへ切り替えたときは、等級を引き継げる場合があります。
また、JA共済や全労災など共済からも等級を引き継げる場合があります。JA共済や全労災中小企業共済を含む損害保険会社各社の間では、契約者の前契約に関する情報を交換する「ノンフリート等級確認制度(情報交換制度)」というしくみがあるためです。
チューリッヒの場合、以下の共済から引き継げます。
自動車保険を解約しても、中断証明書を発行することで等級を維持できます。海外赴任や病気、ケガの治療などの理由で車に乗らないときは、中断という制度を利用できます。チューリッヒの場合は、中断した日から最長10年間、等級の維持が可能です。
解約と中断証明書の発行手続きは、保険会社のカスタマーケアセンターで行いましょう。
ここでは、等級を引き継げないケースを、以下の4つの要素に分けてご説明します。
等級を引き継げるのは、6親等以内の血族および3親等以内の姻族です。そのため、これに該当しない「他人」や「同居していない血族や姻族」は、引継ぎの対象外となります。
自動車保険は、対象となる車両によっては等級を引き継げない場合があります。
AとBの車を所有している場合、「Aの等級をBに、Bの等級をAに引き継ぐ」といった等級の入れ替えはできません。ただし所有している車同士でも、片方の自動車を廃車などすれば等級の入替は可能です。
バイクから自動車へ、または自動車からバイクへ保険の契約を引き継ぐことはできません。
等級の引継ぎができるのは、「引き継いだ後の車両の用途や車種が一定範囲内の変更である場合」と定められています。バイク・自動車間は、その対象外です。
自動車保険の等級を引き継ぐまでの間に中断証明書の発行がなかったり、一定の期間が空いたりすると引き継げなくなる場合があります。
車を一定期間使用しないために保険を中断したい場合、中断証明書の発行手続きが必要です。この手続きを行わないまま時間が経過すると、中断証明書は発行できなくなります。
チューリッヒの場合、中断証明書の発行申請期間は、原則として旧契約の保険期間の末日(解約の場合は解約日、保険期間満了の場合はその満期日)から13ヵ月以内です。この期間を超えると中断証明書を発行できず、車の使用を再開する際に等級を引き継げません。
また、中断期間は最長10年であるため、10年を超えると無効になります。
自動車保険の解約や契約満了から次の契約まで一定の期間が空くと、等級を引き継げません。チューリッヒの場合は、満期日より7日以上過ぎて再契約の手続きを行うと、等級を継承できない可能性があるため注意が必要です。
所定の期間が空いたことにより等級を引き継げない場合は、新規契約で6等級または7等級からの開始となります。
他の保険会社や共済から切り替える際に、等級を引き継げる場合がありますが、一部の共済との間では引き継げないケースがあります。
たとえばチューリッヒでは、以下に該当する場合は引継ぎができません。
自治労済からの引継ぎは原則できませんが、一部の商品については可能な場合もあります。保険会社によって引継ぎできる・できないが異なるケースもあります。不明点がある場合は、見積り依頼などのタイミングでカスタマーケアセンターに確認しましょう。
ここでは、等級を引き継ぐ方法や必要書類について、以下のパターンに分けてご説明します。
ここでは、子が新たに車を購入し、親が加入している保険で「車両入替」を行って等級を引き継ぐ際の流れをご説明します。
子が購入した車の納車日が決まったら、保険会社に車両入替の連絡をして親から子に名義変更を行います。子が親の保険を引き継いだあとに親が新しい車に乗る場合は、新規で自動車保険に加入しなければなりません。
| タイミング | 必要書類 |
|---|---|
| 車両入替 |
|
| 名義変更 |
|
| 新規契約 |
|
中断証明書の発行後に等級を引き継ぐ流れは、以下のとおりです。
中断証明書がある場合は最長で10年等級が維持できますが、これを超えると無効になります。無効になった場合は、6等級もしくは7等級からのスタートです。中断証明書の発行には条件があるため、内容を把握したうえでカスタマーケアセンターへ連絡・手続きを行いましょう。
新しく車を購入した同居の子に親の自動車保険の等級を引き継ぐ場合は、新しい車の納車日に合わせて、手続きを行いましょう。
あらかじめ車の入替日を納車日に指定して手続きをしておけば、「納車までは現在の車」「納車後は新しい車」のように、新しい車を運転した時点で補償対象車が自動的に切り替わります。
補償対象の車がスムーズに切り替われば、万が一納車日の前後で事故を起こした場合も補償が受けられるため、自動車販売店から乗って帰る際も安心して運転できます。
なお、親から子へ等級を引き継ぐまでに時間を要する場合は、中断証明書を取得しておきましょう。中断証明書があれば、契約の等級を10年間維持することが可能です。
自動車保険の等級を引き継ぐと、以下のようなメリットがあります。
自動車保険の等級を引き継ぐと、保険料を抑えられる可能性があります。親から子へ等級を引き継ぐケースを見てみましょう。
20歳前後の子が新規契約して6等級からスタートした場合、年齢が若いぶん保険料が高くなります。親が20等級などの高い等級で、これを子が引き継げば6等級のときよりも保険料は抑えやすくなります。
一方、親が6等級で新規契約をすれば、親の保険料がこれまでより高くなる点がデメリットです。しかし、年齢条件を考えると、子が新規契約するよりも保険料は抑えやすくなります。また、親がゴールド免許であれば保険料の割引があります。免許を取得したばかりの子はブルー免許で、免許証の色による割引がないため、引継ぎによって保険料を抑えやすくなるでしょう。
保険料を抑えるには、割引率が最も高い20等級にできる限り早く到達することが重要です。等級を引き継げば新規加入よりも高い等級で始められるため、最高等級である20等級までの期間が短くなります。等級は1年間無事故であれば1等級上がります。通常の6等級からスタートした場合、20等級になるまでに最短でも14年かかります。仮に引き継いだ等級が10等級であれば、通常よりも4年早く20等級に到達できる可能性があります。
親が子に車を引き継いだあとに自動車保険に新規加入する場合も、原則として6等級からのスタートになります。しかし、チューリッヒの場合、複数所有新規割引(セカンドカー割引)を適用できるため7等級から契約できます。
セカンドカー割引の適用には条件があるため、2台目以降の車で自動車保険に新規加入する場合は適用条件を確認しましょう。
自動車保険の手続きでは、実態と異なる申告はできません。たとえば「本当は別居しているけれど、同居していることにして等級を引き継ぐ」「車の所有者や名義が変わったが、そのままにしておく」といったことは避けましょう。
保険会社が定めた条件を満たしていない状態で事故を起こすと、補償を受けられなくなります。名義変更や等級の引継ぎなど、変更がある場合はすみやかに保険会社へ連絡して手続きを行ってください。
自動車保険は、配偶者や同居している親子間で等級を引き継ぐことができます。名義などが変わったときは、速やかに変更の手続きを行いましょう。
親子間で等級を引き継ぐ場合は、親と子のどちらかが自動車保険を新規契約するケースが多く見られます。新規契約の際は、チューリッヒをご検討ください。
自動車保険の等級の引継ぎは世帯トータルの保険料削減に有効な場合がありますが、同居条件や手続きのタイミングが重要です。また、実態と異なる申告は補償を受けられなくなるリスクがあるため、引継ぎ後に変更があったときも速やかに保険会社へ連絡しましょう。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンとして勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
引き継げます。
ただし、被保険者である親または子と同居している必要があります。親子であっても別居している場合は等級を引き継げないため注意しましょう。
新しい車の車検証と現在の保険証券、引き継ぐ方の運転免許証が必要です。
手続きによっては追加または返還保険料が発生する場合があるため、クレジットカードや銀行口座情報もあわせて用意しておくとスムーズに手続きできます。
以下の場合は等級を引き継げません。
1.別居している子・親・親族への引継ぎ
2.すでに所有している車同士における等級の入れ替え
3.新たな自動車保険に加入するまでの期間が一定期間空いたとき
自動車保険の等級を引き継ぐと、一部の保険会社を除き、事故あり係数期間もあわせて引き継がれる点がデメリットです。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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