更新日:2022年9月5日
公開日:2016年5月19日
自動車保険の乗り換え(切り替え)を検討している方の主な理由は「保険料をもう少し安くしたい」ということではないでしょうか。
自動車保険の乗り換えのタイミングはいつがよいのか、乗り換えの際の連絡が必要なのか、保険の等級や満期についてご説明します。
自動車保険の乗り換えを検討するのに良いタイミングは、以下のようなライフスタイルの変更や、条件が変更になった時です。
保険の乗り換えは満期日に合わせるほうが、保険契約を途中解約して乗り換えるよりスムーズに乗り換えを行うことが可能です。
乗り換えの準備は、満期直前にあわてるのでなく、余裕をもって進めておくのが賢明です。
保険商品は特約などの内容が見直されていることもあるので、更新時には見直して自分に最適な保険かチェックしたいですね。
現在は3年契約もありますが、自動車保険は原則として1年契約です。
現在の保険期間中に事故がなく、満期日に合わせて乗り換えれば、乗り換え後の契約は「等級が上がることで割引率が高くなる」というメリットがあります。
自動車保険の乗り換え(切り替え)手続きの注意点や手続きについてご説明します。
自動車保険の乗り換え手続きの前後で特に気をつけたい確認事項は次の3点です。
通常の自動車保険契約は、更新しない限り満期時に契約終了するようになっているため、乗り換え元の保険会社に契約更新しない旨を改めて伝える必要はありません。
ただし、満期時に自動的に契約を更新する「自動継続特約」を付けている場合は保険会社に連絡して解約の意思を伝える必要があります。
保険始期日の1ヵ月以上前に保険契約をすることで、自動車保険が割引になる制度です。ダイレクト型の自動車保険で取り扱っていることが多いです。
チューリッヒでは保険始期日の45日前までに契約申込みをした場合、年間保険料が500円割引※になります。
※クレジット分割払い(当社11回払い)でご契約の場合は年間で480円割引となります。
途中解約の場合、保険料の残金を「解約払戻金」として受け取れます。忘れずに受け取り手続きを行ってください。
自動車保険の契約期間の途中で解約し、乗り換えるときの手続きについて、日本損害保険協会がまとめている注意するべき次のポイントを確認しましょう。
満期を待たずに自動車保険を乗り換えるという場合は上記の2点を注意して行いましょう。
自動車保険の乗り換え(切り替え)手続きの手順をご説明します。
自動車保険を乗り換えるには、乗り換え先の保険会社を決める必要があります。
保険会社は数多くありますので、決めるのに困る場合などは自動車保険の一括見積りサービスを利用するのも便利です。
通常、各保険会社は手続き開始可能な期間として、保険始期日の3ヵ月前から申込みを受け付けることが多いです。
契約満期に合わせての乗り換えで自動継続でなければ連絡の必要はありませんが、「自動継続特約」を付けている場合は保険会社に連絡して解約の意思を伝える必要があります。
契約や解約に必要な書類を確認し、必要事項を記入し、新たに契約する保険会社と解約する保険会社の両方に送付し、支払期限までに乗り換え先の保険会社に保険料を支払います。
乗り換え手続きには、以下の書類が必要です。
万が一紛失などで見当たらないときは、乗り換えを行うことができませんので、あらかじめ書類の有無を確認しておきましょう。
運転免許証
車検証
保険証券
※他社でご契約中の場合
乗り換え元の満期日と、乗り換え先の始期日は同日にするのが原則ですが、ときには乗り換えの前後で一時的に自動車保険を必要としない期間が発生する場合もあるはずです。たとえば、以下のようなケースが当てはまります。
このような場合には、自動車保険契約を一時的に中断したことを示す「中断証明書」の発行を保険会社に申請し、一定の条件を満たせば、中断後、自動車保険に再加入するまで現在のノンフリート等級を維持しておくことができます。
また、満期日から1日でも過ぎると等級の継続ができない訳ではありません。
クルマの買い替えなどで、満期日の翌日から6日以内であれば中断証明書がなくても等級を引き継げる場合があります。
自動車保険の年間保険料は、同じ補償内容、条件であっても保険会社によって違いが出るため、自動車保険の乗り換え(切り替え)を検討することは自動車ユーザーとしてクルマの維持費を抑える賢い手段でしょう。
自動車保険の乗り換えには、以下のようなメリットがあります。
現在の自動車保険は、細かい条件を考慮して保険料に反映させるしくみとなっています。
補償内容は同じでも、保険会社によって保険料に差が出るということは多いものです。
補償内容と保険料のバランスを含め、自動車保険を見直すことによって、今よりも保険料が安くなる場合があります。
また保険会社によっては新規・乗り換えキャンペーンを行っていることもあるので、活用できれば保険料の割引や特典を得ることもできるでしょう。
自動車保険の特約は保険会社によって異なり、多岐にわたります。
たとえば、示談交渉をするときの弁護士への報酬や訴訟費用などを補償する弁護士費用特約や、ペット愛好家向けの特約を用意している保険会社もあります。
自分に必要な特約が用意されている保険会社を選ぶことで、より自分に合った自動車保険にすることができます。
自動車保険会社が提供するロードサービスは、無料レッカー距離の長さや応急処置の無料回数、帰宅・宿泊費用の限度額など、保険会社ごとに違いがあります。
チューリッヒではガス欠時の給油作業、キーの閉じ込みなどの応急処置の時間が無制限など、些細なカートラブルでの安心に加え、ペット愛好家にうれしい、ペットホテル費用(1泊分)、およびペットホテルまでの交通費をお支払いするペットケアサポートなど特徴あるロードサービスを用意しています。
チューリッヒのロードサービスはこちら
自動車保険の乗り換え(切り替え)は、保険料が安くなり、自分にあった特約が選べ、サービスがより充実するなどのメリットがありますが、考えられるデメリットについてご説明します。
事故がなかったとしても、現在(解約時点)の保険契約の等級で、乗り換え後の契約を始めることになり、乗り換え後の保険契約が1年満了するまで、等級が変わらないため、等級の進みが遅くなってしまいます。
「保険の乗り換えは満期日に合わせて」といわれる理由がここにあります。
現在の契約期間中に等級ダウン事故を起こしている場合、その時点で等級が下がります。
新たな契約は等級ダウン、事故あり係数が適用されますので、保険料が高くなってしまうことがほとんどです。
等級は新規契約から1年後でなければ上がりませんので、保険期間中に等級が下がった状態で乗り換える場合は等級の進みが遅くなります。
たとえば、乗り換え前の保険始期日が4月1日であれば、翌年の4月1日に等級が上がるはずですが、満期前の乗り換えで8月1日に契約すると、等級が上がるのは翌年の8月1日になってしまいます。
また、満期日および始期日の切り替えを間違えると、等級の引継ぎが行われない可能性がありますので、余裕をもって乗り換えを行いましょう。
自動車保険を満期前に解約すると、すでに支払っている保険料が残りの契約期間に応じて返還されます。
これを解約返戻金といいますが、単純な日割り計算で返ってくるのではなく、「短期率」という各保険会社が設定する料率に従って計算した金額で返還されるのが一般的です。
それに対して、満期日に合わせて乗り換えた場合には解約返戻金はありませんが、日割り計算と等しい保険料で1年間保険に加入しているので割安になります。
満期前に乗り換える場合は、これまで支払った保険料と解約返戻金を乗り換え後の保険料とあわせて検討する必要があるでしょう。
自動車保険には、代理店型とダイレクト(通販)型という2つのタイプがあります。
代理店型・ダイレクト(通販)型それぞれの特徴を簡単にご説明します。
代理店型 | ダイレクト型 | |
---|---|---|
加入の方法 | 代理店を通して契約。代理店担当者と対面での手続きが可能。 | ウェブや電話などで保険会社と直接契約。 |
保険料 | 代理店手数料が必要な分、ダイレクト型と比べて高め。 | 代理店手数料が不要な分、代理店型よりも安め。 多くの場合、通常保険料より割引かれる。 |
契約時のフォロー | 保険の専門知識を持つ担当者と直接対話しながら加入するプランを決めることができる。 | 契約者と保険会社が直接やり取りし、契約者の知識や調べた内容で決めるが、ウェブや電話でわからないことを保険会社に聞くことも可能。 |
事故対応 | 代理店の担当者によっては事故現場にかけつける。 | 保険会社の担当者が事故現場にかけつけることはないが、一部保険会社では警備会社のかけつけサービスを提供。 |
事故後のやりとり | 保険会社の事故対応センターが契約者と直接やり取りするが、代理店にフォローしてもらうこともできる。 | 契約者が保険会社と直接やりとりを行う。 |
ロードサービスは、自動車保険に付帯するサービスです。
機器の故障やキー閉じこみなどのトラブル、動けなくなってしまった車のレッカー移動などのサービスが受けられます。
ほとんどの保険会社はロードサービスを無料で提供していますが、サービス内容の一部が特約になっているケースもあるようです。
レッカー移動が無料になる距離、宿泊費・帰宅費など、ロードサービスの補償内容は契約する保険会社によって変わるため、乗り換える前に比較する必要があります。特に重要な比較ポイントが「拠点数」です。
拠点の数が多いほど、トラブルが起きたときにすぐ駆けつけてくれる可能性が高くなります。
ロードサービスの比較ポイントについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
自動車保険は、各保険会社で保険料や補償内容、サービス内容などに違いがあります。
自動車保険の乗り換え時には、今よりも補償内容を充実させたり、保険料を安くしたりすることがポイントとなります。
現在加入している保険会社の補償内容と各保険会社の補償内容を比較し、乗り換え先の保険会社を検討することをおすすめします。
その際、ウェブサイトで一括見積りサービスなどを利用するとよいでしょう。
自動車保険を乗り換える際は、事前に乗り換えを検討する保険会社の見積りをとり、現在加入している保険会社の保険料と比較することをおすすめします。
その際、各保険会社が提供している見積りサービスを利用すると便利です。
自動車保険の乗り変え時の割引などを利用すると保険料の差額以上にお得なことも。更新時には乗り換えを検討してみることをおすすめします。
満期をもって他社へ乗り換える場合は、継続手続きがなければ、満期をもって終了となります。現在の保険会社・代理店への手続は不要ですが、乗り換え先の保険会社には次の注意が必要です。
等級保持の観点より、継続のご意向が不明のままの場合は自動で継続される可能性があります。
重複契約をすることはできないため、現在の保険会社・代理店に確認し、継続しない旨を連絡することが必要です。
重複契約をすることはできないため、保険始期日と解約日を同日とする中途更改の手続きが必要です。
自動車保険の乗り換えのタイミングは、満期日に合わせて乗り換えれば、乗り換え時の契約は「等級が上がることで割引率も高まる」というメリットがあります。
自動車保険の乗り換えにより、保険料が安くなる、自分に合った特約を選びなおせる、今より充実したロードサービスを受けられるなどのメリットもあります。
保険期間中に乗り換えると等級面で不利な場合があるなど、等級の引き継ぎのタイミングが重要です。
乗り換え先は、代理店型にするかダイレクト型にするかなど、補償内容や保険料、サービス内容などを比較して、自分に最も適した自動車保険を見直すことで、正しい保険の乗り換えをおすすめします。
乗り換えの際は、満期をもって他社へ乗り換える場合は、現在の保険会社・代理店への手続は不要ですが、自動継続に関する特約が含まれている場合や保険期間の途中で切り替える場合は、重複契約を避けるために現在の保険会社・代理店に確信し、継続しない旨を連絡することが必要です。
※記載の情報は、2022年6月時点の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
また、保険の乗り換えは満期日に合わせるほうが、保険契約を途中解約して乗り換えるよりスムーズです。
また、等級は新規契約から1年後でなければ上がりませんので、保険期間中に等級が下がった状態で乗り換える場合は等級の進みが遅くなります。
満期前に乗り換える場合は、これまで支払った保険料と解約返戻金を合算し、乗り換え後の保険料とあわせて検討する必要があるでしょう。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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