保険証券
更新日:2024年4月16日
公開日:2016年5月19日
自動車保険は、乗り換え(切り替え)のタイミングによって手続きや引き継がれる等級が異なる場合があります。満期日に乗り換えると前の保険と重複せず、等級の進み方も心配がありません。
自動車保険を乗り換える場合は、満期日を基準に検討するとよいでしょう。
自動車保険の乗り換え(切り替え)タイミングと手続き方法についてご説明します。デメリットや注意点はあるのか、保険会社への連絡は必要なのかなどご説明していますので、自動車保険を乗り換えたいと考えている方は、参考にしてみてください。
自動車保険の乗り換え(切り替え)のタイミングは、以下の2パターンがあります。
乗り換えは、一般的に満期日に行うのがおすすめです。満期日に合わせて乗り換えるほうが、前の保険と保険期間が重複することなくスムーズに乗り換えられます。満期日が近づくと保険会社から自動車保険更新のお知らせが届くことが多いため、そのタイミングで乗り換えの準備を進めるとよいでしょう。
チューリッヒの場合、満期日のおよそ2ヵ月前に郵送かメールにて更新の案内を送付しています。
自動車保険の等級によって保険料の割引率が変わります。乗り換え(切り替え)の前に等級引き継ぎができるかを確認しておきましょう。
現在の保険の契約期間中における事故(保険金が支払われる事故)の有無と乗り換えのタイミングによって、次の契約での等級が変わります。
現在の自動車保険の契約期間中に、事故がない(保険金を受け取っていない)場合は、以下の通り「満期日に乗り換える場合」と「契約途中で乗り換える場合」で等級アップのタイミングが変わります。
契約期間中に事故がなく満期日と同時期に乗り換える場合は、乗り換え先の新たな保険契約では等級がひとつ上がります。たとえば以下の場合、保険会社Bは11等級で契約することになるので、保険料の割引率が上がることになります。
<例>現在の契約の満期日を待たず契約の途中で乗り換える場合、乗り換え直後は等級が変わりません。
現在の等級のまま新たな保険会社で契約すると、1年間は等級が変わらないため等級アップの機会を逃してしまうことになります。たとえば以下の場合、保険会社Bに契約するときの等級は10等級です。乗り換えた翌年の3月1日に等級がアップします。
<例>自動車保険を途中解約する場合は、乗り換え後の等級アップが遅れることを考慮しましょう。
自動車保険は、契約期間中に事故を起こして保険金を受け取ると、翌年度の等級が下がります。保険会社を乗り換えたとしても等級は維持できません。
ただし、乗り換える時期によって、等級が変わるタイミングは異なります。
契約期間中に事故があり、満期日に合わせて乗り換える場合、新たな保険会社の保険始期日に等級が下がります。たとえば以下の場合、保険会社A契約中に3等級のダウン事故を起こしてしまっているため、5月1日からは3等級ダウンの7等級となります。
<例>
事故を起こして保険金を受け取った方が、契約期間中に自動車保険を乗り換える場合も、等級ダウンした状態で新たな契約がスタートします。
新規契約には等級ダウン、事故あり係数が適用されますので、保険料が高くなってしまうことがほとんどです。
等級は新規契約から1年後でなければ上がりません。そのため、保険期間中に等級が下がった状態で乗り換える場合は等級の進みが遅くなります。
たとえば、乗り換え前の保険始期日が4月1日であれば、翌年の4月1日に等級が上がるはずですが、満期前の乗り換えで8月1日に契約すると、等級が上がるのは翌年の8月1日になってしまいます。
また、満期日および始期日の切り替えのタイミングを間違えると、等級の引継ぎが行われない可能性がありますので、余裕をもって乗り換えを行いましょう。
自動車保険の乗り換え(切り替え)の際は、契約中の保険会社に解約の連絡をしなければなりません。乗り換えを満期日に行うか、契約途中で行うかによって手続きが異なります。ここでは、それぞれの手続きを説明します。
チューリッヒの場合、満期日までに継続手続きがなければ契約が終了となるため、満期日に乗り換えるときは解約の連絡が不要です。
ただし、保険会社によっては自動継続特約といって満期日以降も自動で契約を更新する特約が付いている場合があります。自動継続特約が付いている場合は、満期日乗り換えでも解約の連絡が必要です。
乗り換え先の保険会社を決めましょう。保険会社を決めるのに困る場合は、一括見積りサイトなどを利用するのもひとつの方法です。
乗り換え先の保険会社の契約において、必要な書類を準備しましょう。保険会社によって必要な書類は異なりますが、以下のような書類を求められます。
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車検証
運転免許証
乗り換え先の保険会社が決まったら、見積りをして申込みましょう。
乗り換え先の保険会社に提出する書類を確認し、必要書類を送付します。契約を申し込んだら、期限までに新しい保険会社に保険料を支払いましょう。
満期日を待たず契約途中で乗り換える場合は、現在契約している保険会社に解約の連絡をする必要があります。契約途中で乗り換えるときの手続きの流れは、以下の通りです。
乗り換えを行うにあたって、乗り換え先の保険会社を決めましょう。補償内容や保険料などを比較して、自分に合った保険会社を選ぶことが大切です。選び方は「自動車保険の乗り換え先を選ぶポイント」で詳しく説明します。
自動車保険の乗り換えでは、解約や契約の手続きをするにあたって以下の書類が必要です。
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車検証
運転免許証
書類を事前に用意しておくと、スムーズに乗り換えられます。
新しい保険会社が決まったら、見積りをして申込みましょう。
自動継続に関する特約が含まれている場合は、乗り換え先の保険会社に申込みを終えた後、現在契約している保険会社に解約を申し入れましょう。
契約や解約に必要な書類を確認し、必要事項を記入して解約手続きを行いましょう。乗り換え先の保険会社と解約する保険会社の両方に、必要書類を送付します。契約を申し込んだら、期限までに新しい保険会社に保険料を支払いましょう。
自動車保険の乗り換え(切り替え)には、さまざまなメリットがあります。ここでは3つのメリットを説明します。
自動車保険は、同じ補償内容であっても保険会社によって保険料に違いが出る場合があります。そのため、自動車保険を見直すことで現在よりも保険料を抑えられる可能性もあります。
たとえば、代理店型自動車保険に契約している方は、通販型(ダイレクト型)自動車保険に乗り換えることで保険料を抑えられる可能性があります。
他社からチューリッヒに乗り換えたお客さまにアンケートをとったところ、直前の保険会社と比べて年間保険料が23,957円節約できたと回答がありました。※
※大手損害保険会社(4社)から切替えた当社ご契約者アンケートより算出。(回答数:505件/ 集計期間:2023年8月-2023年9月)保険料を節約できたお客さまが申告された、加入中の保険会社から提示された継続保険料と当社契約保険料の差額であり、当社商品・補償内容が前契約保険会社と異なるケースも含まれます。
自動車保険の補償内容や特約、ロードサービスの内容は保険会社によって異なります。
たとえばチューリッヒの自動車保険の場合、示談交渉をするときの弁護士への報酬や訴訟費用などを補償する弁護士費用等特約の他、ロードサービスには宿泊費用や帰宅費用のサポート、ペットホテルの延長にかかる費用などを補償するサービスもあります。
ライフスタイルの変化に合わせて自分に必要な補償を受けられる保険会社を選ぶことで、より満足度の高い自動車保険を契約できるでしょう。
各保険会社では、時期によって新規契約者向けの割引キャンペーンを行っていることがあります。
チューリッヒでも、保険料割引や豪華なプレゼントが抽選で当たるキャンペーンを実施しています。キャンペーンを活用できれば、保険料の割引や特典を得ることもできるでしょう。
たとえばチューリッヒには、以下のような割引制度があります。
インターネット割引 | 新規の契約で、インターネットから申し込むと割引となる制度 |
---|---|
e証券割引 | インターネットで新規または継続契約手続きを行い、保険証券、異動・解約承認書および領収証が不要の場合に適用する割引制度 |
早期契約割引 | 保険開始日の45日前までに契約申込みをされた場合に割引となる制度 |
新車割引 | チューリッヒが定める「新車」の条件に当てはまる場合に割引となる制度 |
エコカー割引 | チューリッヒが認定する低公害車を対象に保険料が割引となる制度 |
自動ブレーキ割引 | 車が前方の障害物との衝突を避けたり、衝突時の速度を落とすための「自動ブレーキ装置」を装備する車両が割引となる制度 |
自動車保険の乗り換え(切り替え)は、満期日に合わせて乗り換えればデメリットはほぼありません。しかし、満期日を待たずに契約途中で解約(中途更改)する場合は以下のようなデメリットがあるため、解約するタイミングを慎重に検討しましょう。
自動車保険の乗り換えのタイミングによっては、等級の進みが遅くなる可能性があります。
自動車保険は、1年間無事故で満期を迎えると等級がひとつ上がり、保険期間の途中で乗り換えると解約時と同じ等級になるしくみです。そのため、満期日を待たずに保険期間中に乗り換えると、等級の進みが遅くなります。
また、現在の契約期間中に等級ダウン事故を起こしている場合は、乗り換え先の保険契約時に等級が下がります。乗り換え後も1年間は同じ等級のままであるため、等級が低い期間が長くなるでしょう。
等級の進みを遅くしないためには、満期日に合わせて乗り換えることが重要です。
自動車保険を乗り換えると、受け取る解約返戻金が少なくなる可能性があります。
自動車保険は契約途中で解約すると、解約返戻金が返還されます。解約返戻金とは、保険契約を解約した場合に契約者に返還されるお金のことです。単純な日割り計算ではなく、残りの保険期間に応じて各保険会社が設定している「短期料率」に従って計算した金額が返還されるのが一般的です。
満期日に合わせて乗り換えた場合、残りの保険期間がないため、解約返戻金はありません。ただし、年払い(一括払い)で加入している場合は、毎月の保険期間(保険始期日と同じ日付)を1日経過すると返金額が少なくなったり、返金が発生しなかったりする場合があります。
満期日に合わせて乗り換える場合、必要なのは新たな保険の契約手続きのみです。しかし、自動継続特約なしで満期日を待たずに中途解約し乗り換える場合、現在の保険を解約する手続きと並行して新規契約の手続きを行う必要があります。そのため、手続きに手間がかかることがデメリットとして挙げられます。
チューリッヒの場合、解約は電話で受け付けています。契約中の保険会社の解約方法を確認しておきましょう。
自動車保険の乗り換え(切り替え)の際は、解約の連絡をしたり重複期間を考慮したりする必要があります。ここでは、自動車保険の乗り換え(切り替え)の際に注意すべき点を説明します。
自動車保険は満期とともに契約が終了しますが、なかには「自動継続特約」が付帯しているケースがあります。この場合、満期日を迎えると自動的に契約が更新されてしまうため、乗り換える場合は解約の連絡が必須です。
チューリッヒの場合は、保険が満期日を迎えても自動更新になりません。継続希望の連絡や手続きがなければ、満期で契約が終了となります。
乗り換えの際は、自分が加入している保険に「自動継続特約」が付帯しているかを事前に確認しておくと安心です。
自動車保険を乗り換える場合、現在の保険契約の満期日(契約途中の場合は解約日)と、新たに契約する保険の始期日を同日にするのが原則です。満期日(もしくは解約日)と保険始期日が一致していなければ、重複期間や空白期間が発生してしまいます。
重複期間は、現在の保険と新たに契約する保険を二重で契約している期間です。この期間中に事故を起こしたとしても、どちらか一方の保険会社からしか保険金を受け取れないため保険料が無駄になってしまいます。
一方、保険に契約していない期間を空白期間といいます。空白期間が発生した場合、この期間に事故を起こしても補償を受けられません。また、自動車保険に契約していない期間が7日以上になった場合、等級がリセットされてしまいます。
保険料の無駄や補償を受けられない期間を発生させないために、重複期間や空白期間を作らないことが大切です。
自動車保険に契約していない期間が7日以上になった場合、等級はリセットされてしまいます。しかし以下の場合は、一時的に自動車保険に加入しない期間が発生することもあるでしょう。
このような場合は、保険会社に連絡して「中断証明書」を発行してもらいましょう。中断証明書があれば、無保険の期間が7日以上あっても等級を維持できます。
自動車保険を乗り換えて新しい保険に契約するとき、これまでの事故歴を申告する必要があります。「等級を下げたくない」などの理由で事故歴を隠すことは告知義務違反にあたるため、正しく申告しましょう。
告知義務違反をした場合、事故を起こしても保険金が支払われなかったり、契約解除につながったりする可能性があります。事故歴は正しく申告することが大切です。
自動車保険は保険会社によって補償内容や保険料、内容などに違いがあります。乗り換え(切り替え)の際には、補償やサービス内容が充実し、保険料を抑えられる自動車保険を選ぶことが大切です。
ここでは自動車保険の乗り換え先を選ぶ際のポイントを3つ説明します。
自動車保険には、代理店型と通販型(ダイレクト型)の2つのタイプがあり、それぞれ特長が異なります。違いを比較したうえで自分に合ったほうを選ぶことが大切です。
代理店型 | 通販型(ダイレクト型) | |
---|---|---|
加入の方法 | 代理店を通して契約。代理店担当者と対面での手続きが可能。 | ウェブサイトや電話などで保険会社と直接契約。 |
保険料 | 代理店手数料が必要な分、ダイレクト型と比べて高い傾向。 | 代理店手数料が不要な分、代理店型よりも安い傾向。 多くの場合、通常保険料より割引かれる。 |
契約時のフォロー | 保険の専門知識を持つ担当者と直接対話しながら加入するプランを決めることができる。 | 契約者と保険会社が直接やり取りし、契約者の知識や調べた内容で決めるが、ウェブサイトや電話でわからないことを保険会社に聞くことも可能。 |
事故対応 | 24時間365日事故受付を行っている。 |
保険料を抑えながら充実した補償を受けたい方には、ダイレクト型がおすすめです。代理店手数料が不要な分、代理店型よりもリーズナブルな価格が設定されているためです。
自動車保険を乗り換える際は、現在加入している保険会社と他の保険会社の補償内容を比較したうえで乗り換え先を検討しましょう。
保険料は、自動車保険の一括見積りサイトなどを利用して比較することが可能です。保険料のお得さだけでなく、必要な補償、契約者の口コミ、顧客対応や事故対応の満足度評価なども参考にすることも大切です。
自動車保険を乗り換える際は、乗り換え先の保険会社で見積りを取ることも大切です。各保険会社のウェブサイトで見積りを取ることが可能です。
チューリッヒの場合、見積りの際に必要な情報には以下のようなものがあります。
見積りを取る際は、車検証・保険証券・運転免許証を手元に用意して正しく情報を入力しましょう。
現在契約している自動車保険で「自動継続特約」を付帯している場合、自動車保険を乗り換えるにあたって解約の連絡が必要となります。自動車保険の解約は電話で行うため、「解約の連絡をするのが気まずい」と感じる場合があるかもしれません。
乗り換え(切り替え)の連絡をする際は、理由を正直に伝えて、これまでのお礼を述べましょう。過度に心配する必要はありません。
保険会社によっては、自分で継続手続きをしなければ満期日をもって契約終了となるため、「解約の連絡が気まずい」と感じる場合は自動継続特約を付帯せずに満期を迎えたタイミングで解約するのもよいでしょう。
自動車保険の乗り換えをして保険料がより安くなる場合、その分人身傷害保険の保険金額の増額や車両保険の追加など補償の拡充ができないか、検討してみましょう。補償を充実させることで、より安心したカーライフが送れます。
資格:CFP
東証一部上場企業で10年間サラリーマンとして勤めるなか、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
可能です。契約期間中に他社に乗り換える場合は、現在の契約の解約手続きと並行して、解約日同日を保険始期日として他社で新規契約の手続きをする必要があります。
ただし「等級の進みが遅くなる」「解約返戻金が保険料より少ない」といったデメリットがあります。
保険期間中に解約した場合は、解約返戻金が返還されます。解約返戻金は、残りの保険期間に応じて各保険会社が定めた短期料率を適用して計算されるため、保険期間を経過するだけ返金が少なくなる他、返金が発生しない場合もあります。
前の保険を解約せずに新たな保険を契約すると二重契約となります。
二重契約の状態で事故を起こしても保険金は一社からしか受け取れないため、結果的に保険料を払いすぎて損することになります。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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