SUVや本格的なオフロード車が装着することの多いタイヤに、オールテレーンタイヤ、マッドテレーンタイヤ、ハイウェイテレーンタイヤがあります。
オフロードといえば、舗装されていない土や砂利の道路、ぬかるんだ泥の道などをイメージしますが、オフロード車が装着するオールテレーンタイヤは雪道も走行することができるのでしょうか。
また、同じオフロードタイヤであるオールテレーンタイヤ、マッドテレーンタイヤ、ハイウェイテレーンタイヤにはそれぞれどのような特徴があり、どのような人に向いているタイヤなのでしょうか。
本記事では、オールテレーンタイヤの特徴やマッドテレーンタイヤ、ハイウェイテレーンタイヤとの違いについてご説明します。
オールテレーンタイヤのオールは「すべて」、テレーンは「地形」のことを指します。
日本語では、「全地形型タイヤ」とも呼ばれ、どのような地形においても高い走破性を発揮するタイヤです。
オールテレーンタイヤは、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)やクロスカントリー車など、オフロードを走る四輪駆動車向けのタイヤとして多く使用されています。
全地形型タイヤの名の通り、一般的なタイヤに比べると、舗装された道路を安定的に走る性能に加えて、未舗装のダートなど、荒れた路面を走るためのオフロード性能が高められています。
オールテレーンタイヤの表記は、「A/T」または「T/A」です。
オールテレーンタイヤには、排雪効果が高く、雪道でもしっかりと踏み固めることのできるデザインが採用されており、雪道でも走行することが可能です。
しかしながら、オールテレーンタイヤは、浅い雪を想定した作りになっているものが多く、凍結した道路や過酷な積雪環境には適していない場合があるため、雪道の走行時には注意が必要です。
雪深い地域で走行する場合や凍結した路面を走る場合には、スタッドレスタイヤに交換したり、チェーンを装着したりすることをお勧めします。
オールテレーンタイヤは、さまざまなメーカーから発売されています。
主なタイヤメーカーで発売されている、オールテレーンタイヤの特徴を比較してみました。
特徴 | メリット |
---|---|
タイヤの偏った摩耗を抑制して摩耗を均一に進行させる | タイヤの寿命を高める |
高強度素材であるアラミド繊維を採用 | 高荷重のSUVでも安定した走行性を保つ |
インサイドとアウトサイドで非対称のパターンと剛性の高いブロックを採用 | オンロード走行時のレスポンスの良さとオフロード走行時の高いトラクション性能を両立 |
タイヤの特徴が異なるため、メリットもそれぞれ違います。
求めるニーズに合わせて、オールテレーンタイヤを選ぶことができます。
「M/T」で表記されるマッドテレーンタイヤは、オールテレーンタイヤの泥やぬかるみなどのオフロードを走るための性能をより高くしたタイヤです。
マッドテレーンタイヤは、オフロード性能とオンロード性能の両方の性能が必要なものの、オフロードレースに参加する人やキャンプなどのアウトドアレジャーでオフロードを走行する機会が多い人など、オフロード走行を重視する人に向いています。
「H/T」で表記されるハイウェイテレーンタイヤは、オールテレーンタイヤの舗装道路を走行するオンロード性能をより高めたタイヤです。
オフロードを走る性能も保ちつつ、高速道路を走行する際のロードノイズを抑え、長距離の移動や街乗りでも快適で安定した乗り心地を楽しむことができます。
街中での利用が多いものの、ときにはオフロードでの走行を楽しみたい人やいざというときの悪路での走行にも備えておきたい人などに向いているタイヤです。
オールテレーンタイヤは、SUVやオフロード車に装着されることの多いタイヤです。
悪路であるオフロードで、安定した走りを実現するさまざまな機能を持ちながら、舗装されている街中の道路を走る時の快適性も兼ね備えています。
マッドテレーンタイヤは、よりオフロード走行時の性能を高めたタイヤであり、ハイウェイテレーンタイヤは、よりオンロード走行時の性能を高めたタイヤです。
オフロードレースに参加する人や週末ごとにキャンプに出掛けてオフロード走行を楽しむ人、オフロード走行もたまには楽しみたいけれども普段は街中を走ることが多い人など、さまざまなニーズがあります。
それぞれのライフスタイルに合わせて、目的や嗜好に合ったタイヤを選びましょう。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
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※記載の情報は、2020年9月時点の内容です。
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