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テールランプ(尾灯)とは。バルブやLEDの交換・修理など車検時の注意点

夜間や悪天候時の運転では、ヘッドライトスイッチを点灯します。このヘッドライトスイッチと連動しているのがテールランプです。

テールランプ(尾灯)が切れていると追突事故の大きな原因にもなります。

本記事では、車の後方にあるテールランプの役割、車検に通るための保安基準などについてご説明します。

テールランプ(尾灯)とは

テールランプは「尾灯」と呼ばれ、自車が走っていること、その存在を後続車や歩行者に知らせるものです。
道路交通法第52条で、夜間に点灯することが義務付けられています。

そのためテールランプは、多くの車種でヘッドライトのONとOFFに連動しており、ライトスイッチをオンにして、車側灯が点灯すると同時にテールランプも点灯します。

また、テールランプは、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第37条により、後面の2ヵ所に装備することなど、以下の要件が規定されています。

テールランプの保安基準

  • 灯光の色は、赤色であること。
  • 夜間にその後方300mの距離から点灯が確認でき、光源が 5W以上 30W以下で照明部の大きさが 15cm2以上。
  • 照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
  • 尾灯は、灯器が損傷し、またはレンズ面が著しく汚損しているものでないこと。

その他の後方ランプとの違い

テールランプは、夜間や悪天候などの視界が悪いときに、自車の存在を後続車に知らせるためのランプでした。
自動車の後面には、テールランプの他にも灯火がついています。

ブレーキランプ(制動灯)

自動車(最高速度 20km/h 未満の軽自動車を除く)の後面の両側には、ブレーキランプ(制動灯)を備えなければなりません。

ブレーキランプはブレーキをかけたとき、点灯する灯火で、ストップランプや制動灯とも呼ばれます。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示により、

  • 昼間にその後方 100m の距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
  • 光源が 15W 以上 60W 以下で照明部の大きさが 20cm2以上。
  • 灯光の色は赤色であること。

などが定められています。

ブレーキランプは、車両が減速することを伝えるためのもので、昼夜関係なく点灯するという点がテールランプと異なります。
そのため動作時の明るさも異なります。

バックライト(後退灯)

ギアをバック(リバース)に入れたときにのみ点灯する白色の灯火がバックライト「後退灯」です。
バックライトは自車がバックしていることを、他の車や歩行者などに知らせる役割があります。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示により、

  • 昼間にその後方 100m の距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
  • 後退灯の灯光の色は、白色であること。

などが定められています。

テールランプと異なり、灯火の数については定められていません。多くは2つの灯火が備えられていますが、1つの場合もあります。

リアフォグライト

欧州車に多いのですが、ブレーキランプよりも明るい赤色の灯火がつけられている場合があります。
これはリアフォグランプで「後部霧灯」と呼ばれるもので、霧の中や大雨で前方視界が利かないとき、後続車に自車の存在を知らせるために点灯するものです。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示により

  • 後部霧灯の照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
  • 光源は35W以下、照明部の大きさが140cm2以下であること。
  • 後部霧灯の灯光の色は、赤色であること。
  • 後部霧灯は、灯器が損傷しまたはレンズ面が著しく汚損しているものでないこと。
  • 前照灯または前部霧灯が点灯している場合のみ点灯できるようになっていること。

などが要件として求められています。

リアフォグランプは、あくまでも霧や荒天時にその所在を後続車に示すもので、テールランプではありません。
むやみに点灯することのないように気をつけましょう。

テールランプの球切れ、交換・修理するには?

道路運送車両法第47条により、自動車の使用者は自動車の整備・点検をし、保安基準に適合するように維持しなければなりません。

先にご紹介した、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示により、テールランプは「後面の2ヵ所に赤色の灯火」と定められており、片方の球切れであっても保安基準違反にあたります。

日ごろの点検を怠らないようにし、球切れを確認した場合はすぐに交換、修理をするようにしましょう。

テールランプが電球(バルブ)の場合

テールランプには、長らく電球(バルブ)が使われてきました。

電球の場合は「球切れ」により点灯しなくなるので、電球を交換することになります。その際に必要なのは、自車に適合する新品のバルブ(電球)とドライバーまたはボックスレンチです。

バルブは、取扱説明書を参考にして、適合するバルブをカー用品店などで購入します。
自動車用電球メーカーのウェブサイトで、車種別電球適合表を確認することも可能です。

  • 実際の作業に当たっては、まず自動車のエンジンを止めます。
    点灯時、消灯直後の交換は電球が高温になっていることがあるので、冷めてから行いましょう。
  • 車体のトランクなど内側から、ブレーキランプが収納されているカバーを開けます。(カバーははめ込みタイプ、ネジ止めなど車によって異なります。)
  • ソケットをひねって取り出しバルブを引き抜き、交換します。

ソケットは、車によって取り付け方法が異なります。
初めて外すときには、写真を撮っておくなどして、どのように取り付けられたかを覚えておきましょう。

  • 交換方法は一般的な例です。車により使用されているバルブ、交換方法が異なりますので、詳細は車の取扱説明書をご確認ください。

テールランプがLEDの場合

LEDの高輝度化が進んだため、自動車にLED照明が使われることが多くなりました。そのため夜間の視認性が重視されるランプ類にも適用されています。

テールランプ・ブレーキランプに多灯式のLEDを使用している場合は、電球よりも長寿命で切れにくいといわれています。しかし、LEDは劣化で徐々に照度が落ち、車検基準を下回ることがあります。

またLEDの場合、複数のLEDライトの組み合わせでテールライト1灯になっています。LEDライト1粒が切れていても車検の保安基準に適合せず、車検が通りませんので、注意が必要です。

また、点灯回路が振動で破損するなどして、点灯しなくなる場合もあります。
これらはいずれもユニットごとの取り替えとなりますので、ディーラーや修理工場に依頼するのがよいでしょう。

テールランプが切れたまま走行、違反点数・反則金は?

自動車を運転している誰にでもおこりやすいのが、テールランプなどの電球切れなどによる整備不良です。

警察官に指摘されてはじめて知ったというようなこともあります。特にテールランプは車の後方にあるため、球切れしているのに気づきにくいでしょう。

テールランプの球切れは「整備不良 尾灯等違反」にあたります。

テールランプの整備不良
反則金 交通違反点数
大型車 9,000円 1点
普通車 7,000円
二輪車 6,000円
小型特殊 5,000円
原付 5,000円
出典:警視庁 交通違反の点数一覧表反則行為の種別及び反則金一覧表

そのまま道路を走ると、整備不良(尾灯等)の交通違反(違反点数1点、反則金は普通車の場合7,000円)となりますので、気がついたらただちに修理が必要です。

まとめ

後方のライトは運転者から見づらいため、電球が切れていることに気づかず運転している車を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。

テールライト(尾灯)などの灯火類は後方車両に自車の存在を知らせ、事故を防ぐために重要な役割を果たしています。

テールライトなどの灯火類は、日ごろから意識して点検することが大切です。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

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