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登坂車線の意味・使い方や読み方

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山道や高速道路を走行していると「登坂車線」という標識を見かけることがあります。登坂車線は都市部でしか運転しないドライバーにはなじみの薄い車線ですが、大型トラックなどがよく利用し、渋滞やトラブルなどを回避するためのとても重要な役割を持つ車線です。ここでは登坂車線の意味、登坂車線の注意点などについて詳しく解説します。

登坂車線とは?

登坂車線とは、トラックなど重量が重く、急勾配の道路でスピードが上がらない車のために設置された車線のことです。山間部や起伏の激しい高速道路などに設置されています。

「登坂車線」の読み方

まずは最も基本的なことから、「登坂車線」の読み方を説明します。

登坂車線は
「とうはんしゃせん」または「とはんしゃせん」
と読みます。

“のぼりざかしゃせん”や“とざかしゃせん”などと間違えがちですが、正しい読み方を覚えておいてください。

登坂車線はどんな車線か?

登坂車線とは山道などの急な坂道で、スピードが上がらず最低速度を守って走行することができない車が通行する車線のことです。

道路交通法では登坂車線のことを下記のように規定しています。

登坂車線 上り勾配の道路において速度の著しく低下する車両を他の車両から分離して通行させることを目的とする車線をいう。

道路構造令第2条7号(用語の定義)

たとえば荷物をたくさん積んだトラックや重量の重い車などは、急な登り坂ではスピードが上がらない場合があります。山道などは片側一車線の場合が多いですが、前の車がどんなに遅くとも追い越しができないので、渋滞になったり追突事故や煽り運転などの原因になったりします。
そこで、スピードが上がらないトラックが登坂車線で走行すると、周りの車に迷惑をかけず、自分自身も落ち着いて安心して走行することができます。
登坂車線はこうした目的で設置されているのです。

登坂車線の見分け方

登坂車線は登り坂などの入口の最も左側に設けられています。車線は、白くて太く短い破線で示されているのが一般的です(場所により通常の車線境界線と同じ場合もあります)。

また登坂車線の入口には登坂車線の標識が設置されています。登坂車線を知らせる標識は一般道路は青色、高速道路は緑色となっています。

どのような道路に設置されているのか?

では登坂車線はどのような道路に設置されているのでしょうか。
道路構造令第21条には下記のように記述されています。

第二十一条  普通道路の縦断勾配が五パーセント(高速自動車国道及び高速自動車国道以外の普通道路で設計速度が一時間につき百キロメートル以上であるものにあっては、三パーセント)を超える車道には、必要に応じ、登坂車線を設けるものとする。
2  登坂車線の幅員は、三メートルとするものとする。

道路構造令第21条

つまり、登坂車線は山道やアップダウンの激しい高速道路などに設置されているのです。 ただし、「必要に応じて設ける」とあるように、すべての山道とアップダウンのある高速道路や普通道路に設けられているわけではありません。同じ条件の山道でも交通量が少ないと登坂車線が設置されていないケースもあります。

登坂車線のルールや注意点!

では登坂車線にはどのようなルールがあるのでしょうか。
ここからは登坂車線に関するルールや注意点に関して説明します。

トラックや大型車しか走行できない?

登坂車線は主に坂道でスピードの上がらないトラックや大型車が使用しています。では登坂車線はトラックや大型車の専用道路で、ほかの車は使用してはいけないのでしょうか。

答えは「NO」です。
登坂車線はどのような車種の車でも走行することができます。

登坂車線は渋滞などを防止することを目的に、坂道でスピードが上がらない車が走行するために設置しています。一般乗用車や軽自動車などでも荷物を多く積んでいたり、パワーが弱かったりする場合は、登坂車線を走行することができますし、また登坂車線を走行した方が安全といえるでしょう。特に坂道で最低速度50q/hを守れないようでしたら、高速道路では必ず登坂車線を利用するようにしましょう。

速度制限はある?

登坂車線は「一般道」として扱われています。
たとえ高速道路でも登坂車線内は一般道ですので最高速度制限は60q/hです。(高速道路の最高速度制限は100km/h)
また一般道に設置された登坂車線は、そこで適用された制限速度と同じになり、高速道路でも場所によっては制限速度が変わることがあるので、必ず標識などで制限速度を確認するようにしましょう。

登坂車線で追い越しは可能?

では登坂車線を利用しての追い越しは可能なのでしょうか。

答えは「NO」です。

車の追い抜きは右側の追い越し車線から行わなくてはいけません。追い越しの方法として、道路交通法第28条には、「車両は、他の車両を追い越そうとするときは、その追い越されようとする車両(以下この節において「前車」という。)の右側を通行しなければならない」と規定されています。
道路交通法第28条

登坂車線は最も左側に設置される車線なので、登坂車線を利用しての追い越しは道路交通法第28条違反になり罰則に問われます。

追い越し違反の罰則(道路交通法施行令第45条より)

  • 違反点数:2点
  • 反則金:大型車12,000円、普通車9,000円、二輪車7,000円、小型特殊車6,000円、原付車6,000円

また高速道路においては登坂車線の最高速度制限が60q/hなので、高速道路の通常の最高制限速度である80q/hから100q/hで走行している他車を追い越しすることは不可能です。もし追い越し行為が行われた場合は危険かつ最高速度違反に問われることもあります。

ただし登坂車線を走行している車が他の走行車線の車を追い抜くこと自体は問題ありません。(ただし最高速度制限60q/hは厳守する必要があり、他の走行車線を走る車が相当に時速を落としている場合に想定されるケースです。)

いずれにせよ登坂車線は追い越しには決して利用してはいけません。

登坂車線は駐車しても可能?

ときに登坂車線でトラックなどが駐停車しているのを見かけることがありますが、登坂車線で車を駐停車し、休憩などに利用することは可能なのでしょうか。

答えは「NO」です。

登坂車線は一般道ですので車が走行する場所であり、駐停車し休憩する場所ではありません。他の走行道路と全く同じ扱いになります。よって登坂車線で駐停車し休憩などをしていると道路交通法違反に問われます。

もし車の故障やドライバーの体調不良などやむを得ない事情で登坂車線に車を停める場合は、車を極力左側に停車したうえで、

  • ハザードランプを点滅
  • 三角表示板や停止表示灯を設置

するなどして後続車に停車していることを伝え、安全を確保するようにしましょう。

登坂車線のルールを知り正しく利用しましょう

登坂車線は、トラックなどの重量が重い車が、山道など急勾配の道路でスピードが出ない場合を想定して設置された車線です。山間部やアップダウンの激しい高速道路でよく見かけますが、トラックだけでなく一般の乗用車も利用することができるので、ルールをしっかりと確認し、坂道でスピードが上がらないようなら利用しましょう。
登坂車線は安全安心のドライブを促す、大切な車線としてルールを覚えておきましょう。

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