更新日:2024年2月26日
公開日:2020年5月15日
ガソリンスタンドの洗車サービスには大きく分けると「機械洗車」と「手洗い洗車」の2種類があり、所要時間や料金が異なります。
洗車機を使用する場合は料金が安く、短時間で終わるので手軽に利用できます。一方、スタッフが洗ってくれる手洗い洗車は洗車機に比べてキズがつきにくく、車種や汚れ具合に合わせて細かく対応できるのが特長です。
機械洗車と手洗い洗車それぞれのメリット・デメリット、洗車する前に知っておきたい注意点などをご説明します。状況に応じて使い分け、効率よく車をきれいにしていきましょう。
ガソリンスタンドの機械洗車と手洗い洗車の大きな違いは「料金」と「所要時間」です。店舗によっても変わりますが、おおよその目安をご紹介します。
項目 | 洗車機 | 手洗い |
---|---|---|
所要時間 | 約1分45秒〜 | 約13分〜 |
料金 | 約300円〜 | 約2,700円〜 |
※2024年2月現在
※実際のガソリンスタンド料金を例に算出しています
「洗車機は短時間で安く利用できる」「手洗いは洗車機に比べて時間と料金がかかる」ということがわかります。ただし、店舗の混雑具合や洗車機の種類、洗車コースによっても異なる場合があります。
「洗車機」を利用する場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。
洗車機は値段が安く、短時間で洗車が済むので、ドライブの前や給油後などに利用しやすい点が特長です。自分で操作するタイプの「セルフ洗車機」であれば、ガソリンスタンドのスタッフの対応を待つことなく気軽に利用できるケースもよくあります。
一般的な洗車機は高速で回転するブラシの中に車を通すため、手洗い洗車に比べて車にキズがつきやすい傾向があります。しかし、近年ではキズがつきにくいブラシを使用した洗車機や、ブラシを使わずに高圧洗浄で汚れを落とす「ノンブラシ洗車機」なども増えており、洗車機の利用によるキズのトラブルは減少しているようです。
洗車機は汚れの種類によって洗い方を細かく変更することが難しく、時間が経って固まった汚れなどは充分に落とせない可能性があります。また、洗車機によっては、サイズが大きい車や輸入車、ルーフキャリアがついているものや背面タイヤを背負っているものなど洗車に対応していない場合もあります。対応していない車を誤って洗車するとキズや破損のリスクがあるため、注意が必要です。
「手洗い洗車サービス」を利用する場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。
手洗い洗車は、洗車機に比べて車にキズがつきにくい傾向があります。機械では難しい細かい力加減も調整でき、柔らかいモップで丁寧かつソフトに洗い上げます。ただし、店舗やスタッフによって仕上がりに差が出てくるので「決してキズがつかない」とは限りません。
手洗い洗車はプロのスタッフが車を隅々まで見ながら洗車してくれるケースが多いです。人の目で見ることで細かい汚れを発見しやすく、車種や汚れ具合に適したブラシやスポンジで洗車できます。
大型車両や特殊車両、輸入車などの、洗車機での洗車が難しい車種も、ほとんどの場合で対応可能です。
手洗い洗車は人の手で丁寧に洗うため、洗車機に比べて時間がかかります。対応できるスタッフが空いていないときは、待ち時間もかかるので、時間に余裕を持っておく必要があります。
「機械洗車」と「手洗い洗車」のどちらがおすすめかは重視するポイントによって変わります。以下の表を参考に、状況に応じて使い分けていきましょう。
機械洗車がおすすめの方 | 手洗い洗車がおすすめの方 |
---|---|
短時間で済ませたい | 時間に余裕がある |
できるだけお金をかけたくない | 安さより丁寧さを重視したい |
多少のキズや洗い残しは気にならない | 輸入車や大型車などを洗車したい |
間違った洗車は車のコーティングや塗装を劣化させる原因にもなります。洗車をする前には、以下3点に注意しましょう。
それぞれ詳しくご説明します。
炎天下ではボディが高温になり、水分の蒸発が早くなります。ボディ全体の拭き上げが終わる前に水分が蒸発すると水垢が残る可能性があるので注意しましょう。
風の強い日は車に砂や埃が付着しやすいため、そのまま擦ると車のボディにキズがつく恐れがあります。夕方は暗くなると汚れを見つけにくいので、「風のない曇りの日の朝」が洗車に適しています。
カーコーティングをしている車が洗車機を使うと、ブラシの摩擦などによってコーティング被膜に小さなキズが入る場合があります。コーティングの上からワックスをかけると、コーティングの劣化や光沢が失われる可能性もあります。
コーティングしている車を洗車する場合は「手洗い洗車」がおすすめです。もし、洗車機を使用する場合は「ワックスを使わない洗車コース」を選びましょう。
鳥のフンは「強い酸性」で、放置すると塗装に侵食し、シミや塗装の剥離を誘発する恐れがあります。虫の死骸からは「タンパク質」や「アミノ酸」が発生し、乾燥したり日に焼けたりすると変色やシミの原因になります。
無理に擦ると車にキズがつく恐れもあるので、洗車前に水を含ませたクロスや市販の虫取りクリーナーなどで優しく拭き取りましょう。
ガソリンスタンド以外に洗車ができる場所としては、以下があげられます。
それぞれの特長や気をつけるポイントをご説明します。
洗車道具と水道設備、洗車できるスペースがあれば、自宅でも洗車が可能です。ただし、洗車による排水が隣の家に流れてしまう場合などで、近隣住民とトラブルになるケースもあるため注意が必要です。
自宅に洗車できるスペースが備わっていない場合は、コイン洗車場を利用する方法もあります。コイン洗車場は、高圧洗浄機や掃除機など、洗車に便利な機械を使える洗車スポットです。洗車に必要な道具を用意すればセルフで利用できるので「自分で車をきれいにしたい」という方におすすめです。
カー用品店でも洗車サービスを実施している場合があります。会員割引などを設けている店舗もあるので、会員になっているカー用品店の洗車サービスを調べてみるのもよいでしょう。店舗によっては、コーティングやルームクリーニング、車内消臭といったオプションも用意されています。
車を購入したディーラーや販売店で洗車してもらうことも可能です。通常は洗車料金がかかりますが、なかには「購入後一定期間内」や「定期点検時」に無料洗車サービスをしているケースもあります。ただし、店舗によって洗車方法が異なるので、事前に「洗車機」か「手洗い洗車」かどうかを確認しておいたほうがよいでしょう。
洗車・コーティング専門店には「洗車専門の店舗」や「カーコーティングと洗車をセットで行う店舗」があります。車種やコーティングの種類に適したシャンプーや施工が可能な場合もあるので「コーティングの効果を保ちながら車をきれいにしたい」などの希望がある方にもおすすめです。
ガソリンスタンドの「洗車機」と「手洗い洗車」は、それぞれに適した場面や利用方法があります。メリット・デメリットを把握し、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
洗車機と手洗い洗車のどちらがよいか迷ったときは「何を重視するか」を考えて、洗車方法を選んでみてください。
それぞれの特長と注意点を押さえて、効率よく車をきれいにしていきましょう。
洗車は愛車を手入れする「はじめの一歩」。洗車して愛車がキレイになるとボディやガラスについた小さなキズに気付くこともあります。愛車を定期的に洗車して気持ちいいドライブを楽しんでください。
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求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500だが最近2台持ちを考えていて、国産輸入車問わず中古車をいろいろ物色中。
手洗い洗車に比べて細かいキズがつきやすい傾向にあります。しかし、近年は洗車機のブラシ性能が向上しているため、以前よりもキズがつきにくくなっています。
時間と料金、キズに対する考え方で異なります。「時間とお金をかけたくない」「細かいキズや洗い残しが気にならない」という方は洗車機がおすすめです。時間とお金をかけて丁寧に洗車したい場合は、手洗い洗車を検討してみましょう。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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