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圏央道とは。料金やサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)。4車線化の開通工事・予定

圏央道は、首都圏をつなぐ環状高速道路の1つで、現在も工事が進められている道路です。

本記事では、圏央道がつなぐ拠点都市や圏央道の概要、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、インターチェンジの数、ETC2.0割引の詳細や今後の4車線化の開通工事・予定などについてもご説明します。

圏央道とは(2020年5月執筆現在)

圏央道の沿革と概要

圏央道は、正式名称を「首都圏中央連絡自動車道」といい、都心から約40〜60kmの地域を環状に連絡する高速道路です。

圏央道には、拠点都市間の連絡を強化するとともに、都心部の通過交通をバイパスさせ、都心部に集中する交通を分散させる役割があります。

総延長は約300kmで、2020年5月現在までに270kmが開通済みとなっています。

圏央道は、1963年に首都圏基本問題懇談会中間報告書にて「都市間高速道路整備構想」が発表され、首都圏の道路交通の骨格として計画されたのが始まりです。

その後、何度か基本計画の見直しが行われ、1987年の第四次全国総合開発計画において名称が首都圏中央連絡自動車道に改称され、現在とほぼ同じ計画へと変更されました。

1996年3月に青梅インターチェンジから鶴ヶ島ジャンクションまでが開通したのを皮切りに、現在まで工事が進められています。

圏央道の地図、ルートの確認方法

圏央道は、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県の1都4県の主要都市を結んでいます。

連絡する主な拠点都市は、横浜市、藤沢市、海老名市、相模原市、八王子市、青梅市、鶴ヶ島市、川越市、久喜市、つくば市、成田市、東金市、市原市、木更津市などです。

また、以下のように、都心から放射状に延びる主要な高速道路とのネットワークを形成しています。

  • 海老名南ジャンクションにおいて新東名高速と接続
  • 海老名ジャンクションにおいて東名高速と接続
  • 八王子ジャンクションにおいて中央道と接続
  • 鶴ヶ島ジャンクションにおいて関越道と接続
  • 久喜白岡ジャンクションにおいて東北道と接続
  • つくばジャンクションにおいて常磐道と接続
  • 大栄ジャンクションにおいて東関東自動車道と接続

など。

圏央道の全体マップは、国土交通省関東地方整備局の圏央道(首都圏中央連絡自動車道)で確認することができます。

インターの数と種類

圏央道のインターチェンジは、寒川南インターチェンジから木更津東インターチェンジまで、41ヵ所が開通しています。

そのうち、大網白里インターチェンジ、茂原長柄インターチェンジの2ヵ所はETC車載器を搭載した車が利用できるスマートインターチェンジとなっています。

圏央道、SAはなくPAが5つ

圏央道にはSAはなく、2020年5月現在以下のPAが5つ設置されています。

  • 埼玉県狭山市の狭山PA(内回り・外回り)
  • 埼玉県久喜市の菖蒲PA(内回り・外回り)
  • 茨城県稲敷市の江戸崎PA(内回り・外回り)
  • 千葉県市原市の高滝湖PA(内回り・外回り)
  • 神奈川県厚木市の厚木PA(内回り・外回り)

さらに江戸崎PA(茨城県稲敷市)と菖蒲PA(埼玉県久喜市)の区間は約76km休憩施設がなく不便であったため、中間地点の坂東市に6つ目となる「坂東PA」が建設予定です。

ETC2.0と圏央道の割引

ETC2.0とは、料金の収受システムであったETCが進化したもので、高速道路と車が情報を連携し、渋滞情報や迂回ルートの提案などを知らせる情報サービスシステムのことです。

全国の高速道路に設置された通信アンテナ「ITSスポット」とETC2.0対応の車載器とETC2.0対応のカーナビ、もしくはスマートフォンが双方向通信を行うしくみとなっています。

圏央道では、ETC2.0車載器を搭載した車を対象とした割引制度があります。圏央道の通行料金は、大都市近郊区間の料金水準が適応されていますが、ETC2.0割引では、高速自動車国道の普通区間の料金水準に割引されます。

たとえば、つくば中央インターチェンジから神崎インターチェンジまでの普通車の料金を比較すると、通常料金は1,260円ですがETC2.0車の場合は1,080円となります(料金は2020年5月現在のものです)。

圏央道の開通状況、4車線化について(2024年1月現在)

未開通区間について

千葉県の大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジまでの延長約18.5kmの区間は、現在事業中で2026年度に開通見込みとなっています。

4車線化について

圏央道の久喜白岡ジャンクションから大栄ジャンクションまでの延長約92.2kmの区間については、現在は2車線となっていますが、2018年の財政投融資を活用して4車線化の整備事業が進められています。

4車線化によって、渋滞が緩和して交通の円滑化が促進されること、通行止めによる交通機能の停止の解消などの効果が期待されています。

料金、工事区間、開通情報の調べ方

圏央道の料金はNEXCOのサイトで確認できる

NEXCO東日本のウェブサイト「ドラぷら」やNEXCO中日本のウェブサイト「ドライブコンパス」では、出発と到着のインターチェンジや通行予定の日時を指定して検索すると、料金を調べることができます。

また、工事区間についても工事規制情報のページが用意されており、工事規制がある場合はマップ上で確認することができます。

道路名やインターチェンジ名などを指定して、一覧を表示することも可能です。

開通情報については、国土交通省関東地方整備局のウェブサイト「首都圏3環状道路」NEXCO東日本のコーポレートサイトに、開通予定区間を知らせるページがあり、そこで圏央道の開通予定区間や現在の状況を確認することができます。

まとめ

圏央道は、都心から約40〜60kmの圏域を結ぶ環状の高速道路です。総延長は約300kmにおよび、2020年5月現在までに270kmが開通しています。

未開通の区間に関しても工事が進められています。

また現在2車線で運用中の区間についても4車線化工事が進められており、2024年度までに4車線化が完了する見込みとなっています。

進化しつづけている圏央道、料金や工事区間、開通情報などの最新情報をNEXCOのウェブサイトで確認してからおでかけください。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※記載の情報は、2020年6月時点の内容です。

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