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事故を防ぐ危険予測。危険予測ディスカッションとは。教習所の安全確認手順

道路を走っていると、いろいろな危険な場面に遭遇します。

前の車が急にブレーキをかけたり、駐車している車の影から急に歩行者が飛び出したりすることもあります。

交通状況に的確に対応するためには、周りの状況に常に気を配って、起こりうる危険を前もって予測することが大切です。

本記事では、危険予測の重要性、ディスカッションによる危険予測の練習、教習所での安全確認手順など、より危険の少ない運転行動についてご説明します。

危険予測とは

危険予測の重要性

運転行動は、「認知」「判断」「操作」の3要素で行われ、このどこかで運転者がミスを犯すと交通事故に発展する恐れがあります。

交通事故総合分析センターの「人はどんなミスをして交通事故を起こすのか」によれば、交通事故は運転技術の未熟さというよりもむしろ、「認知」「判断・予測」ミスが複合して発生していることがわかります。

認知225件 操作63件 判断・予測195件 認知のみ79件 操作のみ8件 判断・予測のみ43件 認知と操作16件 操作と判断・予測22件 認知と判断・予測113件 認知と操作と判断・予測17件 出典:(財)交通事故総合分析センターイタルダインフォメーション 「人はどんなミスをして交通事故を起こすのか」

そして同資料では、認知ミス、判断ミス、予測ミスの要因の多くが自分にとって都合の良い思い込みであることも示されています。

運転中は、次々と変化する状況を瞬時にキャッチし、どこに危険があるのかをすばやく認知し、認知した結果に対してどのような行動をとるべきかを判断・予測することが大切です。

教習所で行われる危険予測ディスカッション

「危険予測ディスカッション」とは、教習所の第2段階で行われる学科教習で、技能教習「危険を予測した運転」とセットで行われます。

技能教習は、複数の教習生で受講します。
設定された路上コースを交替で運転し、運転をしない教習生は後部座席に座り他の人の運転を観察します。

そしてその技能教習での体験をもとに、自分と他の教習生の運転がどう違うのかを話し合うのが「危険運転ディスカッション」という学科教習です。

「自分だったらこの場面ではこのように運転する」など考え方や行動の違いを比較によって学習します。
また、教習指導員のアドバイスをうけながら、より危険性の少ない運転行動を学びます。

危険に対する感覚は人それぞれ異なりますので、人の意見や教習指導員のアドバイスを聞きながら率直に話し合うことが大切です。

危険予測の方法、危険を避けるための運転

危険は実際に起こる前に察知しなくてはなりません。

では実際の危険予測の具体的な方法についてご説明します。
危険予測の基本は、「探す」と「動きを予想する」ことです。

教習所での安全確認の手順も思い出して、目と耳を使って探す

まっすぐ走っているだけでも、「駐車車両の影から歩行者が飛び出してきて衝突」という事故が起きる可能性があります。

危険を回避するには、まず周囲をよく見て、危険につながりそうな状況がないかを探しだします。

例)

  • 道路脇の車庫のような場所からライトが光っているのが見える

このときあわせて思い出してほしいのが教習所で何度も指導を受けた安全確認の手順です。

運転者は前方だけでなく、後方や側の安全確認をすることが大切です。進路変更、右左折、転回、バックをするときには、あらかじめルームミラーなどで安全を確認するとともに、ミラーで見えない死角になる部分は、直接目を向けて、目視します。

安全確認の手順

  • ルームミラー目視
  • サイドミラー目視
  • 死角部分を目視

また、窓を少し開けておくことで、エンジン音などから周囲の車の存在に気づくことができます。目だけでなく耳も使って危険を察知しましょう。

動きを予想する

自分の車の周りにいる人や他の交通が、どのような動きをするのか予想します。
その際、相手の状況や年齢も考慮することが大切です。

例)

  • 子どもがふざけているので、道路に飛び出すかもしれない
  • 高齢者が道路の様子をうかがっているので、横断歩道はないが渡ってくるかもしれない

つづいて交差点などで予測される危険と、危険を避けるための運転について見てみましょう。

予測される危険 危険を避けるための運転
交差点を右折するとき
  • 対向車の影からバイクなどが直進してくるかもしれない
  • 信号の変わり目に歩行者や自転車が急に走って横断してくるかもしれない
  • 見えないところの確認をせず、見込みで発進しない
  • 歩行者や自転車が横断しようとしているかどうかを常に確認し、いつでも停止できる速度で右折する
交差点を左折するとき
  • 歩行者が急に横断してくるかもしれない
  • 左後方のバイクが直進してくるかもしれない
  • いつでも停止できる速度に落とし、歩行者の動きに注意しながら左折する
  • あらかじめ左に寄って、バイクなどが入れないようにする
対向車線が渋滞しているとき
  • 渋滞の列を抜けようと、車が急にUターンや右折をする
  • 速度を控えて、対向車線の渋滞中の車の間の状況を読み取りながら通行する
横断歩道の手前に駐車車両があるとき
  • 駐車車両の影から歩行者が横断してくるかもしれない
  • 駐車中の車の横を通過して前にでるときに、横断歩道の前で必ず停止してから進む

警視庁のウェブサイトでは、事故事例に基づいた画面でどのような危険が予測されるかの観察力と危険予測能力を高める危険予測トレーニングを公開しています。

場面に応じた危険を予測できるか、チャレンジしてみてはいかがでしょう。

危険を予測してより危険の少ない運転行動につなげましょう

危険を予測することができたとしても、その危険に対する行動が遅かったり、不適切であったりすれば危険を回避することはできません。

たとえば駐車車両の影から歩行者が飛び出してくるかもしれないと予測していたとしても、

  • 十分に速度を落として、できるだけ駐車車両から離れて通過する
  • 最低限、駐車車両をかわしてそのままの速度で通過する

上記2つそれぞれの場合では、危険回避の結果が異なる可能性があることはおわかりでしょう。

ポイントは以下の2つ

① 危険を回避できる速度

危険を予測したら、その地点の手前で停まることができる速度に落としておく

② 安全な間隔をとる

予測できる危険からできるだけ間隔をとれるよう、速度と方向を調節する。

危険を予測したら、このようにより危険の少ない行動をとることが大切です。

そして、安易な思い込みを避け、「もしかしたら〇〇かもしれない」と危険な状況になることを想定して運転することを心がけましょう。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※記載の情報は、2020年5月時点の内容です。

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