タイヤのバーストは、走行時に起きやすいタイヤトラブルです。
走行中にタイヤがバーストしてしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか。
本記事では、タイヤのバーストについて、原因やひび割れなどバースト寸前の前兆、バーストしたらどうするのか対処法などご説明します。
※2021年10月執筆現在
タイヤのバーストとは、具体的にどのような現象のことを指すのでしょうか。
バーストとは、タイヤの骨格を形成するカーカス部が破裂してしまう状態のことです。
タイヤが破裂してしまうため損傷が大きく、タイヤとして機能させることができません。
高速道路を走行中に起きることが多い傾向にあり、重大な事故にも繋がりかねない危険な状態となります。
一方、タイヤのパンクは、中の空気が外に漏れてしまう状態のことです。
パンクの原因は、タイヤに穴や傷がついてしまうことです。
つまり、パンクとはタイヤの空気が抜けることで、バーストはタイヤが破裂することとなります。
バーストしたとき、タイヤや車の状態はどのようになるのでしょうか。
タイヤがバーストしたときは、タイヤが一気に破裂するために側面のゴムが粉々に破れ、周辺に飛び散ります。
また、タイヤの骨格となるワイヤーやコードもちぎれた状態となります。
タイヤのバースト時は、ハンドルが取られ、異常な振動を感じるようになります。
慌てて急ブレーキを踏んだり、ハンドルを急に切ったりすると非常に危険な状態です。
車体を制御しにくくなるため、死亡事故にも繋がる危険性があります。
バーストはどのような原因で発生するのでしょうか。
バーストは、走行中にタイヤが熱くなりすぎて強度が低下することや外部からの激しい衝撃などによって発生します。
バーストの発生原因として考えられる3つの理由をご紹介します。
路肩の縁石など、障害物にタイヤがぶつかったときにタイヤに過度な衝撃が伝わり、タイヤがバーストすることがあります。
すぐにバーストしない場合であっても、内部が損傷しているとサイドウォールの一部がこぶのように膨らみます。
この状態で走行し続けると、最終的にバーストに繋がるため非常に危険です。
タイヤの空気圧が低下した状態は、タイヤがたわみやすくなります。
その状態で高速道路を走り続けると、タイヤのたわみによって変形が大きくなり、タイヤが異常発熱を起こします。
発熱によりタイヤの内部構造が損傷すると、バーストの危険性が高まります。
荷物を多く積めば積むほど、タイヤには強い圧力がかかります。
その結果、タイヤが大きくたわんでタイヤが発熱しやすくなり、バーストの原因となります。
また、劣化したタイヤもバーストの原因となります。
タイヤは年月とともにゴムの弾力性が低下していきます。
弾力性が低下するとタイヤに亀裂が入りやすくなり、タイヤがバーストしやすくなります。
バーストが起きるときには、前兆が表れることがあります。
次のような前兆が表れた場合には、バーストに繋がる可能性もあるため注意が必要です。
スタンディングウェーブ現象とは、横から見たときにタイヤが波打ったようなウェーブ状に変形してしまう現象のことです。
タイヤの空気圧が低下した状態で高速道路を走行している際に起きやすくなります。
スタンディングウェーブ現象が起きると、タイヤが発熱しやすくなり、バーストの原因となります。
スタンディングウェーブ現象は、ドライバー自身は運転中にタイヤの状態を確認できないため、気が付きにくい傾向にあります。
しかし、前兆として走行中にハンドルが重たくなったり、車体がぶれやすくなったりすることがありますので、このような症状を感じた場合には注意が必要です。
タイヤのひび割れも、バーストに繋がる危険性があります。
ひび割れは、タイヤの溝のすり減りと同じく、タイヤの劣化のサインです。
ひび割れは修復することができないため、ひび割れが繋がり、長くなっている場合にはタイヤの交換が必要となります。
タイヤのバーストは、日常的な点検や定期的な安全点検で防ぐことができるトラブルです。
バーストを予防するために必要なことやタイヤの状態のチェック方法をご紹介します。
タイヤのひび割れや劣化は、バーストの原因となります。
タイヤのひび割れや劣化には紫外線や温度、湿度などが関係します。
そのため、車を駐車する場所は直射日光が当たりやすい場所を避け、日陰や屋内のガレージなどに停めるかボディカバーなどでタイヤを覆うとよいでしょう。
また、空気圧を適正に保つことも、タイヤの劣化を防ぐためには大切なことです。
タイヤの状態を確認することで、バーストは事前に防ぐことができます。
空気圧のチェックは、バースト予防のために欠かすことができません。
月に1回は必ず空気圧を点検し、空気圧を適正な値に維持するようにしましょう。
車種ごとの指定空気圧は、車の取扱説明書や運転席側のドア付近などに記載されています。
長く連なったひび割れが生じているタイヤなどは、早めのタイヤ交換が必要です。
また、縁石にタイヤを当ててしまったときなど、タイヤに強い衝撃を与えてしまった場合はタイヤ内部の補強部材がダメージを受けている可能性があります。
タイヤの一部がこぶのように膨らんでいる状態はバースト寸前の状態のため、早急にタイヤ交換を行いましょう。
万が一、走行中にタイヤがバーストしてしまった場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。
バーストしたときは、ハンドルをしっかり持って減速しながら、路肩などの安全な場所に停止するようにします。
スペアタイヤに交換する場合は、三角停止表示板を掲示してタイヤの交換を行います。
スペアタイヤを装着した後は専門店などに持ち込み、修理や交換を依頼しましょう。
スペアタイヤがない場合は、ロードサービスに連絡をし、安全な場所で到着を待ちましょう。
タイヤのバーストとは、タイヤの内部が損傷し、タイヤが破裂する状態のことを指します。
バーストは、外部からの激しい衝撃や空気圧の低下、タイヤの劣化が原因となって発生します。
万が一、バーストしてしまった際には減速して安全な場所に停車し、ロードサービスに連絡するか、スペアタイヤに交換をしましょう。
バーストは、適切な点検を行うことで防止できるトラブルでもあります。
日頃から空気圧を適正な状態に維持し、タイヤにひびや亀裂が入ってないか確認するようにしましょう。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2021年10月時点の内容です。
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