更新日:2023年3月23日
公開日:2020年11月22日
車での走行中、タイヤの異変を感じることがあります。
なかでも多いのが、タイヤのパンクです。
特に遠出したときには非常に困るため、基本的なパンクの対処法を知っておきましょう。
ここではタイヤがパンクしたときなどに行う、タイヤ交換の方法をご説明します。
車がパンクした場合、以下の2つの対処法があります。
最近は、「パンク修理キット」が搭載されている車が増えています。
スペアタイヤは搭載せず、一時的にパンクの穴をふさいで修理拠点までの走行を可能にしています。
パンク修理キットには、以下のツールが入っています。
*ただし、メーカーや車種により、搭載されているキットの内容が異なる場合があります。
パンク修理キット |
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車によって搭載位置は違いますが、トランクの底や後部荷室やフロアの下に、スペアタイヤと、交換用の工具がセットされています。
その場合、自動車に搭載されている工具は以下です。
車に搭載されている工具 |
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その他に以下を準備しておくと、作業がしやすいです。
タイヤ交換の際に、車に常備しておくと便利なもの |
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パンク修理キット、スペアタイヤいずれが搭載されていても、いざタイヤ交換となったときにあわてないようにしておきましょう。
取扱説明書を見ながら、事前に確認しておくことが大切です。
ここではスペアタイヤを搭載している場合、どのような手順で交換すべるのかをご説明します。
タイヤ交換を行う際に必要なこと、それは安全の確保です。
道路上でのタイヤ交換は、非常に危険です。
まず後続車から見通しのよい路肩の安全な場所に車を停めます。また三角表示板を車両の後方に設置して、停車していることを他の車に知らせ、安全を確保しましょう。
坂道、砂利道など路面が不安定な場所はジャッキが倒れることがあり、危険です。必ず平らな地面が硬い場所を選んで、車を停めましょう。
そして、乗員は全員下車します。
タイヤ交換中に車が動くと、大変危険です。
AT車はセレクトレバーをP(パーキング)に入れ、MT車はギヤを1速(ロー)、またはR(リバース)に入れます。
そして、必ずパーキングブレーキ(サイドブレーキ)をかけます。
さらに、交換するタイヤの対角線上にある車輪(たとえば、交換するタイヤが左後輪の場合は右前輪)に、輪止めをかけます。輪止めがない場合は、やや大きな石を使ってもいいでしょう。
ホイールキャップ(カバー)が装着されている車の場合は、レンチの平らな箇所をタイヤとホイールカバーの間に差し込んで、外します。
そしてスペアタイヤを、ジャッキ近くの車体の下に置きます。これは、万一ジャッキが倒れた際に、車体が下まで落ちてくるのを避けるためです。
ホイールナットが見えたらすべてのナットにボックスレンチを差し込みます。そして左に回し、軽くゆるめます。あくまで軽くゆるめるにとどめ、外しません。
次にジャッキを、車体下のジャッキアップポイントに当てます。
ジャッキアップポイントは、車種により場所が異なります。取扱説明書に示されているので、必ず確認しましょう。
ジャッキを動かすためのジャッキハンドルを、差し込みます。
ジャッキハンドルを右に回しながら少しずつジャッキを上げます。
タイヤ交換の際は、フロアマットなどを下に敷くと、膝をついての作業がやりやすいです。ジャッキアップポイントは、すべてのタイヤのそばにあります。探して確実に、ジャッキをかけるようにしましょう。
ジャッキを、タイヤがギリギリ地面から離れるところまで上げます。③で軽くゆるめたホイールナットを外し、タイヤを手前に引き抜きます。ナットは地面にウエスのような布を敷いた上に置くなど、散らばらないように気をつけてください。
ジャッキが外れたときに備えて、外したタイヤを車の下に入れる
次に、車体の下に置いたスペアタイヤと交換します。外したタイヤは車体の下に入れ、ジャッキが倒れる万一の場合に備えましょう。
タイヤを外すと、車軸とタイヤをつなぐためのボルト(ハブ)が見えます。
そこにホイールの穴を合わせ、差し込みます。先に取り外したホイールナットを軽くハブに締め、全部取り付けたらボックスレンチである程度しっかりと締め付けます。 ナットは以下の順番で、取り付けてください。
①の対角線上にあるハブ②に、次のナットをねじ込みます。できたらハブ③、その対角線上④とタイヤががたつかないように、2〜3回に分けて仮締めします。
5本の場合は①〜⑤の順番で星を描くように、同じく2〜3回に分けて仮締めします。
こうすることによって、均等にナットを締めつけることができ、ハブとホイールがきちんと面で接するようになります。
ジャッキを左に回して、車体を下ろします。次にボックスレンチを使って、ホイールナットを増し締めします。この際も対角線の順番で増し締めします。ただし、力を入れすぎて締めすぎることのないよう注意が必要です。
作業が終わったら輪止めをはずし、工具を収納場所にしまい、外したタイヤを車内に積み込みます。
タイヤ交換が難しい場合は、自動車保険会社のロードサービスを活用するのも一つの方法です。
チューリッヒ保険会社のロードサービスなら、24時間無料でタイヤの交換をいたします(ただし、四輪自動車の契約車両にスペアとして標準装備されている場合に限ります)。
こうしたサービスを積極的に使い、タイヤのトラブルを上手に回避しましょう。
増し締めの際の力加減は、一般的に10kg程度といわれています。体重50kgの方の場合、腕にしっかり体重をかけて締め付けるくらいの感覚です。足でレンチをギューギュー踏みつけるのは、締めすぎです。最悪の場合、ボルトがねじ切れてしまうこともあるので、注意が必要です。すべてのナットを同じ力で締めると、ガタつきがありません。
タイヤ交換の手順を、ご説明しました。タイヤは唯一車と道路が接する重要なパーツです。
万が一間違った方法で交換すれば大事故につながります。交換にあたっては、正しい知識が必要です。
タイヤの交換作業に自信がない場合は、ディーラーやカーショップに交換を依頼しましょう。また、道路上危険な場所でのタイヤ交換は、任意保険のロードサービスなどを活用するとよいでしょう。
※記載の情報は、2023年1月31日時点の内容です。
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、 日本車・輸入車問わずカーライフを女性の視点で発信している。
現在はTV出演、ラジオ番組のパーソナリティなどを務める他、MCやレポーター、コメンテーター、イベントでのトークショーなど、多方面で活動中。
プロダクション人力舎所属
アンガーマネージメントファシリテーター
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
国際交通安全学会(IATSS)会員
さらに車の後方に三角表示板を立て、後ろに続く車に知らせましょう。
まずは、トランクや後部荷室を開けてみましょう。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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