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車の足回りとは。ギシギシと異音が生じる場合のブッシュ交換

車の乗り心地や安定性を語るうえで、欠かせないキーワードが「足回り」です。

本記事では、足回りの基本的な知識を踏まえたうえで、異音がしたときの足回りのチェックポイントや、パーツ交換などのメンテナンスについてご説明します。

車の足回りとはどこを指すの

そもそも車の足回りとは、どのような箇所を指すのでしょうか。
ここでは、足回りを担う各部位についてご説明します。

足回りの役割

足回りと聞いて真っ先に、タイヤを思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、それ以外にもサスペンション、ドライブシャフトブーツ、ブレーキといったさまざまな部分が足回りに分類されます。
これらは、車の安全性や乗り心地などにおいて重要な役割を果たしています。

ブレーキ

車の制動力(減速・停止)を担う部分です。

多くの車で採用されているディスクブレーキは、円盤状のパーツをブレーキパッドで挟み込むことで車を減速させています。

ブレーキの不具合は事故に直結しますので、定期的な点検・整備が不可欠です。

サスペンション

走行に伴う路面からの衝撃を吸収し、車に安定性やしなやかな乗り心地をもたらす部分です。

経年劣化によって、衝撃吸収の性能が損なわれることがあります。

ドライブシャフトブーツ

エンジンの回転はミッションやデファレンシャルギアを伝わって、最終的にドライブシャフトによってタイヤに直接伝えられます。

ドライブシャフトブーツは、この可動部分を保護するためのゴム製部品です。

足回りから「ギシギシ」など異音がするとき

長年車に乗っていると「ギシギシ」などと異音がする場合があります。
その原因のひとつとして考えられるのが、足回りのパーツの劣化です。

足回りで生じるさまざまな異音の原因を、ご説明します。

「キーキー」という異音

ブレーキパッドの摩耗が原因かもしれません。
パッドの厚みが2mmを下回ると交換の必要があります。

「カタカタ」という異音

ドライブシャフトブーツの経年劣化で、破れているのが原因かもしれません。
そのまま放置していると重大な事故につながる危険性があるので、注意が必要です。

その他の異音は「ブッシュ」が原因かも

足回りの一部であるサスペンションは、路面から受けるさまざまな周波数の振動を吸収するために、複数のパーツを組み合わせて作られています。

たとえば、「ふわふわ」した低い周波数の振動を吸収するのはスプリング、「ごつごつ」した中域の周波数を受け持つのはダンパーといった形です。

このなかで、比較的高い周波数の振動を吸収する役割を担っているのがブッシュと呼ばれるゴム製部品です。

ブッシュは車の横揺れを防ぐスタビライザーやサスペンションを支えるロアアームなど、足回りやボディの接点に装着されています。

ゴムの素材も部位や用途に合わせ、硬いものから柔らかいものまでさまざまなものが使われ、路面からの振動を吸収しています。

このため足回りから異音がする場合は、サスペンションなどのブッシュの劣化を疑ってみる必要があります。

このブッシュの交換やリセットについては、次にご説明します。

足回りのパーツ交換の目安は

最後にブレーキ、サスペンション、ドライブシャフトなど重要パーツの交換時期の目安やブッシュの交換・メンテナンスのポイントについて見てみましょう。

足回りパーツの交換時期

各パーツの交換時期の目安は以下の通りです。
なお、足回りの不具合は重大な事故につながる危険があります。

交換時期の目安にかかわらず、異常を感じた場合はすぐに点検・修理を依頼しましょう。

ブレーキ

ブレーキの使用頻度や材質により摩耗の程度は異なりますが、一般的には走行距離3,000kmごとに点検が必要といわれています。
「キーキー」といった異音を感じたら、すぐプロに相談しましょう。

サスペンション

サスペンションは、ショックアブソーバーやブッシュなどパーツごとに交換時期の目安は異なります。

一般的にショックアブソーバーであれば走行距離4万km、ブッシュであれば8万kmが交換の目安といわれています。
異音がする場合は、サスペンションのブッシュが劣化している可能性があります。

ドライブシャフトブーツ

ドライブシャフトブーツは、5万kmが交換時期の目安といわれています。
異音がする場合は、ドライブシャフトブーツが破れている可能性があります。

ブッシュのメンテナンス・交換について

ゴム製品のブッシュは経年劣化する消耗パーツであり、場合によっては裂けてしまうこともあります。

ブッシュを原因とする異音や不具合が生じたときは、交換やメンテナンスを行うことで対処できます。

ブッシュの「1G締め付け」とは

経年によるブッシュのねじれを一旦緩めることでリセットし、再び締め直すことでサスペンションのしなやかさを回復させるのが「締め付け」のメンテナンスです。

ただ、車体をリフトアップしてサスペンションが伸び切ったままでこの作業を行うと、車体を降ろしたときにサスペンションが縮み、停止しているだけですでにブッシュに強いストレスがかかる状態になってしまいます。

このため実際の作業では、リフトアップの時点でジャッキなどを使用し、ブッシュなどが受け持つ本来の負荷(1Gの重力)を加えた状態で、各箇所を締め直します。この作業は、「1G締め付け」などと呼ばれます。

ブッシュの1G締め付けを行うことでサスペンションにしなやかさが戻り、乗り心地も快適になります。

まとめ

今回は車の足回りについて、その基本的な役割から異音への対策などについて見てきました。

走行中に足回りから伝わってくる異音や違和感は、車の異常を知らせてくれる重要なサインです。

少しでも「何かおかしいな」と感じたときは、すぐに修理店などに相談しましょう。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※記載の情報は、2020年7月時点の内容です。

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