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ダウンサスとは。取り付けや工賃、乗り心地。メリット・デメリット

車の車高を下げるローダウンの方法の1つに、ダウンサスを使用する方法があります。

ダウンサスにはどのような特徴があるのでしょうか。

また、他のローダウン方法である車高調やエアサスとはどのような点が異なるのでしょうか。

本記事では、ダウンサスの特徴や取り付け工賃、乗り心地、メリット、デメリットなどについてご説明します。

ダウンサスの特徴

ダウンサスとは、車の車高を下げる際に用いられる全長の短いスプリングです。

サスペンションについているスプリングをダウンサスに交換することで、スプリング自体の長さが短くなるため、手軽に車高を下げることができます。

ダウンサスの取り付け

ダウンサスの取り付けを専門店などで行う場合の簡単な手順をご紹介します。

まず、ジャッキで車体を持ち上げ、特殊な工具を使って、フロントの足回りにダウンサスを取り付けます。
アームブッシュ部分をすべて緩めて行います。

次にリアの足回りにダウンサスを取り付けますが、フロントと同様にアームブッシュ部分を緩めて行います。

最後に車体を下ろし、車の荷重がかかった状態で緩めておいたブッシュ部分のネジを締め直します。

これは、1G(地球の重力)での締め直しといわれるもので、車高の変化に伴いブッシュの適正な位置も変わるため、ブッシュの位置を本来の車両性能とサスペンション性能を発揮できる正しい位置に調整するために欠かすことのできない作業です。

ダウンサスの交換工賃

専門店にダウンサスを持ち込み、取り付けを行う際のダウンサスの交換工賃は、軽自動車も含め、車種や業者によって異なります。

おおむね、14,000円前後〜20,000円前後のところが多いようです。

車種によっては追加料金が必要になる場合もあるため、正確な交換工賃を知りたい場合には、業者に確認するとよいでしょう。

ダウンサスの寿命

ダウンサスの寿命は一概に決まっているわけではありません。

ダウンサスのメーカーでは、経年劣化によるダウンサスのへたりについて保証を行っているところがほとんどです。

メーカーによって保証期間が異なりますので、ダウンサスの購入前に保証制度についても確認しておくと安心です。

ダウンサスと車検

道路運送車両の保安基準第3条では、安全な運行を確保するために車の設置部以外の部分と地面との間に間隙を設けなければならないこと、つまりタイヤ以外の部分は地面との間に隙間を空けなければならないことが示されています。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第85条および第163条においては、自動車の地上高は9cm以上とすることが定められています。

したがって、ダウンサスを取り付ける際には、車検に適合させるために最低地上高が9cm以上を確保できるように車高を調整しなければなりません。

ダウンサスのメリットとデメリット

ダウンサスを取り付けるとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット

ダウンサス自体の価格がリーズナブルであるため、比較的コストをかけずにスプリングの交換のみで手軽にローダウンできる点がダウンサスの魅力です。

デメリット

ダウンサスの取り付けを終えた後は、車高を調整することはできません。

また、ダウンサスはスプリングが短いため、サスペンションが上下動できる幅が狭くなります。

そのため、乗車時に突き上げられるような感覚を感じる硬い乗り心地になる可能性があります。

ダウンサスの乗り心地

上述のように、ダウンサスを取り付けると、突き上げ感が強くなる可能性があります。

しかし、ダウンサスの中には、乗り心地が悪くならないように、スプリングの巻き数を増やしているものや巻き方を工夫しているものもありますので、そのようなタイプのダウンサスを選ぶと良いでしょう。

また、ヴォクシーのように車高が高いミニバンなどは、重心が高いために横揺れを感じる傾向にあります。

このような場合は、ダウンサスを取り付けることで、重心が低くなり、横揺れを抑えるため、カーブ走行時の安定感が期待できます。

ダウンサスと車高調による乗り心地の違い

車の車高を下げるローダウンの方法には、ダウンサスを取り付ける方法以外に車高調やエアサスを取り付ける方法もあります。

ダウンサスと車高調、エアサスでは乗り心地に違いがあるのでしょうか。

車高調とエアサス

車の乗り心地は、車高の高さとエアー圧、減衰力のバランスによって決定するといわれています。

車高調は車高調整式サスペンションのことで、車高を調整できるサスペンションです。

減衰力を調整することが可能なため、自分好みの乗り心地に調整することができます。

また、エアサスは、金属製のスプリングの代わりに空気を用いたサスペンションシステムで、スイッチ1つで車高を調整することができるものです。

車高調整を行う際に、エアー圧や減衰力の調整を行うことで乗り心地も調整することができます。

ダウンサスは乗り心地の調整を行うことはできませんが、車高調とエアサスでは減衰力などの調整を行うことによって乗り心地の調整も可能です。

車高調とコストの差

車高調の価格は種類によっても異なり、70,000円程度のものから600,000円程度のものまで幅広いラインナップがあります。

一方、ダウンサスは8,000円程度のものから70,000円程度のものがあり、工賃はそれほど変わらないものの、製品自体はダウンサスの方がリーズナブルな価格となっています。

ダウンサスの紹介

ダウンサスを取り付ける際は、車種により適合するダウンサスが異なるため、購入前には愛車に適合する製品を確認する必要があります。

現在販売されている主なダウンサス製品を以下にご紹介します。

  • ESPELIR 「ダウンサス」、「スーパーダウンサス」、「ダウンサスプラス」など
  • TEIN  「エス・テク」、「エス・テク ケイ スペシャル」、「ハイ・テク」など
  • RSR 「RSRダウン」、「RSRスーパーダウン」、「RSRハードダウン」など
  • TANABE 「SUSTEC NF210」、「SUSTEC DF210」など

まとめ

ダウンサスは、車の車高を下げる際に用いられるサスペンションです。

スプリングを交換するだけで手軽に車高を下げることができ、車高調やエアサスと比較しても価格がリーズナブルであるといったメリットがあります。

ダウンサスを取り付けるとスプリングが短くなるため乗り心地が硬くなり、突き上げ感などが強くなる可能性もありますが、重心が下がるためにコーナリングなどの走行性が安定するといったメリットもあります。

車高調やエアサスとならび、車高を下げるローダウンの方法のひとつとして、ダウンサスの特徴をおさえておきましょう。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

2021年5月執筆現在

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