エコドライブという言葉を見聞きしたことがありますか。
「環境にやさしい運転」「ガソリンが節約できそう」というイメージはつくものの、具体的にどのようなものかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、エコトライブとは何か、具体的にはどのようなことを実践すればよいのかを示した「エコドライブ10」についてご説明します。
エコドライブとは燃料消費量やC02の排出量を減らし、地球温暖化防止につなげるために車のユーザーが行う運転方法や心がけのことです。
エコドライブを行うことで、燃費が向上し、地球温暖化防止につながるといわれています。
また、燃費の良い運転はガソリンを効率よく使うことになり、その結果経済的な負担軽減にもつながります。
エコドライブは以下の2つの側面を持っているのです。
さらにこれから具体的にご説明するエコドライブを実践すると、安全運転につながるため、交通事故が51.2%削減できるといわれています。
つまりエコドライブには以下の3つ効果があるのです。
それでは、エコドライブを具体的に実践するための指針である「エコドライブ10のすすめ」をみてみましょう。
「エコドライブ10のすすめ」は経済産業省、国土交通省、環境省、警察庁で構成するエコドライブ普及連絡会が策定、広報啓発を行っています。
自分の車の燃費を把握すると、エコドライブの効果が実感できます。
車に装備されている燃費計やエコドライブ支援機能などを使って、日ごろの燃費を把握することを習慣にしましょう。
車をスタートするときの急発進、急加速は、必要以上にエンジンの高回転域を使うことになり、通常の走行に比べて著しく燃費が悪くなります。
ふんわりアクセルを心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。目安は最初の5秒で時速20kmです。
車間距離が短くなると、ムダな加速・減速を繰り返すことになり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。
車間距離にゆとりをもって加速・減速の少ない一定の走行をするようにしましょう。
走行中の車はアクセルを離してもしばらくは惰性で進みます。
前方の車が停止したり、曲がったりすることがわかったら、早めにアクセルを離して減速しましょう。
早めにアクセルを離すと2%程度燃費が改善します。
車のエアコン(A/C)スイッチは車内を冷却・除湿するためのスイッチです。暖房はエンジンの排熱を利用します。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。
気象条件に応じて細かめに温度・風量調整をしましょう。
走行していなくても、エンジンがかかっていれば車はガソリンを消費します。エアコンOFFの状態で10分間アイドリングした場合、130cc程度の燃料を消費します。
走行していないのであれば無駄な燃料消費になるので、待ち合わせや休憩時など、駐停車時にはエンジンを切るよう心がけましょう。
※ただし交差点で自らエンジンを止める、手動アイドリングストップはやめましょう。
あらかじめルート検索・渋滞予測を把握しておくことで、距離と時間のロスが少なくなり、燃料の無駄がなくなり、CO2排出の抑制につながります。
1時間のドライブで道に迷ってしまい、10分間余計に走行すると17%程度燃料の消費量が増加してしまいます。
最短時間で目的地へ到達できればガソリンの節約にもなります。
空気圧が低下すると、燃費は悪化します。反対に空気圧が高いと燃費は良くなりますが、バースト
などが起きやすいという危険性があります。
タイヤの空気圧が常に適正範囲にあるように、日常的な点検整備が欠かせません。
車の燃費は、荷物の重さによって影響されます。
荷物によって車両(車両総重量)が重くなると、その分エンジンなどの負荷が大きくなり、燃費は悪くなります。
たとえば、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度燃費が悪化します。
交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞の原因となります。
迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるだけでなく、死角を生むなど、交通事故の原因をつくります。
迷惑駐車の少ない道路では、交通の流れがスムーズで、燃費の悪化を防ぎます。
「エコドライブ10のすすめ」の中で重要視されているのが、「自分の燃費を把握する」ということです。
エコドライブを実践することで、燃費の向上を実感できれば、エコドライブを継続するモチベーションとなり、継続的な環境負荷軽減につながるからです。
まずは、燃費を把握することからはじめてみましょう。
燃費とは、燃料1Lあたりに走行できるkm数を表す燃料消費効率のことです。
燃費は以下の算式で求めることができます。
燃費(km/L)=走行距離(km)÷ガソリン使用量(L)
このとき簡単に燃費を計算できるのが「満タン法」です。
これはガソリンスタンドで満タンにした状態から次に満タンにするまでの走行距離を、ガソリン使用量で割るという方法です。
この計算法で燃料1Lあたりの走行距離がわかります。燃費を算出することで、エコドライブの効果を実感しやすくなるでしょう。
また、給油データを記録する燃費管理システムなども燃費を把握するのに有効でしょう。
エコドライブについて、ご説明してきました。
エコドライブを実践すると、無駄な燃料消費が抑えられ、車のガソリン代が10%程度改善するといわれています。
また余裕を持った車間距離を保つことで、急発進や急ブレーキが抑えられ、交通事故のリスクが低減するという効果も期待されています。
エコドライブは誰でも簡単に取り組める運転方法です。
効果の実感しやすい燃費の把握など、できることからエコドライブを実践し、環境にも経済的にも人にも優しい運転を心がけましょう。
最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。
※記載の情報は、2020年10月時点の内容です。
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