更新日:2024年3月28日
公開日:2021年1月26日
バイクの駐停車(駐輪)やメンテナンス時に欠かせないバイクスタンド。種類が豊富にあるため、それぞれの役割を知り、バイクや用途にあわせて選ぶことが大切です。バイク(※)のスタンドの役割や種類、選び方、スタンドの立て方などをご説明します。バイクスタンドとあわせて揃えておきたいフックボルト、スタンドプレートについてもご説明するので、ぜひ参考にしてください。
※自動二輪車(オートバイ、オートバイク)をまとめてバイクと表記してご説明します。
ポイント
バイクスタンドとは、バイクを支えて自立させる器具のことです。車体に備え付けられているタイプの他、メンテナンス時など、必要なときに取り付けて使用するタイプがあります。
バイクに備え付けのスタンドは、サイドスタンドと呼ばれる支え棒のようなタイプが多いです。
後輪を浮かせて車体を安定させられるセンタースタンドやメンテナンススタンドは、メンテナンスや長期保管時に便利です。タイヤを浮かせておくことで、変形や空気圧の低下を抑える効果があります。
また、バイクのスタンドと自転車であるクロスバイクのスタンドは、基本的に異なります。
バイクスタンドは、「スタンド」という名前のとおり、駐停車がおもな役割です。バイク単体では自立できないため、スタンドが必要なのです。
また、二人乗りをするときにサイドスタンドを立てた状態にしておくと、後ろに乗る人がステップに体重をかけた際に、バランスを崩して転倒することを防げます。ただし、路面の状態や傾きによってはスタンドを立てても立ちゴケしてしまう可能性があるので、駐停車の際には注意しましょう。
バイクスタンドは、おもに以下の3つの種類があります。それぞれの特長を見ていきましょう。
サイドスタンドとは、車体左側の下にある支え棒のようなもので、多くの車種で採用されているスタンドです。サイドスタンドとセンタースタンドが両方装備されたバイクもありますが、軽量化やコスト削減などの理由で、サイドスタンドのみを装備しているバイクも多いです。
また、強風時は車体を直立させるセンタースタンドを立てると簡単に倒れてしまうため、サイドスタンドが役立ちます。
センタースタンドは、メインスタンドとも呼ばれるスタンドです。車体が直立した状態で駐停車できるので、メンテナンス時や長期間バイクを保管する際にタイヤに負担をかけないことが特長です。風の影響がない屋内であれば、保管時のスペースも少なく済みます。
また、タイヤを浮かせられるのでチェーンやタイヤの整備などもしやすく、メンテナンススタンドとしても活躍します。
メンテナンススタンドとは、チェーンのメンテナンスやタイヤ交換など、バイクを整備する際に役立つスタンドです。メンテナンススタンドを立てるとタイヤが浮くので、修理や整備の他、長期間保管などで活用します。
メンテナンススタンドには「リアスタンド」「フロントスタンド」「フロント・リア兼用スタンド」「ジャッキアップタイプのスタンド」といった種類があります。
それぞれの特長は以下のとおりです。
メンテナンススタンドの種類 | 特長 |
---|---|
リアスタンド |
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フロントスタンド |
|
フロント・リア兼用スタンド |
|
ジャッキアップタイプのスタンド |
|
メンテナンススタンドは種類が豊富なので、バイクのサイズや用途にあわせて選んでいきましょう。
バイクスタンドの立て方、正しい使い方をご説明します。
サイドスタンドの立て方
サイドスタンドは、一本のスタンドで支えるため車体が斜めになり、舗装がされていない路面や柔らかい路面では、バイクの重量で沈んでしまいます。
不安定な場所でサイドスタンドをかけるときは、厚みや大きさのある板や大きな石をスタンドの下に敷いて車体を安定させることがポイントです。
センタースタンドの立て方
センタースタンドを立てるときは、地面が平坦で固い場所を選びましょう。
スタンドを立てるときは、バイクを後ろに引くのではなく、スタンドに体重を乗せてバイクを一気に真上に引き上げることがポイントです。
バイクスタンドを選ぶときは、自分のバイクに適応するサイズ・耐荷重であることが重要です。ここでは、バイクスタンドの選び方のポイントをご説明します。
バイクスタンドは、バイクの車種にあうサイズを選ぶことが大切です。
たとえば、排気量が1,000cc程度の車種であれば、サイドスタンドで対応することが可能です。一方で排気量が1,300ccや1,800ccなどの大型車では、サイドスタンドだけではなく、センタースタンドを使用します。
オフロードバイクの場合は、軽量化のためセンタースタンドではなく、サイドスタンドが標準装備となることがほとんどです。スタンドの接地面に装着して面積を広げるパーツを使用することで駐停車が安定します。
バイクスタンドは、バイクの重さに耐えられることが重要なポイントです。バイクに標準装備されているセンタースタンド、サイドスタンドであれば耐荷重には問題ありませんが、メンテナンススタンドは製品によって耐荷重が異なります。
注意点として、耐荷重が大きいバイクスタンドはその分重量が重いので、自分で持ち運びできるかも考える必要があります。
バイクスタンドは、バイクの重さに耐えることができ、持ち運びできる重さのものを選びましょう。
バイクスタンドを選ぶ際に注意したいポイントをご説明します。
バイクスタンドは幅やサイズがさまざまです。自分のバイクに対応しないサイズを購入すると、バイクに取り付けられません。購入前はあらかじめバイクのサイズを確認し、適応するサイズのスタンドを選びましょう。
なかにはサイズ調整が可能なスタンドもありますが、調整できる範囲が限られているので確認は必須です。
また、重量の重いバイクの場合はスタンドの耐荷重も確認しましょう。
「受け」とは、メンテナンススタンドのバイクの車体を支える部分のことです。
メンテナンススタンドのひとつ「リアスタンド」には「L字形」と「V字形」の2種類の「受け」があり、バイクのスイングアーム(車輪とフレームを繋ぐパーツ)にあわせて選ぶ必要があります。
L受け | スイングアームを直接支えるスタンド |
---|---|
V受け | スイングアームにスタンドフックを取り付けられるバイクで使うスタンド |
リアスタンドを購入する際は、バイクのスイングアームを確認しておきましょう。
メンテナンススタンドのひとつ「フロントスタンド」は、リアスタンドを持っている人が追加で買うスタンドであり、単体では使えないものです。
また、フロントスタンドは、バイクのステアリングステムシャフトに穴が開いているバイクでしか使用できません。ステアリングステムシャフトとは、フロントフォーク(フロントタイヤを両側から挟み込んでいる金属の棒)やハンドルを固定する役割をもつパーツです。穴がないバイクでは使用できないので、フロントスタンドを選ぶ際は注意しましょう。
バイクスタンドとあわせて「フックボルト」「スタンドプレート」があると便利です。
それぞれどのような役割があるかをご説明します。
フックボルトは直接メンテナンススタンドをスイングアームに掛けないため傷を防ぐ効果があることがメリットです。V字形が使えるようになり、フックボルトには鮮やかなカラーも多いので、好みのカラーを選んで取り付けてみるのもよいでしょう。
ただし、フックボルトを取り付けるときは、車種に適合する製品であることが重要です。他の部品が必要な場合もあるので、自分のバイクに取り付けられるか調べたうえで取り入れてみましょう。
バイクスタンドプレートは、砂利や未舗装の道路など、不安定な場所でバイクを駐停車するときに役立つアイテムです。バイクスタンドの下にスタンドプレートを敷くことで、安定した駐停車につながります。
また、駐停車のときだけではなく、床が傷つくのを防止する役割としても使用されます。ツーリングやキャンプなどで不安定な場所に停車する予定があれば、ぜひ取り入れてみてください。
昔に比べて軽量化のためにセンタースタンドが装備されていない車種が増えています。センタースタンドが装備できない車種もありますので、メンテナンスや長期保管の際にメンテナンススタンドを使ってみてもよいかもしれません。ただし使い方を誤ると車体を倒してしまうリスクもあるので、バイク用品店で購入し、スタッフに使い方をしっかり教わるとよいでしょう。
※記載の情報は、2024年3月時点の内容です。
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
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