更新日:2023年3月2日
公開日:2021年12月16日
車両保険は事故によって自分の車が損害を受けた場合に備える保険です。
車両保険の付帯をおすすめする理由と、チューリッヒの車両保険の特長についてご説明いたします。
車両保険とは自分の車の修理代などの損害を補償する保険です。
付帯とは特約などを付け加えることを指し、車両保険の付帯とは、自動車保険に車両保険を付け加えるという意味となります。
車両保険は、補償範囲が広い「一般型(ワイドカバー型)」と補償範囲が狭い代わりに保険料が割安になる「エコノミー型(限定カバー型)」の2種類があります。
車両保険を付帯すると、保険料は高くなります。
しかし、自動車保険を契約する際には、車両保険の付帯をおすすめしたい理由がいくつかあります。
相手がある事故で自分の車が損害を受けた場合、事故の原因が100%相手の過失によるものであれば、相手の保険を使って車を修理することができます。
しかし、自分にも過失があった場合には、自分の過失割合に対しては相手側の保険では支払われません。
もし車両保険を付帯していない場合は、過失割合に応じた修理代を自費で負担しなければならなくなります。
運転している以上、交通事故を未然に防ぐこともドライバーの責任です。そのため走行している場合、自分はまったく悪くないと思っても相手の過失が100%とはならないことが多く、ほとんどの場合、自車の損害は相手の自動車保険だけではカバーできません。
事故の状況によっては車の損傷が大きく、修理代が高額になる場合もあります。
特に新車を購入する場合は、マイカーローンを組んでいる方も多いでしょう。
思わぬ事故で高額な修理費用が必要になると、マイカーローンの返済に加えて修理費用までも自己負担で支払わなければならなくなります。
多額の修理費用に備えるためにも、車両保険の付帯をおすすめします。
一般型(ワイドカバー型)の車両保険を付帯している場合は、自分の運転ミスにより車を電柱やガードレールにぶつけてしまったときなどの自損事故も、補償対象となります。
したがって、運転免許を取りたての方や運転に不慣れな方の場合は、自損事故を起こしてしまう可能性も高いため、車両保険の付帯をおすすめします。
車両保険に加入していれば、修理不可能な状態まで損傷した場合(全損)にも備えることができます。
受け取った保険金で、新しい車に買い替えることが可能です。
車両保険では、火災や台風、洪水、高潮が原因によって車に損害を受けた場合にも、補償の対象となります。
たとえば、台風での飛来物でフロントガラスが割れた場合や、洪水による被害で車が水没して故障した場合なども補償を受けることができます。
災害は自分の力では避けられないことも多く、万が一に備えて車両保険を付帯しておくと安心です。
盗難被害にあってしまい、車が発見できない場合も車両保険の補償対象となります。
盗難の場合は全損の扱いとなるため、車両保険金額の全額が支払われます。あわせて保険金額の5%(上限10万円)も、臨時費用保険金として受け取ることができます。
チューリッヒの車両保険には、補償範囲が広い「ワイドカバー型(一般条件)」と割安な保険料の「限定カバー型」があります。
さらに車両を修理できず、全損になった場合限定で補償する「全損のみカバー型」の3つがあります。
なおチューリッヒの自動車保険に契約している方のうち、半数以上が車両保険を付帯しています。
これら3つの車両保険のうち、「ワイドカバー型」の付帯が最も多く、半数以上の72%を占めています。次いで「限定カバー型」を27%の方が、付帯しています。
ワイドカバー型と限定カバー型の補償範囲の違いは、次の通りです。
主な事故例 | ワイドカバー型(一般条件) | 限定カバー型 |
---|---|---|
台風・竜巻・洪水・高潮 | ◯ | ◯ |
火災・爆発 | ◯ | ◯ |
飛来物・落下物の接触※1 | ◯ | ◯ |
盗難 | ◯ | ◯ |
いたずら※2・落書き・窓ガラスの破損 | ◯ | ◯ |
他の車※3との接触で相手がわかる場合 | ◯ | ◯ |
他の車※3との接触で相手がわからない場合(当て逃げ) | ◯ | × |
車以外の物・動物・人との接触 | ◯ | × |
自転車との接触 | ◯ | × |
墜落・転覆 | ◯ | × |
地震、噴火、それらによる津波 | ×※4 | × |
また、車両保険では地震や噴火、津波によって生じた車の損害は補償の対象外となってしまいます。
そこでチューリッヒでは、ワイドカバー型(一般条件)をご契約の方を対象に、地震・噴火・津波によって車が全損となった場合に50万円をお支払いする「地震・噴火・津波による車両全損時一時金支払い特約」をご用意しております。
車両保険を付帯すると、当然のことながら保険料は上昇します。新規で保険に加入した場合や保険を利用して等級が低い場合は、限定カバー型や家族限定などの特約を利用して、保険料を抑えるようにしたいですね。
上述の通り、車両保険をおすすめしたい理由はたくさんあります。
特に当て逃げや自損事故にも備えて補償を充実させたいと考える方には、一般型の車両保険がおすすめです。
また、保険料を節約したいと考える方にはエコノミー型の車両保険がよいでしょう。
車両保険は、自分の運転ミスによる自損事故や、台風などの自然災害にも備えることができる保険です。所有する車の状態やリスクを考慮し、自分に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
※記載の情報は、2023年1月10日時点の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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