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車両火災とは。車両火災の原因

自動車にまつわる事故は、運転操作が原因で起こるものだけではありません。

ニュースなどで車両火災などが報道されることがあります。

車は燃えにくい材質を使用していますが、日常の車の取り扱いやメンテナンス不良で車両火災が発生することがあります。

本記事では、車両火災の原因、車両火災をおこさないために気を付けるべきポイントについてご説明します。

「車両火災」とは

車両火災とは、自動車車両などが焼損した火災のことをいいます。

車両火災には放火やゴミ収集車のカセットボンベ缶による発火などもありますが、本記事では車両を原因とする車両火災についてご説明します。

国土交通省自動車局が公開している「平成30年の事故・火災情報の集計結果」を見てみましょう。

これは、ドライバーの操作ミスとは考えられず、自動車・部品などの不具合で発生したおそれのある事故・火災の原因などについて、自動車メーカーから報告されたものを国土交通省がまとめたものです。

このデータによると平成30年の事故・火災情報総数は1,430件、前年に比べ145件減少、9.2%減となっています。

そのうち、車両火災は1,161件(前年比7.1%減)で事故・火災情報の総数の81.2%となっています。

車種別の火災件数については、乗用車が399件で全体の34.4%ともっとも多く、次いで貨物車が384件で33.1%、軽乗用車が122件で10.5%となっています。

車両火災の原因

火災情報で原因が判明しているうちのトップが「点検・整備のミス」が242件と、点検・整備を原因とするものが多くなっています。

次いで「外部要因」127件、「社外品・後付装置」が123件などとなっています。

装置別の出火情報を見てみると車両火災の多くは、エンジン部もしくは車両下部から出火していることがわかります。

装置別の火災情報件数で、最も多いのは、原動機が 182 件で全体の15.7%、次いで電気装置が 153 件(13.2%)、走行装置が 80 件(6.9%)の順となっています。

原動機から発生する車両火災は、一般的には点検整備を怠ったことによるエンジンオイルの劣化が多いと考えられます。

そのため国土交通省でも、使用状況にかかわらず、エンジンオイルの量と日常点検についての重要性や、エンジンオイルの一定期間ごとの交換を啓蒙しています。

また火災の起こりやすさは、車両の走行距離にもよることが公開データから読み取ることができます。

総走行距離別の事故・火災情報件数は、

総走行距離別 1〜10,000km 10,001〜50,000km 50,001〜100,000km 100,000km以上 不明 合計
火災件数 26 112 156 409 458 1,161

総走行距離 50,000 km を超えた車両が全体の約50%を占めています。

つまり、火災情報件数は総走行距離が 増えるにつれ増加する傾向があります。総走行距離が100,000km以上の車両の火災件数は急増しています。

総走行距離が長くなるほど部品などの劣化により、火災の発生する可能性が高まります。
このような車は、特に整備や点検を入念に行うことが大切です。

車両火災が発生した場合の対処法

2020年6月現在、首都高速道路では、走行中に出火する車両火災が増加しているとして注意を呼びかけています。

走行中に車両火災が発生した場合には、 何より安全確保を第一に行動してください。
安全を確保したうえで、被害および災害拡大防止の観点より、以下の措置を取るようにしてください。

  • ハザードランプなどで後続車に停止の合図をし、道路の左側に停車
  • 停車したら、エンジンスイッチをLOCKまたはパワースイッチをOFFにする
  • 119番通報
  • 自身の危険がない程度に初期消火に努める

そして消防や救援を待つときは、後続車の追突など二次災害に巻きこまれないように待機するようにしましょう。

車両火災を起こさないために

車両火災の原因にはさまざまなものがあります。
火災事故を防ぐためには、以下のような点を守るようにしましょう。

日常の注意

  • ライターやたばこの火などの取り扱い、また火災の原因となるようなものを車内に置かない
  • ウィンドウガラスにアクセサリーを吊るすための吸盤、ダッシュボードの上のメガネや水の入ったペットボトルなど光を集めるものを置かない
  • カーナビやドライブレコーダーなど電装品の取り付けは、配線接続の不備があると発火するおそれがあるので、販売店や専門業者に依頼する
  • 排気管付近に燃えやすいものがあると発火するおそれがあるので、車を枯れ草、段ボール、材木などの可燃物の近くに停車させない

メンテナンス

  • オイルメンテナンスが悪いとオイルが漏れたり噴き出したりして排気管に付着、発火するおそれがあるので、エンジンオイルおよびフィルタは定められた交換時期に従って交換する
  • エンジン冷却水が不足するとオーバーヒートしてオイルや冷却水が漏れ、排気管に付着、発火するおそれがあるので、冷却水量は定期的に点検する
  • 規格外のものを取り付けると火災につながるおそれがあるので、バッテリーやランプ類などは車両に適合する規格のものを取り付ける
  • 4WD車の場合、4 輪ともメーカー指定のサイズ、形状のタイヤを装着する

まとめ

車両火災が発生すると、消火活動により通行止めなどの交通規制だけでなく、大惨事につながる場合もあります。

首都高速道路(株)によれば、消火活動による通行止めなどの交通規制が生じ、平均で約3時間におよび周辺交通に多大な影響を与えるとしています。

事故による火災以外では、車両火災の多くはエンジン部やタイヤなどの整備不良によるものです。

車両故障からの火災は、エンジンオイルや冷却水の補充、タイヤの摩耗度、空気圧のチェックなど日常的な点検で防ぐことが可能です。

運転前には車両点検を忘れずに行うことが大切です。
また、走行時に感じる異常の中には、車両火災の前兆というケースがあります。

異常を感じた場合はすみやかに安全な場所に車を停止し、ロードサービスなどを活用し、安全に走行できるようにしましょう。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をぜひご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

※記載の情報は、2020年7月時点の内容です。

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