更新日:2023年5月17日
公開日:2017年10月30日
車の買い替え(乗り換え)のタイミングは、いつがベストなのでしょうか。
新車購入のタイミングや自動車税の支払いタイミングなどから、車の買い替えに適した時期をご説明します。
また、車両入替時に必要な保険の切り替え手続きについても、触れていきましょう。
新車で購入した車を買い替えるなら、節目になるのは3年、5年、13年のタイミングと、10万km程走行したタイミングが考えられます。
それぞれ、理由を見ていきましょう。
初めての車検は、新車購入から3年後です。
それまでに売却すれば車検を受けずに済むため、車検費用を支払う必要がありません。
車の故障がとにかく心配という方の中には、新車から3年で買い替える方もいらっしゃいます。その場合、下取り価格も高値が期待できます。
フルモデルチェンジが実施されていなければ型落ち扱いされず、高値で買い取ってもらえる可能性があります。
「常に新しい車に乗り続けたい」という人は、3年ごとに買い替える方もいるようです。
自動車メーカーの特別保証が切れてしまう時期も、新車買い替えのひとつの節目になります。
特別保証とは、新車登録時から5年間または10万km走行時点のいずれかで、指定の条件に当てはまる場合に受けられる保証のことです。
また、車の価値は年々下がっていきますが、比較的走行距離の短い5年以内であれば、ある程度の価格で買い取ってもらえるでしょう。
また、新車は5年ローンを組む人が多いため、買い替えに適したタイミングといえます。
自車の下取りを考えると、車検や大がかりなメンテナンスが必要になったときが買い替えのタイミングとなりますが、買取業者の都合も考えることも大事です。年度末や月末などが近くなると、下取りに好条件を提示してくれることも珍しくありません。最近は新車の納期が長い傾向にあるので、値引きはあまり期待できません。それでも在庫車などで月内登録が可能な車種は、値引きなども期待できます。
「グリーン化税制」という制度をご存知でしょうか。
環境負荷の低い車に対して、自動車税(軽自動車税)が軽減されるという制度です。
一方、新車登録から13年以上(ディーゼル車は11年以上)経過すると重課されます(概ね15%増)。
つまり13年目から突然、毎年納めている自動車税が高くなってしまうのです。
自動車税は、車の総排気量が大きいほど税額も上がります。維持費が高くなる購入から13年は、買い替えの節目といえるでしょう。
最近の車は耐久性に優れているため、メンテナンスが行き届いていれば走行距離10万kmを超えても支障なく走行できるといわれています。
しかし、走行距離が10万kmを超える場合は故障のリスクが高まるため、車の価値自体が下がってしまうのが実情です。
年間の走行距離が長い車は、過走行車になってしまう可能性があります。
買い替えのタイミングを逃してしまうこともあるため、注意が必要です。
自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点で車を所有している人に対して課税されます。
1年単位での納付が義務付けられており、所有者が変わる場合に還付されることはありません。
つまり4月2日以降に、旧所有者Aが新所有者Bに車を譲渡もしくは売却しても、税金の還付はありません。
向こう1年分の自動車税の納税義務者は旧所有者Aとなります。
4月1日を境に納税義務者が変わってしまうので、売却のタイミングには注意しましょう。
なお、現在乗っている車を販売店に下取りに出した場合は、買い取り価格に自動車税の還元分が含まれていることが多いようです。
※抹消登録(廃車)にする場合は、月割計算で還付されます。ただし軽自動車は、廃車しても還付はありません。
任意保険は、契約している保険会社に連絡をして、変更手続きをする必要があります。
納車日が決まったら、早めに保険会社に連絡します。
原則として車両入替の手続きが終わらなければ、新しい車で事故を起こしてしまった場合、補償を受けることができません。
車が無保険状態にならないよう、新しい車を運転する日(納車日)までに手続きを済ませておく必要があります。
チューリッヒでは、納車日前までの手続きをお願いしています。納車日の当日は、新しい車を運転されたタイミングで補償が切り替わります。
納車日の6日前から納車日翌日以降29日以内であれば、インターネットでの手続きが可能です。この期間以外のお手続きは、お電話でご連絡いただくことになります。
契約車両の変更手続き(車両入替)には、新しい車の車検証が必要です。
車検証が引き渡されるのは、納車日が一般的です。それでは自動車保険の手続きが遅れてしまう可能性がある場合は、販売店もしくは売買契約書などから以下の内容を確認してください。
保険会社に連絡する場合、必要な項目 |
※追加保険料や返還保険料が発生する場合は、クレジットカードや銀行口座情報も必要。 |
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車両保険の契約を考えている場合は、車両価格(車両本体価格とカーナビなどのオプション品の合計金額(税抜き))がわかる見積書などの用意も必要です。
保険料は、型式によっても変わります。
そのため、車両の入替によって保険料が変わる可能性があり、保険料の差額を精算する必要があります。
これまでよりも保険料が下がる場合は返金手続きを、保険料が上がる場合は不足分の保険料を支払う手続きを取ります。
車の買い替え時は、自動車保険を見直すよい機会でもあります。車が変われば車両保険など、必要な補償も変わる可能性が高くなります。
補償内容を変更すると保険料も変わってくるため、車両入替のタイミングではいくつかの保険会社から見積りを取り、保険内容の見直しをするとよいでしょう。保険会社を変更することで、保険料が節約できる可能性があります。
特に、通販型(ダイレクト型)の保険は代理店型の保険に比べると、保険料が安くなる傾向にあります。インターネットから気軽に見積りを取れるため、必要な補償を検討し、見積りを取ってみるとよいでしょう。
車を買い替えたら、任意保険の車両入替手続きが必要ですが、任意保険の見直しも検討したほうがよいでしょう。
車両入替手続きの遅れによるトラブルを防ぐためにも、必要書類などは、余裕をもって準備しておくことが大切です。
車が故障して修理代の見積りが高額になると、買い替えを検討される方も多いでしょう。最近の車はどれも出来がよいので、好みで選んでも問題はあまりありません。しかし自分の使い方に合った車種を選ぶと燃費も向上し、維持費の負担も減らせます。自動車保険も車種によって差が生じてくるので、買い替え前に購入候補車の型式別料率クラスを調べておくこともおすすめします。
車検の有効期限が近くなると、車検費用の負担もあることから、車を買い替えることを検討する方も少なくありません。
車を買い替えるときは、自動車保険の見直しのよい機会でもあります。
補償内容を見直し、複数の保険会社から見積りを取ってみることをおすすめします。
※記載の情報は、2023年3月20日時点の内容です。
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。トヨタ直営販社の営業マン、輸入車専門誌の編集者を経て自動車ジャーナリストとして独立。さまざまな自動車雑誌の他、エンジニア向けのウェブメディアなどに寄稿している。
近著に『電気自動車用パワーユニットの必須知識』(日刊工業新聞社)、『エコカー技術の最前線』(SBクリエイティブ)、『図解カーメカニズム基礎講座パワートレーン編』(日経BP社)がある。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
※本記事の内容は特段の記載がない限り、チューリッヒの保険商品ではなく、一般的な保険商品の説明です。
※チューリッヒの自動車保険に関する内容について
本記事内で紹介しているチューリッヒの自動車保険に関する内容につきましては、ご契約の保険始期および契約条件によって、ご契約のお客さまに適用されない場合がございます。
必ずお客さまの保険証券、約款、重要事項説明書の記載などをご確認ください。
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